スポーツエトセトラ

スポーツ(主に野球・ラグビー)に関するさまざまな資料やデータをご紹介していくブログです。ぜひお楽しみください。

2020年千葉県の高校出身プロ野球選手一覧

2020-04-29 09:04:30 |  2020年千葉県出身プロ野球選手一覧
以前、2020年度の千葉県出身プロ野球選手一覧を掲載しました。

セ・リーグ編
パ・リーグ編

千葉県の市町村出身者、という基準で一覧にまとめています。

※その後の調査で楽天の山下斐紹が千葉県の中学出身であることが判明したため、
一覧に加えたうえで修正しています。

しかし、ここ10数年の千葉県の高校野球のレベルを図るためには、
千葉の高校を出て、プロ入りした選手をまとめるべきと考え、
今回は「千葉県の高校出身」のプロ選手一覧として紹介します。




総勢34名(高卒から直でプロ入りしたのは16名)となります。
しかし、セ・リーグが少ないですね。ヤクルトが頑張っていますが。

ちなみに、2020年度に登録されている(外国人、育成含む)プロ野球先週は930名。
割合としては全体の3.65%。多いのか、少ないのか。
これは改めて、全都道府県に広げて調査する必要がありそうです。

さて、千葉県の市町村出身のプロ野球選手は43名でしたので、
他県の高校に流出した選手が多いことが分かります。
逆に、他県から流入してきた選手はわずか5名。いずれも隣県ですね。

個人的には、野球留学には肯定的な考えですので
(千葉に限らず、高校野球ファンは地元至上主義者だらけっぽい感じですが…)、
大阪、神奈川などのレベルの高い地域から
「千葉で野球をやろう」と思わせるような高校が出てこないものかな、と思わずにはいられません。

大阪桐蔭のような野球エリートを集めた圧倒的なチームが現れ、
そこを倒すために他校がしのぎを削り、レベルアップしていく。
そうしないと、千葉県勢の甲子園での優勝は難しいように思います。

さて、高校別にみると最も多いのは専大松戸で5名。続いて成田、八千代松陰が3名。
千葉経大付、木更津総合、千葉英和、横芝敬愛、市船橋、習志野、市柏が2名です。
甲子園には1回しか出ていない専大松戸も
「プロ選手養成機関」という点では、県内トップクラスということが分かります。

また、ドラフト1位での入団は唐川侑己と山下斐紹だけ。
高校の時点でプロから大きな注目を集める選手も、千葉からは最近現れていませんね。

近年、千葉代表として甲子園で結果を残している習志野や木更津総合などは、
野球がまとまり過ぎていて線が細く、豪快さやスケールさに欠けるという印象があります。
しっかりと守りを固めて、相手のミスをついて最少失点差で勝つ、というスタイルですね。
スモールベースボール、というか。

逆にそういう野球でなければ、激戦区の千葉は勝ち抜けないということでしょう。
ただ、この戦い方だと甲子園では勝ちきれないんですよね…。

2020年千葉県出身プロ野球選手一覧(パ・リーグ編)

2020-04-22 08:23:59 |  2020年千葉県出身プロ野球選手一覧
今年度のプロ野球界に選手登録(支配下・育成含む)されている
千葉県出身者の一覧を紹介するシリーズの後編。
今回はパ・リーグ編です。(楽天・山下を含めた修正版です)



背番号の隣の◎は新人、出身高校の隣の★は甲子園経験者です。
色がついているのは育成選手となります。

データ元は『12球団全選手カラー百科名鑑』(廣済堂出版)。
この本は出身地が都道府県だけでなく、市町村まで掲載されています。

さすがに千葉に本拠地を置くロッテを有するだけあって、人数は28名と
セ・リーグのほぼ倍の数となっています。

また、だいたい各球団に必ず千葉県出身の主力選手がいる感じですね。
また28名中22名が県内の高校出身であることも、セとの違いを浮き彫りにしています。
甲子園経験者は県外の高校出身者が多数を占める、というのはセとあまり変わりませんね。

ちなみに、もっとも千葉県出身選手の在籍選手が多いのは、実はロッテではなく日本ハムです。
鎌ヶ谷にファームの本拠地があるせいか、スカウティングの目が行き届きやすいのか。

実はドラフト制以降、千葉県の高校出身者をもっとも多く入団させているのも日本ハムです。
こちらのデータについては、おいおい触れていこうかと考えています。

2020年千葉県出身プロ野球選手一覧(セ・リーグ編)

2020-04-21 09:36:15 |  2020年千葉県出身プロ野球選手一覧
今回は少々趣向を変えまして、今年度のプロ野球界に選手登録(支配下・育成含む)されている
千葉県出身者の一覧を紹介しようかと思います。

まず前編はセ・リーグ編です。



背番号の隣の◎は新人、出身高校の隣の★は甲子園経験者です。

ちなみにデータ元は『12球団全選手カラー百科名鑑』(廣済堂出版)です。
この本は出身地が都道府県だけでなく、市町村まで掲載されています。

掲載基準は、出身中学の所在地(中学が私立の場合は卒業した小学校)です。
五十嵐亮太は北海道生まれですが、小学校卒業時は千葉市在住でしたので含めています。
そこで、この本で千葉県出身となっている選手を調べ、一覧としました。

もともと子供のころから本書のファンで、千葉県出身選手一覧を毎年作っていました。
私が小学生の頃は30名前後でしたが、現在はロッテのように千葉県に本拠を置くチームができたこと、
また育成制度が導入されたこともあり、最近は増加傾向にあります。

今季、セ・リーグでプレーする千葉県出身者は15名。全員が支配下登録選手です。
ヤクルトが6名と、比較的千葉出身のスカウティングに意欲があるようですね。

気になるのは、他県の高校出身者が多いことですね。15名中9名と過半数に上ります。
そのうち6名が甲子園出場経験者です。
関東一は江戸川区で近隣ですので止むをえませんが、
日大三、横浜、さらには宮城の仙台育英と、必ずしも近くない地域の高校に
進学している選手が目立ちます。

こうした優秀な中学生の他県への流出が続いていることが、
千葉県勢が甲子園で44年間も優勝旗から遠ざかる原因となっているのかもしれません。

その中では、勝浦出身の丸の存在がひときわ目立ちます。高校時代から知られた存在ですが、
プロでも順調に育ち、広島、そして巨人のクリーンナップとして強打を見せています。

セは全体的に若手が多いですが、坂倉や石橋など将来性の高い選手が多く、楽しみですね。
次回はパ・リーグです。