スポーツエトセトラ

スポーツ(主に野球・ラグビー)に関するさまざまな資料やデータをご紹介していくブログです。ぜひお楽しみください。

プロ野球・出身地別人数一覧【地域別】

2020-06-01 08:41:39 | プロ野球出身地別人数一覧
プロ野球選手の出身地別の人数を紹介するシリーズの最終回では、
関東、近畿などの地区ごとにまとめて表してみました。



どの球団も、関東・近畿・九州出身選手の割合が多いことが分かります。
本拠地が東に偏っているパ・リーグの方が、関東や東北出身の選手が多いように思います。
逆にセ・リーグは近畿出身者の比率がやや高めでしょうか。

巨人やヤクルトは在京球団ながら、
関東よりも近畿出身者が占める割合が高くなっているのは面白いですね。
逆にオリックスは大阪の球団ながら、関東出身者がもっとも多くなっているのが特徴です。

中日は東海地区、ソフトバンクは九州出身と、地元及びその周辺の選手をしっかりと集めていますね。
それぞれ愛知、福岡だけでなく、東海、九州と地域全体をホームタウンとして考えている、ということでしょう。

ちなみに、昨年度の各地区の人口を、出身選手の人数で割ってみましたので、以下に紹介します
(総務省統計局が発表した人口を参考にしています)。

北海道・東北…17万9556人に1人
関東…20万4812人に1人
北信越…17万6432人に1人
東海…18万7890人に1人
近畿…10万9000人に1人
中国…14万340人に1人
四国…16万7197人に1人
九州…9万3547人に1人

全体的に西日本、特に近畿と九州が人口比で多くのプロ野球選手を輩出していることが分かります。
関東は人口を考えると、実はそれほど多くはありません。

最後に、参考までに都道府県ごとの人数のランキングベスト10を発表します。



金色がその球団で1番目に多い地域、銀色が2番目です。

機会があったら、タイトルホルダーごと、通算成績などの
出身地の比率なんてものも調べてみようかと考えています。

プロ野球・出身都道府県別人数一覧【西日本編】

2020-05-30 08:54:56 | プロ野球出身地別人数一覧
都道府県出身地別のプロ野球選手の人数をまとめるシリーズの第2弾。
今回は西日本編となります。



金色は球団ごとに最も多く選手が在籍している都道府県。銀色は2番目です。
「順位」とあるのは47都道府県での順番です。

やはりというか、47都道府県中圧倒的トップの人数となったのが野球どころ・大阪です。
すべての球団で4名以上が在籍。7つの球団でトップを占めており、
特に楽天では実に10名が在籍しているほか、巨人、ロッテ、ヤクルト、DeNAなど
関東のチームでもトップとなっています。

2番目は、こちらも野球が盛んな福岡。
本拠地があるソフトバンクではなく、阪神や楽天が8名在籍してるのが特徴です。
楽天は大阪、福岡などのレベルの高い地域の選手をしっかり集めていることが分かります。
本気になって常勝軍団を作ろうとしているのかもしれませんね。

ソフトバンクは福岡だけでなく、九州全般でスカウティングを強化しているようで、
トップは福岡ではなく大分県で、7名の選手が在籍しています。

3番目は兵庫。戦前から野球が盛んでしたし、
甲子園を擁するだけあって依然として地域のレベルは高いようですね。
同じく戦前からレベルが高く、カープが本拠地を置く広島は、意外と少ないような気がしました。

西武は北海道と並んで沖縄県が6名でトップとなっています。
最北端と最南端の選手が多いという、独特のスカウティングですね。

ちなみに沖縄県は全体でも8位に入っており、人口の割にプロ野球選手が多いことから、
県全体で野球熱が高いことが伺えますね。

プロ野球・出身都道府県別人数一覧【東日本編】

2020-05-28 08:07:41 | プロ野球出身地別人数一覧
以前から思っていたことがあります。
日本には47の都道府県がありますが、一体どの地域が野球が盛んなのか。

それを知るためには、現在プロ野球に在籍している選手たちの出身地を調べる必要があります。
そこで今回は「12球団全選手カラー百科名鑑」(廣済堂出版)をもとに、
出身都道府県別のプロ野球選手の人数をまとめてみました。

出身地を調べることで、小学校や中学校クラスの地域の野球レベルの高さ、
盛り上がりなども確認できるはずです。

また、球団ごとの人数を表すことによって、地元出身の選手を多く集めているのか、
全国からまんべんなく選手を獲得しているのか、
スカウティングの傾向も露わにできるのではないかと思います。

ちなみに「12球団全選手カラー百科名鑑」は出身地が都道府県だけでなく、市町村まで表記されています。
他の名鑑の場合、出身高校の所在地となっている可能性があるため、同書を活用することにした次第です。

まずは東日本編から。



金色は球団ごとに最も多く選手が在籍している都道府県で、銀色は2番目です。
「順位」とあるのは47都道府県での順番です。

東日本の傾向としては、4球団が東に集まっているパ・リーグの球団の方がやや多いように見えます。

都道府県別では、やはり東京・神奈川・千葉の首都圏が多くなっています。
特に日本ハムはもともと東京のチームで、千葉に二軍の本拠地を構えているだけあって
積極的に関東から選手を集めている感じがしますね。

本拠地のあるロッテ、隣県のヤクルトは千葉が2番目です。
DeNAはさすがに地元・横浜の選手が1番となっています。

ただ、巨人とヤクルトは地元・東京が少ないのが目につきます。
特に巨人は偏りがなく、さまざまな地域から選手を獲得しているようです。

西日本の球団ながら、オリックスが群馬と神奈川が2番目となっており、
関東から積極的に選手を集めているようです。
また、広島も東京の選手が多くなっており、この辺りは興味深いところです。

そのほかでは、西武が本拠地を置き、人口が多い割に埼玉が少ないなあと感じます。
一方で茨城が多いですね。

北海道は、本拠地のある日本ハムではなく西武がトップ。
かつて札幌ドームを準本拠地としようとしていた名残りでしょうか。

愛知は約半数を地元・中日が占めています。
岐阜も2番目に多く、東海地区の逸材は漏らさず獲得しようという意思が伺えます。

静岡も意外と多いですね。プロ野球の「16球団構想」が浮上しており、
候補地として名前が上がっていますが、実現すればさらに増えそうです。

次回は西日本編です。