ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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こうもり、ご報告。

2012-09-25 01:54:14 | コンサートのご案内&ご報告
こうもり、写真をアップしますね~
…と言っても、意外に持ってなかったわ…アデーレって結構バタバタするので、写真を撮る時間がないのです…orz
せめて、一緒に撮れた写真だけでもアップしていきまーす。


まずね、アデーレと刑務所長フランク、神田宇士さん。

男性陣とはあまり写真が撮れなかったけれど、神田さんとは撮れたの♪
三幕のアデーレは、アリアの前後はひたすらフランクとのからみ。彼とのタイミングをつかむのに必死でした。
で、今回は、フランクとアデーレはハッピーエンド、という設定だったので、(普通はくっつかないの。)ラブラブっぷりを出してみました(笑)


ロザリンデ神田沙央理さん&アデーレ

これは一幕の衣装です。自宅にいる時の格好。だからロザリンデもシンプルドレスに、私はメイド服。
…それにしてもこの写真、2人とも、気合が入った目つきをしているのは気のせいか(笑)
奥様と女中と言っても、今回はこの2人は仲が良いという設定で、何か嬉しかったなあ。
段々お稽古が進むにつれ、空き時間におしゃべりするような延長線上で演技するようになれて、関係性が、よりつかみやすかった気がします。
普通にずっとおしゃべりしてたもんね。

なので、2日目の公演後の打ち上げで、帰る時にサヨナラする時は、ちょっとウルっときてしまった…
別に今生の別れでもあるまいに。
…でもね、多分アデーレは奥様としばらく会えなくなったら、泣くと思うよ、うん…


えー、因みにロザリンデ奥様は、二幕になって舞踏会のシーンになると、このように華やかにドレスアップいたします。


オルロフスキー&ロザリンデ様♪
何かもう、宝塚みたいな華やかさになってますな~。


と、いうわけでお分かりのように、今回の見どころは大胆なメイクと、ヘアメイク。
それぞれのキャラクターが『鳥』をモチーフにしているので、そういった雰囲気が出るように。ちなみに私はウグイスです。
もう、メイクさんがつきっきりで皆の顔をカンバスのように仕上げ、ヘアメイクさんも髪型を素晴らしく面白いアレンジをして下さいました。

私は、一幕では最初の写真のように、メイド服+お団子ヘアでしたが、休憩時間の間に、髪をもりもり盛りまくって、羽根飾りにキラキラ飾りをめいっぱいつけてアレンジして頂きました!
それで、二幕では華やかな格好で舞踏会に登場するというわけ。
結構時間との戦いでした!


黄色のドレスは奥様の♪ イケメン・オルロフスキー日向里香さんと~。
ちなみに今回は、アデーレは彼に惚れられてるという設定で。
ちょっと嬉しかったな(笑)




ダンサーの遠藤綾野さんと。めっちゃ可愛いセクシーな踊りでした!
アンネン・ポルカはそれぞれのキャラクターを模して踊っていて。
何度見ても、本当に楽しかったぁ~!


歌の安定感は勿論、毎回毎回ギャグを変えていき、抜群の安定感で笑いをとっていったアルフレードの三浦義孝さん、彼と絶妙のコンビネーションだったフロッシュの小川貴大さん
稽古場だけでなく、帰りの食事タイムの席でもキャストたちを笑いの渦に巻き込んでいた、ファルケの平岡基さん
小道具のメガネで四苦八苦していた川野浩史さん(笑)
「ヴィリアの歌」で会場を沸かせまくった、小宮順子さん

一緒に写真を撮れなかったのが残念でなりません。
写真がすべてではないけれど、やっぱり記憶は薄れていってしまうから、さびしいですね。
それはもう一日のキャストの方々とも同じ事で。組分け稽古になってからは、あまりお会いする事もなかったけれど、九月までは、どっちの組も混ぜこぜでやっていたもの。皆にまた会えるのはいつなんだろう。

また、お稽古をずっと支えてくださったピアニスト、指揮の方々、本当に皆さまありがとうございました。
制作の方々にも心よりお礼申し上げます。
エレクトーンの方々、ダンサーの方々、合唱の皆さま、そして、舞台スタッフの皆さま。メイクさんに、ヘアメイクさん。
皆さまが支えて下さったおかげで、無事に終えることが出来ました。本当に、皆さまお一人お一人にお礼を言いたいです。

そして、マエストロ高橋勇太さん
私の足りない音楽を引っ張ってくださり、そしてまた、オケがどう思っているか、何を感じているか。そんな事を何度も教えて下さいました。
オケと共演する機会がほとんどない私にとっては、そのアドバイスは本当に身にしみるものでした。ありがとうございました。

でも、この方とは、ちゃんと写真撮れました!アイゼンシュタイン・川村敬一先生。


私の師匠と奥様と、同期生だという川村先生。
そんな大ベテランの先生は、私のような若造相手に、お稽古の間中、ずっと本気で相手して下さいました。それがどれだけ嬉しかったか。
だからこそアデーレがアイゼンシュタインにどんな気持ちを持ってるのか、自然に感じる事が出来たし、時折感じる厳しさや、笑ってしまうような悪ふざけも、まるでアイゼンシュタインと重なるような気がして、とてもナチュラルなまま本番までいく事が出来ました。

また、アリアの最後の高音時にお姫様抱っこして頂きまして。おかげで、普通に高音出すよりも、もう周りの反応が良いったらありゃしない(笑)イェー\(゜∀゜)
お陰で、大変おいしい思いをさせて頂きました。(笑)
先生、ありがとーございます!「重いからもうやらん」とおっしゃってましたが、あぁんそんな事言わないでくださいな…!ダイエットしますから(笑)


そして最後になりましたが、私のやりたいアデーレをやらせて下さった演出の古澤利人さんにも本当に感謝いたします。
私は、自分なりに感じるままにやると、どうしてもいわゆるオーソドックスとは違う役作りになってしまうのです。
いつも私はそれが悩みどころでもありまして。たぶんアデーレも、普通の作り方とも違ったと思うのですが…
利人さんは、そこに対しては全くダメ出しはせず、とにかく私のやりたいようにやらせて下さいました。

派茶目茶で、女中としては失礼な振る舞いが多いけれど、奥様が大好きで、かっこいいイーダにも憧れてて、頭は回るけど、結構おバカで、でも憎めないヤツで……と、もうやっていても楽しくて楽しくて、稽古終盤になってくると、だんだん自分なんだかアデーレなんだか分からなくなる事が、多かったです。

私自身は、普段は動きも緩慢で、テンションの低い性格なんですが、ゲネプロの頃になると、舞台の外でも、頼まれてもいないのに飛び回って、よく人にぶつかりそうになってました…
でも楽しかった。

さあ、名残惜しいけど、次のコンサートの準備をせねば。アデーレとは本当にこれでお別れ。

オペラは次、いつやれるのかわかりません。二年三年、やれなくたって当たり前の事。
だからこそこの瞬間を何より大事にして、常に全力で。
そしてそれはコンサートだって同じ事です。大きい舞台だって小さい舞台だって、オペラだってコンサートだって、いつも全力で。

次の本番は10月4日の『ジャム!ホリデーコンサート』。
お子様が多い、なかなか手ごわい本番。大体のプランはもう決まっているので、あとは細かく詰めていくだけ。
ピアニストさんはいつも一緒にやってる田中健さんなので、心配はなし!
あとは、気合いだー!!

…ところで、こうもりが終わったとたん、このひと月ずーっと半分位になっていた食欲が一気に元通りになりました…
少し痩せちゃってたから、元に戻る分には良いんだけど、このまま着々と増えてったらどうしよう…怖いわぁ…


おまけ。
制作のタカシさんと、変顔対決。タカシさーん、お世話になりましたぁ~






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