令和6年2月19日(月曜日)
昨夜は、三光本耶馬渓道路の開通前イベントから日田に戻り、大山町上野地区の常会で、県政報告をさせていただきました。昨年10月29日以来、2回目でした。
大分県道698号・西大山大野日田線の沿線であるこの地区の課題は、やはり道路改良だと改めて認識しました。昨年7月の豪雨災害でも、法面崩壊等の被害が出ており、昨年12月15日から本年5月8日までを工期とした災害復旧工事が行われています。
地域の皆様にとって、最も重要な生活関連道路であることから、大分県日田土木事務所の担当が、全面通行止の期間を極力短くして、地域の皆様への支障を少なくするよう、しっかり取り組むと私に話してくれた内容をお伝えしたところ、上野の皆様が喜んでくださり、私も本当に嬉しくなりました。
今日は、迂回路が整備された現場を確認するため、事務所長と一緒に上野に足を運びました。今回の工事は、災害箇所を復旧する原形復旧ですが、地域の皆様と一緒に私が目指すのは、かつて地域と県がともに未来予想図を描いた道路改良です。
参考に、昨年9月定例県議会での一般質問のやり取りをお示しします。
◆中野 西大山大野日田線について質問します。
本路線は、日田市大山町から前津江町を横断する地域住民にとって、通勤、通院、農林産物の集出荷等で利用する最も重要な生活関連道路であります。地元では、市町村合併前に期成会を発足し、知事に直接、道路改良の要望を行うなど熱心な活動に取り組んだ経緯があります。また、土木建築部長が現地に足を運び、特に、平成17年度には、地域住民と県職員とが一緒に道路改良に関するアンケート調査やワークショップを行い、その内容は、東京で開かれた「地方の実情にあった公共事業」を考えるシンポジウムで、事例発表されたこともあります。延長約6キロの区間を4工区に分けた道路改良の計画図面も作成されております。
しかしながら、その後、路線の改良が進んだとは言い難い状況にあります。また、今回の大雨でも、法面の崩壊により、迂回路はあるとはいったものの、約10日間にわたる通行止めを余儀なくされ、急峻な山間部で生活する地域住民の災害への不安は増す一方であります。
こうしたことを踏まえ、県道西大山大野日田線の改良事業の進捗状況をお尋ねするとともに、今後、どのような方針で改良に取り組むのか、土木建築部長に伺います。
◎土木建築部長 県道西大山大野日田線は、地域にとって重要な生活道路と認識しており、平成17年に地域の皆さんとワークショップを行い、4工区20箇所の1.5車線的道路整備を行う計画で合意をしたところでございます。
その計画に基づき、測量・設計を進めてきましたが、土地名義人が多数いる共有地が点在することに加え、若干、用地の交渉も難航したこともあり、事業用地の取得が進んでいない状況です。
これまでに用地取得ができました4箇所についてのみ、道路改良工事を実施してきました。
そうした中、7月の豪雨により、斜面や路肩の崩壊が発生し通行止めとなり、地域住民の皆様には大変ご迷惑をおかけしたところであります。
被災箇所につきましては、災害復旧事業にて原形復旧を行う予定でございます。
県としましては、地域の皆さんと合意した道路計画はやはり尊重すべきだと考えており、今後とも連携を密にし、用地の取得にご協力をいただきながら道路整備を進めてまいります。