赤や黄色の看板に派手なネオン。『日本一安売王』のキャッチコピーで、今や大阪名物といえる知名度を誇る『スーパー玉出(たまで)の創業者に、暴力団幹部側から犯罪収益を受け取っていた疑いが浮上した。大阪府警が12月3日、組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕した『株式会社スーパー玉出』社長、前田託次(たくじ)容疑者(74)。自らもCMやバラエティー番組に出演し、『スーパー玉出』をPRしてきたが、過去には警察に摘発され、暴力団とのつながりが表面化したことも。今年7月には、長年育ててきたスーパー事業を売却していた。
大阪西成区の歓楽街・飛田(とびた)新地にある『銀河』。現在は閉店しているが、以前は山口組系暴力団幹部の内妻を実質経営者として、売春が繰り返されていた。この店舗の土地と建物の所有者が、前田容疑者が社長を務める『株式会社スーパー玉出』だった。
前田容疑者が、同じ西成区内にスーパー玉出の1号店をオープンしたのは昭和53年。派手な外観に加え、日替わりで食料品や日用品を1円で販売する『1円セール』などの激安戦略、経営不振のスーパーの買収などで店舗数を拡大した。
自身も黄色のスーツを身にまとってCMなどに出演。バラエティー番組で、事務所内に保管している多額の現金を披露したこともあり、個性的な名物社長として知られるようになった。
その一方で、同社をめぐっては、過去に捜査当局に摘発されるなどし、コンプライアンス(法令順守)意識の欠如も指摘されてきた。
平成10年には、在留資格のないフイリピン人らを不法就労させたとして、大阪府警が入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで前田容疑者が逮捕。当時の捜査では、事務所から暴力団の『代紋』が入った灰皿などが見つかった。
平成28年には、中国籍やベトナム籍の留学生らを法定の上限を超えて働かせるなどとして、大阪府警が同容疑で前田容疑者ら3人と法人としての同社を書類送検。前田容疑者は不起訴になったが、大阪簡易裁判所が同社に罰金100万円、同社幹部に罰金70万円を言い渡した。
言い渡し後には、裁判官から『大阪を代表する会社と自覚してほしい。法令順守に努め、会社が発展することを祈っている』などと説論される一幕もあった。
民間の信用調査会社によると、同社の売上高は平成25年2月期の約445億円から、今年2月期には約360億円まで減少。前田容疑者がトップを兼ねる『玉出ホールディングス』は7月にスーパー事業を売却した。現在も屋号はそのままだが、運営している会社は資本関係のない別会社だ。
(ソース:産経デジタル他)
[コメント]
●玉出スーパーは、納品業者からヤクザのフロントだといううわさが絶えなかった。
●表はスーパー、裏ではヤクザ、不動産、金融か❕
●また、迷物社長が逮捕か❕
●大阪万博対策か❔