真実!沈む列島<本澤二郎の「日本の風景」(3086)
<教訓を学ばない自民党原発政策で日本はお陀仏>
心配症は健康によく無いが、生活するうえで、事実の掌握は必要不可欠である。なにしろ政府は、明治の国家神道・靖国派の手に落ちているのだから。首相経験者が、右翼やくざの象徴のような日本財団にひれ伏しての安倍三選が始動しているのだから。歴史の教訓を学ぼうとしなかった自民党原子力政策によって、日本列島は確実に日本海と太平洋の間に沈む。呪われた民族なのか、最近の天災連発も気になる。
<東電福島原発廃炉だけでも深刻事態>
安倍が決して行こうとしない東電の福島原発から、大気に放出されている放射能以外にも、毎日、大量の放射能汚染水(リチウム)が蓄積、それが880基の巨大な缶に詰め込まれている。
蒸留することもできないリチウムを太平洋に放流しようということらしいが、アメリカも南洋諸島、国連も反対するだろう。そのうちに、リチウム汚染水の缶は、福島・東北全域に。新たな天災で、外に流れ出すと、どうなるか。専門家もお手上げだ。
まともに考えると、生きていられない!
廃炉にしても深刻この上ない。作業員の癌傷害どころか、50年とか100年?そして物凄い経費。超高齢化社会の孫たちは、この上ない莫大なツケに耐えられるわけがない。これらの処理費用は、現在と将来の電気料金に反映されている。
「中曽根康弘やナベツネが私財をはたいても、支払いは無理」と事情通は指摘している。これは確かだ。
金持ちは日本列島から逃亡することになろう。
<「文殊」の始末も対応不能>
関東に住んでいると、廃炉に決めた「文殊」、既に1兆円以上の血税を使い果たしているが、廃炉作業も大変。それどころか、できるかどうか、技術がない。
「使用済み燃料棒・デブリが530本。これを4年かけて炉から取り出すという計画だが、本当に取り出せるのか。採りだしたデブリをどう始末をつけるのか。福井県は県外へ出すといっているが、たとえば東京都民が喜んで受け入れてくれるだろうか」
「この燃料棒は、液体ナトリウムで空気に触れると、点火する、水だと爆発する。これの作業員は10人程度しかいない。密封・密室での作業だ。どうなるか、何も決まっていない。文殊の処理ができるか不明、その技術も確立していないのだから」というありさまだ。専門家でさえ自信喪失なのだ。
自業自得とはいえ、福井県はどえらい荷物を背負ってしまったものだ。それにしても、こんなものを誰が決断したものか、原子力ムラの悪魔性に辟易するばかりだが、事情通は「中曽根・ナベツネよ!出てきて説明責任を果たせ」と息巻く。
文殊の検証と、責任の所在を明確にすることが急務である。原子力ムラの解明は待ったなしだ。1兆円を吸い取って、このザマである。「はっきり言って、これの処理技術はない。大変な事態だ。なぜ新聞テレビは報道しないのか。本当に恐ろしい」と専門家も首をすくめる。
以前、中国のリーダーが「日本は何もしなくても海中に沈む」と予言したと聞いたことがあるが、それは事実なのだ。
<プルトニウム47トンも処理不能>
原子炉でウランを燃やすと、核兵器の原料であるプルトニウムが出来る。日本は54基の原発から取り出したそれが47トン、広島型原発6000発分という。
核の保有に執念をたぎらせてきた中曽根や麻生・安倍に聞きたい。「どうするつもりなのか」。石破はどう答えるのか。日本国民は、このことを聞きたい、知りたい。
イギリスとフランスに一部保管してもらっているが、これの費用がただ事ではない。むろん、電気料金にこれも入っている。日本の電気料金が高い理由である。
今の与野党は、無責任・無恥無能の極みである。ここのところをはっきりとさせる必要がある。出来なければ、バッジを外して、反原発派と交代するしかない。反原発派が議会を占拠しないと、そして原子力ムラを徹底して解明、責任を取らせないと、この国の沈没時期は早まる。
隣国や国連も放置することが出来ない。
<アベノミクス先頭ランナーの原発輸出大失敗>
5年前を思い出すと、改めて衝撃を受けてしまう。アベノミクスの成長戦略の先頭を走ったのが、この原発の外国への輸出路線だった。これこそが悪魔の正体を露呈している。
地球が一番恐れる恐怖の原発を、輸出しようとする心根をどう理解していいものか。人間の心があれば、絶対にしないであろう。
安倍は原発御三家と一緒になって、原発の売り込みに走った。狂気の沙汰である。311で欧米は、原発路線を放棄するなかでの、日本政府の対応は、信じがたいものだった。それを阻止しようとした勢力が存在しなかった日本である。
<名存実亡の東芝>
東芝を見よ、である。核・原発に手を出して、破たんしてしまった。いまや東芝には、名前しか残っていない。
空前絶後の粉飾決算が露呈して、列島に先んじて沈没した。筆者は息子を東芝病院で殺された関係で、東芝を厳しく見つめている。
人間を殺しても反省も謝罪もしない東芝を、もう8年以上も見聞してきている。東芝製品には、消費者への思いがない。
壊れるのも早く、我が家にはもう東芝製品はない。東芝は、名存実亡である。現在、つかぬ間の大金を手にしたが、うまく生かせるだろうか?
<第二の東芝が三菱重工>
安倍家と三菱の関係は深い。安倍の実兄が三菱マンだ。彼は首相に就任するなり、真っ先にトルコに押しかけて、三菱の原発を売り込んで成功した。
だが、様々な事情でデッドロックに乗り上げてしまい、第二の東芝となる、と専門家は予想している。いまトルコは、政治経済的にも混乱の渦中にある。
<第三の東芝は日立>
第三の東芝が日立と見られている。イギリスに原発を売り込むことに成功するだろうか。無理だろう。イギリス人の民度は高い。それに英BBCはNHKのような御用報道機関ではない。
日立も成功しない。アベノミクスの成長戦略の一番手の原発売り込み作戦は、時流に逆行している。これから3年も安倍に任せていいわけがない。これほど深刻な日本は、過去になかった。敗戦でも列島が沈没することはなかったのだから。
2018年9月6日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52223653.html