2018年6月17日(日)☀/☁ 白山
甚之助避難小屋からの道は残雪が多く残っており
何処でアイゼンを付けようか考えながら登ります
御舎利山 別山 三ノ峰
別山をバックに白い登山道を登っていきます
ミツバオウレン
ツマトリソウ
いよいよ十二曲がり に差し掛かろうとしています
お花畑でも知られている急な斜面ですが
今は雪に覆われ、お花はまだ隠れている方が多いようです
十二曲がり
あの辺りまで このまま行こう…
ちょうど先行者が登っている残雪地帯を チチが指します…
あそこは角度がちょっときつい…
あそこからは アイゼンを履いたほうがいい
ここから見ても勾配はきつそう…
雪のある所とない所 どちらかにして欲しいと思うものの…残雪が多いこの時期
そう都合のいいようにはいきません
イワカガミ
残雪地帯…
もうすぐ夏が訪れる…
それでも冬の忘れ物は多い…
そして…春の忘れ形見もちらほらと…
ふと 足下より堕ちる急斜面は滑り台のよう
踏み外してはそのまま滑走…?
せっかく登ってきたのに
また登らねばならなくなる…という問題ではありません
滑落…滑落してしまいます!
アイゼンを付ける前の残雪地帯は
注意をしながら足場を確認して歩いて渡ります
リュウキンカ
いよいよ十二曲がりのポイントへ
ここから核心部?
急な斜面になる所…ここからアイゼンをつけます
急な斜面に残るステップを壊さないように…
花の十二曲がりは 雪の十二曲がり…
アイゼンをつける人もつけない人も…
それぞれに登っていきます
ショウジョウバカマ
ミヤマダイコンソウ
ミヤマダイコンソウの群生
残雪の途切れた所には お花が顔を出し日光浴中
しんどい登りも この姿を見れば癒されます
所々雪解けの水が流れ
ビチョビチョの道を歩いたり
岩が露出する道を歩いたり…
雪のない所は アイゼンワークの練習になります
かなり早い練習ですが…
ツガザクラ
釣鐘形の白い花は鈴のようで
赤い萼片がストラップ的な感じで
岩面を飾ってくれるツガザクラの姿が愛らしい♪
ミヤマハタザオ
ベニバナイチゴの蕾
ベニバナイチゴ
白い花の多い中で紅色の花は目立ちます
ベニバナイチゴは最盛期なのでしょうか
たくさんの花をつけております
別名ハナイチゴで 初秋の頃に果実をつけます
まだ ハナイチゴの果実は見たことがありません
美味しいのか 観賞用かは…味見をしてみないとわかりませんが…
食べられる事は確かなようです
残雪のクレパス?
山のジョーズ…大口開いて獲物を待つ…?
決して飛び込んだりは致しません…
滑落注意と引き締めます!
ミヤマキンポウゲ
急な残雪地帯から無雪地帯…
どちらも暫くアイゼン歩き!
急斜面の残雪地帯を過ぎたところで
この先 危険な残雪地帯が無い事を確認して
漸くアイゼンを外すことにします
そこはキンポウゲの花が咲き乱れ
残雪の白さに生えて暫く目を奪われます
吐きそうなほど気分悪くても
まだこの時は 花を愛でる余裕はあったよう…
ミヤマキンポウゲの姿もこの季節ならではの艶やかさ…
集団で咲き乱れる姿は圧巻で
お花畑と雪の白さが見事にコラボして映えます
しかし…惜しみながらも 先に進まねばなりません
だったら復路で楽しもう~♪とその場を立ち去ります
マイズルソウ
ノウゴウイチゴ
延命水
急な斜面に喘ぎながら登ると
救いの水場が…延命水
命を繋ぐようにチョロチョロと流れる水に
人々が集まって喉を潤しています
山での水は この上なく貴重なもの…
冷たい水で元気を貰い 再び急な登りに挑みます
まだまだ急斜面は続きます
その急斜面は花園となって続きます
この辺りから 頭痛 吐き気 眩暈 強くなってきて
花を見る余裕もなく ただ只管 下を向いたまま登る私です
微かな記憶のなかで 悲しくも美しく
白い花と黄色い花が 流れて行ったような…
何と情けない事…
何と不甲斐ない事…
それよりも 勿体ない…
せっかくの花を楽しみに訪れたのに…
高度順応が出来ずに もがきながら登る私…
後続者にどんどん追い越されていきます
いつ辿り着くともわからないような錯覚に陥り
思わず足が止まります… 上を見上げると…
追い越した人は小さくなって 青い空へと消えていく
その更に向こうに…
おっ 小さく見えるは黒ボコの岩…
あそこまで…
せめてあそこまで…
ガンバ ガンバと自分を励まします…
一歩出せば 一歩近づく
近づいているからこそ見えてきた…先の目標…
足を止めれば そこまで…
歩こう…歩こう…
ただ只管 地面と睨めっこしながら歩きます…
黒ボコへの急登 ガンバ!
黒ボコに辿り着けました… ホッ!
自分を励まし何とか辿り着くついた黒ボコに歯
多くの人が集まり 賑わいを見せておりました
しんどいと思う気持ちよりも
驚きとその活気あふれる雰囲気に背筋も伸びる思い…
そして…
黒ボコに登って楽しむ人々
休もう…
チチが声をかけてくれて
丁度良い岩の上で休む事にします
黒ボコからの御前峰
少し長めに休憩を取ってくれるチチ…
よく頑張った…
ここからは 傾斜も緩くなるから…
珍しく励ましてくれました…
白山の最高峰の御前峰が見えます
しんどいと思わず もう少しと思って…
取敢えず室堂まで行こう…
自分の体と相談しながらも 御前峰を見て そう決めます
観光新道と砂防新道の分岐
弥陀ヶ原入り口
弥陀ヶ原
大雪原になっている弥陀ヶ原…
木道は雪の中 お花畑も雪の中
自由についた足跡が雪原の広さを物語っています
ミツバオウレン
雪原の弥陀ヶ原を抜けると
そこには雪は無く ゴーロの登りが待っています
ハイマツの中を抜ける道を
ゆっくりと登っていきます
身体は重く まだか…まだか…と頑張ります
そして緩やかになって…
目の前に赤い屋根が!
室堂ビジターセンター
着いた…
登ってこれた…
暫し放心状態の私…
そんな私を笑っているのでしょうか…
御岳山が顔を覗かせています
ビジターセンター前の空いたベンチに腰を下ろし
ザックを下ろして体を開放します
うなだれるようにテーブルに上半身を投げ出し休む私…
もぅ~ダメ…
さて…どうしよう…
ここから先登る自身がないほど 頭が痛い…
気水が上がって口の中が生臭い…
私のお様子を見ていたチチが 降りよう…と声を掛けてきます
すぐに うん…と返事をしたものの
一瞬記憶が飛んだ感じが…
そのまま 伏せて眠る私でした…
つづく
甚之助避難小屋からの道は残雪が多く残っており
何処でアイゼンを付けようか考えながら登ります
御舎利山 別山 三ノ峰
別山をバックに白い登山道を登っていきます
ミツバオウレン
ツマトリソウ
いよいよ十二曲がり に差し掛かろうとしています
お花畑でも知られている急な斜面ですが
今は雪に覆われ、お花はまだ隠れている方が多いようです
十二曲がり
あの辺りまで このまま行こう…
ちょうど先行者が登っている残雪地帯を チチが指します…
あそこは角度がちょっときつい…
あそこからは アイゼンを履いたほうがいい
ここから見ても勾配はきつそう…
雪のある所とない所 どちらかにして欲しいと思うものの…残雪が多いこの時期
そう都合のいいようにはいきません
イワカガミ
残雪地帯…
もうすぐ夏が訪れる…
それでも冬の忘れ物は多い…
そして…春の忘れ形見もちらほらと…
ふと 足下より堕ちる急斜面は滑り台のよう
踏み外してはそのまま滑走…?
せっかく登ってきたのに
また登らねばならなくなる…という問題ではありません
滑落…滑落してしまいます!
アイゼンを付ける前の残雪地帯は
注意をしながら足場を確認して歩いて渡ります
リュウキンカ
いよいよ十二曲がりのポイントへ
ここから核心部?
急な斜面になる所…ここからアイゼンをつけます
急な斜面に残るステップを壊さないように…
花の十二曲がりは 雪の十二曲がり…
アイゼンをつける人もつけない人も…
それぞれに登っていきます
ショウジョウバカマ
ミヤマダイコンソウ
ミヤマダイコンソウの群生
残雪の途切れた所には お花が顔を出し日光浴中
しんどい登りも この姿を見れば癒されます
所々雪解けの水が流れ
ビチョビチョの道を歩いたり
岩が露出する道を歩いたり…
雪のない所は アイゼンワークの練習になります
かなり早い練習ですが…
ツガザクラ
釣鐘形の白い花は鈴のようで
赤い萼片がストラップ的な感じで
岩面を飾ってくれるツガザクラの姿が愛らしい♪
ミヤマハタザオ
ベニバナイチゴの蕾
ベニバナイチゴ
白い花の多い中で紅色の花は目立ちます
ベニバナイチゴは最盛期なのでしょうか
たくさんの花をつけております
別名ハナイチゴで 初秋の頃に果実をつけます
まだ ハナイチゴの果実は見たことがありません
美味しいのか 観賞用かは…味見をしてみないとわかりませんが…
食べられる事は確かなようです
残雪のクレパス?
山のジョーズ…大口開いて獲物を待つ…?
決して飛び込んだりは致しません…
滑落注意と引き締めます!
ミヤマキンポウゲ
急な残雪地帯から無雪地帯…
どちらも暫くアイゼン歩き!
急斜面の残雪地帯を過ぎたところで
この先 危険な残雪地帯が無い事を確認して
漸くアイゼンを外すことにします
そこはキンポウゲの花が咲き乱れ
残雪の白さに生えて暫く目を奪われます
吐きそうなほど気分悪くても
まだこの時は 花を愛でる余裕はあったよう…
ミヤマキンポウゲの姿もこの季節ならではの艶やかさ…
集団で咲き乱れる姿は圧巻で
お花畑と雪の白さが見事にコラボして映えます
しかし…惜しみながらも 先に進まねばなりません
だったら復路で楽しもう~♪とその場を立ち去ります
マイズルソウ
ノウゴウイチゴ
延命水
急な斜面に喘ぎながら登ると
救いの水場が…延命水
命を繋ぐようにチョロチョロと流れる水に
人々が集まって喉を潤しています
山での水は この上なく貴重なもの…
冷たい水で元気を貰い 再び急な登りに挑みます
まだまだ急斜面は続きます
その急斜面は花園となって続きます
この辺りから 頭痛 吐き気 眩暈 強くなってきて
花を見る余裕もなく ただ只管 下を向いたまま登る私です
微かな記憶のなかで 悲しくも美しく
白い花と黄色い花が 流れて行ったような…
何と情けない事…
何と不甲斐ない事…
それよりも 勿体ない…
せっかくの花を楽しみに訪れたのに…
高度順応が出来ずに もがきながら登る私…
後続者にどんどん追い越されていきます
いつ辿り着くともわからないような錯覚に陥り
思わず足が止まります… 上を見上げると…
追い越した人は小さくなって 青い空へと消えていく
その更に向こうに…
おっ 小さく見えるは黒ボコの岩…
あそこまで…
せめてあそこまで…
ガンバ ガンバと自分を励まします…
一歩出せば 一歩近づく
近づいているからこそ見えてきた…先の目標…
足を止めれば そこまで…
歩こう…歩こう…
ただ只管 地面と睨めっこしながら歩きます…
黒ボコへの急登 ガンバ!
黒ボコに辿り着けました… ホッ!
自分を励まし何とか辿り着くついた黒ボコに歯
多くの人が集まり 賑わいを見せておりました
しんどいと思う気持ちよりも
驚きとその活気あふれる雰囲気に背筋も伸びる思い…
そして…
黒ボコに登って楽しむ人々
休もう…
チチが声をかけてくれて
丁度良い岩の上で休む事にします
黒ボコからの御前峰
少し長めに休憩を取ってくれるチチ…
よく頑張った…
ここからは 傾斜も緩くなるから…
珍しく励ましてくれました…
白山の最高峰の御前峰が見えます
しんどいと思わず もう少しと思って…
取敢えず室堂まで行こう…
自分の体と相談しながらも 御前峰を見て そう決めます
観光新道と砂防新道の分岐
弥陀ヶ原入り口
弥陀ヶ原
大雪原になっている弥陀ヶ原…
木道は雪の中 お花畑も雪の中
自由についた足跡が雪原の広さを物語っています
ミツバオウレン
雪原の弥陀ヶ原を抜けると
そこには雪は無く ゴーロの登りが待っています
ハイマツの中を抜ける道を
ゆっくりと登っていきます
身体は重く まだか…まだか…と頑張ります
そして緩やかになって…
目の前に赤い屋根が!
室堂ビジターセンター
着いた…
登ってこれた…
暫し放心状態の私…
そんな私を笑っているのでしょうか…
御岳山が顔を覗かせています
ビジターセンター前の空いたベンチに腰を下ろし
ザックを下ろして体を開放します
うなだれるようにテーブルに上半身を投げ出し休む私…
もぅ~ダメ…
さて…どうしよう…
ここから先登る自身がないほど 頭が痛い…
気水が上がって口の中が生臭い…
私のお様子を見ていたチチが 降りよう…と声を掛けてきます
すぐに うん…と返事をしたものの
一瞬記憶が飛んだ感じが…
そのまま 伏せて眠る私でした…
つづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます