山に癒されて…♪

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金剛山で見つけた 草の王?瘡の王?草の黄?

2015年06月28日 | 山登り 近畿 金剛山 岩湧山
金剛山


梅雨の雨の切れ間の週末
いつものお山でお花探しをします

どんより曇った空が
今にも雨を降らしそうで…降らさずに
人の気持ちを弄びます

風が、時折強く体を押すように吹いてきますが
この季節の風にしては 肌寒い冷たさを持っています



湿った空気の重さに
山の雰囲気も少しくらい趣で迎えます

谷筋を登って行きますが
地面の雨の跡を濃く残し
滑りやすくなっており
水量も普段より多くなっています


薄暗いとどうもシャッターの速度と
人の動きが合わずに、ブレてしまいます…
技術の無さを、カメラの所為にするのは
私の癖ですが…
どんなに頑張っても こんなお天気ではブレてしまう事が多いです

見苦しい画像が多いですが
お許しくださいませm(__)m


急な斜面を足もとに注意して登ります
しかし、さほど汗もかかずに
ほどより湿度と涼しい風に絡まれて
噴き出すはずの汗もまだ、引っ込んだままです


水場に来ても まだ、喉は潤ったままです

さて…水を受けている器…
意外に大きいですが、どなたがここまで運んで来て下さったのでしょう…

冷たくておいしいと評判の水が
満タンに湛えてこぼれています

夏の暑い時期であれば なおの事
この様子は 天の恵みか助けの水か…と
喜ばれる事でしょう


ここからの山腹の斜面には 山アジサイの群生が目を惹きます
杉の整然と並ぶ植林の足元を飾るアジサイの姿は 圧巻でした


再び急な植林の間をジグザグに登って行きますが
高度を上げるにつれ
周りは一層薄暗くなり
白い魔物が覆いかぶさってくるのがわかります


幻想的な稜線の姿が見える頃
山頂の尾根に出ます


あたり一面白いガスに覆われ
静まり返った広場に電灯の明かりが うっすらと浮かび上がっています


今日の金剛山は
すべてを覆い閉ざしたような山頂で
静かに迎えてくれました


アジサイの花が目立ちます
帰りの道も 雨こそ降られなかったものの
湿気の多い風が常に絡んできて
この季節にしては寒さを感じての山歩きでした

さて…
帰りの道で出合ったお花の中に
黄色い小さなお花が目にとまります

カタバミの花…にしては 少し違うような…
キンポウゲのお花…にしては 時期的に…おかしい…

黄色のお花は多いけど…?
あなたはどなたでしょう…?

…?


あれ?葉っぱの姿が…
もしやの もしや…

他のブロガーさんの所でよく見かけるお花のアップ姿
それは、草の王…というお花

そのきれいなお姿に、一度お会いしたいと思っていたのですが…

あれ????

こんなに…小さなお花だったの?

間違いなければ
青虫の様な雌蕊の姿を見ると
やはり…草の王

間違いなさそうです
やっとお会いできました♪

クサノオウ(草の王・草の黄・瘡の王)
 ケシ科 クサノオウ属


お花の姿を見る限り、キンポウケのお仲間のように思いますが
れっきとしたケシ科のお仲間だそうです

さて…このお名前…かっこいいでしょう♪
草の王さま
でも…小さい… なぜに王という名がついたのでしょう…?


クサノオウが草のであるという説には、
茎や葉を切断すると 中から黄色い汁が出てくる事から付けられたとか… それはそれで納得のいく事
ただし、この黄色い汁にこそ 草の王と言わしめる要因があるのではないかと思います

この黄色い汁には 毒にも薬にもなる強い成分が存在します

そこで、クサノオウが草のといわれる説になります
これは薬草の王という 字の如く そのままの意味です

昔からこの野草は鎮痛や鎮静剤、あるいは皮膚病全般に…
特に丹毒などに薬効があると言われて重宝されていたようです。
そんなところから薬草の王=草の王と呼ばれたといいます

また、(くさ)の王であるという説は これに付随し、瘡は、皮膚病の総称であり
皮膚病を直すという意味からきているといわれます



明治36年…金色夜叉で知られる小説家 尾崎紅葉が胃癌にかかった時、
弟子の泉鏡花が、このクサノオウの薬を入手するために大変苦労したという話が残されています。

尾崎紅葉は自宅で最期を迎えられましたが
江戸時代から明治にかけて、この野草がいかに重宝されていたかが窺える
エピソードの一つではないかと思います



さすがに現在の医学ではあまり用いられることはなくなった薬草ですが、生薬名は白屈菜(はっくつさい)といわれ
鎮痛剤に利用したり、アヘンの代用として使われていたそうです


しかし、素人が迂闊に口に入れたりすると 大変危険な野草であることは忘れてはなりません

茎や葉を切ると中から出てくる黄色い汁にこそ隠された 怖い秘密があるのです

この汁には各種のアルカロイドが含まれ、 
それは、それは 強い毒性を持っているからです

皮膚に触れただけで炎症を起こすことが知られています
それを、ついうっかりに入れようものなら…おお…悲劇

酩酊状態、嘔吐、下痢、昏睡、呼吸麻痺、手足のしびれを惹き起こし、
運悪ければ死亡する場合もあるといいます

かわいいお花ではありますが 極めて危険植物のようです。
人によっては花に近づいただけで皮膚がかぶれたりするそうですので 要注意です

この毒性をうまく使って、薬に変えて使っていたのはプロのなせる技というわけですね
見た目とは違い 専門家以外の者が触るには 余りにも危険なお花のようです



身近な道端、土手や里山に生えているかわいらしいお花なので
子供などが口に入れないように注意が必要です。

…そうなると 草の王の名前は 闇の王…悪魔の帝王が相応しいのかも…





花言葉:思い出

…悪魔の囁きの間違いでは…?



今回のお山で出合ったお花たちを最後に…

 オカトラノオ  ヒメジョオン




マタタビ


ネコ族はこれにとても弱く 酔うほどに惹かれるそうですが…
私はこの果実に惹かれます…

なので…実のなる頃に 来なければ…


ここは植物採取禁止です!

…(TT) そうだった…




 キツリフネ  モミジカラスウリ
コフジウツギ



 キンシバイ

目を惹くお花です
林道の傍らに咲いておりました




ホタルブクロ





さて…
これは何の植物でしょう?
葉だけが先に地面を覆う様に広がって
茎が伸びてきて、その先に蕾らしきものが…

葉の形からみると
ウバユリのように思います

これは、この蕾の咲く時期にまた、来なければなりません♪



まだまだ、お花を楽しめそうです
来週もまた、お花探しに出かけてみましょうか…(^^)



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