2016年12月31日 ☀ 九重連山 星生山~久住山
大船山
九州の山歩き1日目 法華院温泉からの続きです
コース図
2016年12月31日 コースタイム
4:25 法華院温泉山荘 → 4:25 北千里 → 5:54 久住分かれ → 7:00 星生山 1762m 7:20 → 8:00 久住分かれ避難小屋 8:20 → 8:56 久住山 1787m → 9:32 久住分かれ → 9:53 北千里 → 10:02 諏峨守越分岐 10:35 → 10:57 林道 → 11:43 ゲート → 12:00 長者原ビジターセンター駐車場
山小屋とは思えない 快適な夜を過ごし
6畳一間の広い個室を
二人でゆったりと迎えた朝は まだ暗く…
どなたも起きている様子はありません
静かに荷物を持って 食堂の方へ移動し パッキングをします
お湯も水も使い放題の便利さ
夜のうちに戴いたお弁当を食べて 直に出発です
ひっそりとした法華院温泉山荘の入口
凍結した道が闇夜に延びて消えています
法華院温泉山荘出発
この時 外灯の明るさに エレキをするのを忘れ
法華院温泉を出発してすぐに闇夜に包まれ 漸く気づく事に…
一旦 引き返して
エレキを装着するというズッコケ出発となります
贅沢をすると
どこか麻痺して緊張も緩むのでしょうか…
改めて気を引き締めて 出発です
急登
エレキの光だけを頼りに
石のごろつく急な斜面をジグザグに登って行きます
一気に汗が吹き出しますが
冷たい空気が絡むだけで 風はありません
地面は凍結してはおります
安全と無駄な体力を使わない様に 軽アイゼンをして
ゆっくりと登って行きます
夕べはゆっくりと休めた事もあるのでしょうか…
昨日よりは体調は良い様な…
まだ、身体が軽く感じます
ゆっくりでいいから…
はい…
身体を慣らすように
一歩一歩を大切に歩きます
北千里入口付近
闇夜は 方向感覚も 位置感覚も
麻痺させそうになります
距離感も同様なのでしょうか…
思いの外 短い距離感で
急登に喘ぎながらも斜面が緩くなり 道は平坦となります
どうも…北千里ヶ浜に入っておりました
暫く 平坦な砂地の千里ヶ浜を歩く事になります
闇は目の前に迫り 何も見えません
エレキの光もかわいいもの…
ここは油断禁物…
ケルンと黄色いペンキ…見逃さない様に…
ただ
見上げると満天の星が…
かつてこの地で
これほどの星空を見た事があったでしょうか…
いつも 早立ちでは
ガスと風と闇夜の世界を経験していただけに
感動で身体が震えます♪
浮きあがった氷の絨毯 氷のキノコ
サクサク
ホワホワ
霜柱の氷の絨毯が広がり
踏めばフワッ ザクッと 足元が埋まる様に沈み
柔らかな感触を与えてくれます
まさに 高級絨毯♪…ただ ちょっと冷たいけど…
そんな砂地の北千里ヶ浜を抜けると
再び岩や石のごろつく急な登りとなり
名物の黄色のペンキを目印に
久住分れを目指して登って行きます
久住分かれ
思いの外 距離は短く
いつの間にか着いたという感じの久住分かれ
いいペースで登れているよう…
闇に散りばめられた星屑が
御褒美をまだまだ準備してくれている様に
輝いています
決して余裕があるわけではありませんが
自分なりに 今日は楽に歩ける事に
嬉しさが込み上げてきます
ここから星生山の方へと向かいます
冬季初めての星生山
前回は 悪天の中 星生崎までしか登っていません♪
今度こそ…
そして 星生山頂で御来光を…
願いが叶う事を祈って 歩を進めていきます
東の空が白みかけます 空が目覚めようとし始め…
うっすらと視界が開け出し
山の稜線が浮きあがる様に 線を引き始めます…
さて…ここからは時間との勝負になりそうです…
星生山の山頂から
ダイヤモンド久住山を見る事ができるでしょうか…
急ぐ稜線は 岩の稜線!
エレキの光を頼りに 岩をよじ登ります…
急げ…
急げ…
暗い稜線を 急ぎます…
尾根道の姿が見え始めます 振り返ると空は白んで来ています
進むべき道が目の前に延びています…が
山頂は見えません…
急いで…
急いで…
あれがピーク?
もう少し…
もう少し…
辿りつけば…そこが…
だけど…違いました…
稜線はまだ先に続き
山頂の標識が 遥か向こうで手招いています
まだなの…
まだ先があったの…
周りの景色が 開けて来て…
ハッキリと見えてきます
東の空が ますます明るくなってきます
もう…間に合わないかも…
稜線の上でみえるところからでも…
半ば諦めの気持ちになります…それでも…
最後まで頑張って見よう…
チチだけでも間に合えば…
あぁ~ 私を待たないで チチ…
もう少し
もう少し…
岩稜の尾根を必死で進みます
もう…岩肌が良く見えるほどに… ここを登れば…
もう少し 待って下さい
もう少しで 着きますから…
息が上がります
岩を持つ手が震えます…
あっ…!
標識の立った頂が…
間に合ったの…?
急いでポツンと立つ標識を確認します
星生山と記されております
そして振り返って見ますと…
東の空は その時を迎え始めていました…
間に合った…?
間に合ったのですね…
まだ息も整わないままに
カメラを向けてシャッターを押します
待ってくれていたのですか…?
冷たい風がそよそよと吹きぬけ
山々が目覚めていく様に
ゆっくりと空が明けていきます
久住山と中岳の間から陽が昇り始めます
年納めの夜明けは
極上のご褒美と変わりました
暫し 山の目覚めを感じながら
星生山の頂で 歓喜に酔いしれておりました…
つづく
大船山
九州の山歩き1日目 法華院温泉からの続きです
コース図
2016年12月31日 コースタイム
4:25 法華院温泉山荘 → 4:25 北千里 → 5:54 久住分かれ → 7:00 星生山 1762m 7:20 → 8:00 久住分かれ避難小屋 8:20 → 8:56 久住山 1787m → 9:32 久住分かれ → 9:53 北千里 → 10:02 諏峨守越分岐 10:35 → 10:57 林道 → 11:43 ゲート → 12:00 長者原ビジターセンター駐車場
山小屋とは思えない 快適な夜を過ごし
6畳一間の広い個室を
二人でゆったりと迎えた朝は まだ暗く…
どなたも起きている様子はありません
静かに荷物を持って 食堂の方へ移動し パッキングをします
お湯も水も使い放題の便利さ
夜のうちに戴いたお弁当を食べて 直に出発です
ひっそりとした法華院温泉山荘の入口
凍結した道が闇夜に延びて消えています
法華院温泉山荘出発
この時 外灯の明るさに エレキをするのを忘れ
法華院温泉を出発してすぐに闇夜に包まれ 漸く気づく事に…
一旦 引き返して
エレキを装着するというズッコケ出発となります
贅沢をすると
どこか麻痺して緊張も緩むのでしょうか…
改めて気を引き締めて 出発です
急登
エレキの光だけを頼りに
石のごろつく急な斜面をジグザグに登って行きます
一気に汗が吹き出しますが
冷たい空気が絡むだけで 風はありません
地面は凍結してはおります
安全と無駄な体力を使わない様に 軽アイゼンをして
ゆっくりと登って行きます
夕べはゆっくりと休めた事もあるのでしょうか…
昨日よりは体調は良い様な…
まだ、身体が軽く感じます
ゆっくりでいいから…
はい…
身体を慣らすように
一歩一歩を大切に歩きます
北千里入口付近
闇夜は 方向感覚も 位置感覚も
麻痺させそうになります
距離感も同様なのでしょうか…
思いの外 短い距離感で
急登に喘ぎながらも斜面が緩くなり 道は平坦となります
どうも…北千里ヶ浜に入っておりました
暫く 平坦な砂地の千里ヶ浜を歩く事になります
闇は目の前に迫り 何も見えません
エレキの光もかわいいもの…
ここは油断禁物…
ケルンと黄色いペンキ…見逃さない様に…
ただ
見上げると満天の星が…
かつてこの地で
これほどの星空を見た事があったでしょうか…
いつも 早立ちでは
ガスと風と闇夜の世界を経験していただけに
感動で身体が震えます♪
浮きあがった氷の絨毯 氷のキノコ
サクサク
ホワホワ
霜柱の氷の絨毯が広がり
踏めばフワッ ザクッと 足元が埋まる様に沈み
柔らかな感触を与えてくれます
まさに 高級絨毯♪…ただ ちょっと冷たいけど…
そんな砂地の北千里ヶ浜を抜けると
再び岩や石のごろつく急な登りとなり
名物の黄色のペンキを目印に
久住分れを目指して登って行きます
久住分かれ
思いの外 距離は短く
いつの間にか着いたという感じの久住分かれ
いいペースで登れているよう…
闇に散りばめられた星屑が
御褒美をまだまだ準備してくれている様に
輝いています
決して余裕があるわけではありませんが
自分なりに 今日は楽に歩ける事に
嬉しさが込み上げてきます
ここから星生山の方へと向かいます
冬季初めての星生山
前回は 悪天の中 星生崎までしか登っていません♪
今度こそ…
そして 星生山頂で御来光を…
願いが叶う事を祈って 歩を進めていきます
東の空が白みかけます 空が目覚めようとし始め…
うっすらと視界が開け出し
山の稜線が浮きあがる様に 線を引き始めます…
さて…ここからは時間との勝負になりそうです…
星生山の山頂から
ダイヤモンド久住山を見る事ができるでしょうか…
急ぐ稜線は 岩の稜線!
エレキの光を頼りに 岩をよじ登ります…
急げ…
急げ…
暗い稜線を 急ぎます…
尾根道の姿が見え始めます 振り返ると空は白んで来ています
進むべき道が目の前に延びています…が
山頂は見えません…
急いで…
急いで…
あれがピーク?
もう少し…
もう少し…
辿りつけば…そこが…
だけど…違いました…
稜線はまだ先に続き
山頂の標識が 遥か向こうで手招いています
まだなの…
まだ先があったの…
周りの景色が 開けて来て…
ハッキリと見えてきます
東の空が ますます明るくなってきます
もう…間に合わないかも…
稜線の上でみえるところからでも…
半ば諦めの気持ちになります…それでも…
最後まで頑張って見よう…
チチだけでも間に合えば…
あぁ~ 私を待たないで チチ…
もう少し
もう少し…
岩稜の尾根を必死で進みます
もう…岩肌が良く見えるほどに… ここを登れば…
もう少し 待って下さい
もう少しで 着きますから…
息が上がります
岩を持つ手が震えます…
あっ…!
標識の立った頂が…
間に合ったの…?
急いでポツンと立つ標識を確認します
星生山と記されております
そして振り返って見ますと…
東の空は その時を迎え始めていました…
間に合った…?
間に合ったのですね…
まだ息も整わないままに
カメラを向けてシャッターを押します
待ってくれていたのですか…?
冷たい風がそよそよと吹きぬけ
山々が目覚めていく様に
ゆっくりと空が明けていきます
久住山と中岳の間から陽が昇り始めます
年納めの夜明けは
極上のご褒美と変わりました
暫し 山の目覚めを感じながら
星生山の頂で 歓喜に酔いしれておりました…
つづく
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