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打ち放しコンクリートの塗装とは

2017年01月25日 10時16分10秒 | 日記

打ち放しコンクリートの塗装とは

打放しコンクリートも鉄筋コンクリートの建物同様に塗装を行うことは可能ですが、打放しコンクリート最大の特徴の意匠性が損なわれてしまいますので、塗装を行う際にはその特徴を損なわないような方法が理想的です。
 コンクリートの素材感を損なわない塗装方法としては、

 

 1.撥水剤の再塗布
2.色付きのクリヤー(カラークリヤー)の塗装
3.打放しコンクリート風の塗装

 

この3通りの方法がありますが、それぞれの工法特有のメリット・デメリットがありますので、塗装を行う際にはそれぞれの特徴を充分に検討して工法を選択するとよいでしょう。また、どの工法においても長年の経験と高度な技術が必要になりますので、一般的な外壁塗装よりは価格が上がります。
 
 

 

塗料メーカーのカタログに表記されている耐候性と沖縄における塗料の耐候性には違いがありますのでどの工法を選ぶにしても打放しコンクリートの美観を長く持たせる為にも、ワンランク上の塗料をお勧めします。


1.撥水剤の再塗布

コンクリ塗装1高圧洗浄を行い表面の汚れを除去した後に、耐水性を高める撥水剤を再度塗布する方法です。施工工程が高圧洗浄を行い、下地補修し、撥水剤塗布になります 非常に少ないため、メンテンスコストは比較的安くすみますが、撥水剤は透明な液体のため下地の色の違いや下地補修を行った箇所などの隠蔽する効果はありませんので、下地の状態がそのまま表面に表れてしまいます。

 

新築などで塗布することはありますが改修工事では、あまりお勧めではありません。

 2.色付きのクリヤー(カラークリヤー)の塗装

コンクリ塗装2高圧洗浄を行い、表面の汚れを除去した後に下地処理、耐水性を高める撥水剤を塗布し、表面を保護のためのクリヤーを塗装する方法です。(メーカーにより違いはあります) このクリヤーは若干色が付いたもので塗装を行うことが多く、撥水剤のみで仕上げる場合と違い少々の下地の色違いは目立たなくすることができますが、経年劣化によるコンクリート表面の荒れや明らかに色が違うような補修跡などは隠蔽することはできませんので塗装後の表面上に残ってしまうこともあります。

 

また、補修箇所などを目立たなくする際にはカラークリヤーを数回にわたって塗り重ねる必要がありますが、塗り重ねる回数が増えれば増えるほど、補修箇所が目立たなくなるかわりにコンクリート本来の素材感が損なわれやすくなり、通常の塗装のような仕上がりになってしまいまいます。コスト的には.撥水剤のみの塗布に比べ、クリヤーの工程が増えますので少々割高にはなりますが、コンクリート表面に保護層を新たに設けることができる違いがあります。

 

また、保護層に使用するクリヤーはアクリル(2~3年)やシリコン塗料(6~7年)となりますので、フッソ樹脂の場合は10年程度の耐候性が期待できるようになります。 但し、立地条件や環境等により変わります。 
※あくまでも光沢が減少していく目安なので塗り替えを推奨するという事ではありません。(また、私共の経験上で紫外線や湿気などの厳しい条件の立地の場合になります。)


3.打放しコンクリート風の塗装 

コンクリ塗装2 高圧洗浄を行い表面の汚れを除去した後に下地補修をし、新築時からの表面の不具合や撥水剤のみの塗布やカラークリヤーのみの塗装と違い、この工法は特殊な道具を用いてコンクリート風の模様を全面的に「描く」ため下地の状態に左右されず均等な打放しコンクリートの風合いを新たに再現することができます。

 

撥水剤のみやカラークリヤーで仕上げる方法に比べ、作業工程が非常に増えますので塗装のコストは掛かりますが、コンクリート打放しの表面を再現することができます。


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