富岳一景 御殿場だより

今日の富士山の姿、自然や人、草花や鳥などの様子について、お伝えしています。

9月17日   月と富士とコシヒカリ

2008年09月17日 | 今日の富士山
日本では事故米の事件など、悪質な商人によってもたらされた食品に対する安全の問題、
アメリカではサブプライムローンから端を発した金融危機の問題(これは世界に影響を及ぼしている。)など、気の滅入る問題が相次いで起きている。

テレビのニュースを見る度に、同じことが繰り返し流れるのでほとほと嫌になっている。
仕方がないので、自然の中で永永と流れている時の流れを見ることにより、気持ちの転換を図っているような最近である。

これを、人は現実逃避というが、まあ、どう思われようがそんなことはどうでもいい。
この自然の神秘を見ていると、世の中の悪事がしばらくは忘れられることは確かだ。

実は、夕べから東の空に光っている大きな月(満月?)が気にかかっていた。
今朝、その月は東から西へと天を巡り、富士山の裾へ今まさに沈んで行くところであった。

これは、地球が静止し月が地球の周りを回っているためなのか、
或いは月が静止し地球が月の周りを回っているためなのか、

はたまた、両方共に静止し地球が自転しているためなのか、
などと、昔の人はいろいろなことを考えたに違いない。

そして、かなり早い時代から、太陽も月も他の星も、全て地球の周りを回っていると考えた。
いわゆる天動説である。

一般には、見えるとおりに考えるのが最も単純で正しいのだが、しかし、世の中そんなに単純なものではない。
隠されている部分は必ずある。それを見抜き、新たな考えを打ち出すのが智恵のある人なのだ。

後の人で、火星(惑星)が複雑な動きをすることに気がついた人がいる。
この現象を分析した、ニコラス・コペルニクスは「天球の回転について」という本を死の間際に出版した。

ここに書かれているのは、いわゆる「地動説」であるが、その当時は誰にも問題にされないよう書き方に工夫がしてあったため、
禁書本にされたのは70年以上後のガリレオの裁判の時である。

長くなってしまったが、要は注意深く観察していれば真実が見えてくるということを言いたかったのである。
事故米の事件も、いくら複雑に偽装してあったとしても、担当部署が注意して分析していればば真実は見えたのではないかということだ。

いつの間にか現実に戻ってしまった。
せっかく現実逃避をしていたところなので、この辺で終わろう!

最近「天の川」を見ていないので、今度は「天の川」でも探そう・・・。
何か別の真実が見えるかもしれない。

ところで、来週は東京で「暗黒星雲」のシンポジウムに参加する。
これもまた、現実を連想させる名前で気になる所である。

今日の一枚、富士山と月としっかり実った稲穂