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YouTube: 宮沢賢治「稲作挿話」
先頃、娘から電話があった。
話題は、ICUで泣きやまない1歳児に、耳元で詩の朗読をして落ち着かせた話。
その子は良くなってきて沈静がとかれたが、まだ挿管されているので不快で、泣いている。
血中酸素濃度が下がってしまい、大変。
先輩を手伝って、娘がなだめた方法は?
ベットの傍に座り、頭をなでながら、「雨ニモマケズ」「恒産なくして…」等の朗読。
目を閉じたまま泣いていた赤ちゃんが、ぱっちり目を開けて、娘を見て、詩を聞いている。
それじゃぁ、今度は「稲作挿話」もやってあげて!
これまでも歌を歌ったり、朗読したり。子どもをなだめるのが上手だったと…。
7年目になって初めて聞かせてくれた。
「小さい時に、ママが漢文でも詩でも、丸暗記させてくれた。
植物の名前も興味を持たせてくれた。
それが今どんなに私を豊かにしているか…。
ありがたい。」
「ママがもっとおりこうさんだったら、ロシア語の1・2・3…も教えられるのに、残念ね…」
「いいんだよ。これで。国文科のママが出来る事。植物好きのママが出来ることで…」
高校卒業までしか手元に置かなかった。その後の子どもを遠隔地から教育することはできない。しかし幼い時に親しんだ遊びが彼女の中でこんな風に役立つとは!予想もしなかった。
私たち親子の至福の時。
そして私は、学校の教科書以外に、宮沢賢治や新美南吉を教えてくださった、私の先生に感謝する。
先生は大正12年生まれ。森正太郎先生。春に独活をお届けしたが、またお会いしに行こう!
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