スグルが好きです。
久しぶりに、一切笑いのパートを担わない、一切表情を崩してはいけない役。
関町さんのロボットみたいな、全く感情を見せない演技にぞくぞくしました。
特に好きだったのは、マダラ(というかもはやあれは大さん)に何度も、「ペンギン君よぉ!!」と呼びかけられ、
普段のライブだったら「ちょっと、ペンギンじゃないですよ!」とかやんや言ってツッコむであろうところを、
一切表情を変えずに、「スグルね」と淡々と言い放ったところでした。しびれた……。
そんな風に、心を閉ざしてしまったスグルが、セイヤの命日にはお兄ちゃんとの想い出をいきいきと話し出す。素敵な笑顔で。
そして最後、3年間押し込めて閉じ込めてきた感情を爆発させるかのようにぼろぼろに泣く。
今までと全く対照的で、だからこそ際立つんだ。
あんな関町さん、初めて見た。
あんなに切なくて、苦しくて、でも温かくて、それでも前に進む。あんな関町さん、初めて見た。
何度も何度も「兄貴はロスに行っている」と言い張っていたのに、最後の最後に「死んだ兄貴の形見に触るな」と言ったところも、
とても切ないけれど、でも、ふっと力が抜けたような安心感が来て、大好きなシーンです。
最後の指示だしも本当にいいシーンで。
こちらには背中しか見えていないけど、もうわかるんだ、それだけで。
絶対、絶対にいい表情してるんだろうなっていうのが。
絶望の淵から這い上がって、最後にはあんなに素敵な笑顔を見せてくれたスグルが大好きです。
もう一人のスグルが好きです。
やしろさんの考えることが常人の斜め上すぎて、もう、本当にびっくりしました。
今回の2つのエンディング。幸運にもどちらも見ることができました。
どちらも本当に素敵だったのですが、個人的にはどちらかというと関町verのエンディングが好き。
最初に見たのがそちらだったからっていうのもあると思うのですが、
スグルの本来の姿を表している田所さんが、いい相棒としてサポートしてあげている、っていう方が個人的にはしっくりきたので。
もちろんこれは人それぞれ好みがあると思うのですが、とりあえずここでは、関町verエンディングの田所さん、ということで書いていきます。
彼はいつも、スグルの核心に迫るようなことばかり言う。
どう思っているのかわかっているのに、それをあえて聞くいじわるなところも。
本当はどうしたいか決まっているようなものなのに、部屋から出られない、そんなスグルを押し出すような感じで。
一つひとつの言葉が、突き刺さるように痛くて、でもそれを受け止めないと前へは進めない。
「夏の暑い日だけじゃないだろ!」
「亀次郎はなぁ、勇気を出したんだよ!」
「お前だってわかってるだろ、これ以上逃げてたら本当に戻れなくなるぞ!」
二人でぴったり息の合った、「ただいま」も忘れられない。
わざわざ書くのも野暮ったいですが、家に帰ってきたただいまだけではなく、本当の自分にただいまってことなんだよね。
そして最後のお別れ。
なんだか、主人公が成長して、今まで一緒に行動を共にしていた相棒と離れるというのは、
そういう理論立てて考えるより先に、瞬間的に、「籠の城」での伝達との別れのシーンを思い出しました。すごくだぶった。
照明がゆっくりゆっくり消えていく感じも、まさにそんな感じがしたんだよね。
あと、「愛の賛歌」で素と黒子が別れるシーンも。
あぁ、そうだった。そういえば、あの時の最後の言葉も、「ありがとう」だったんだ。
そう考えると、今回のエクセレントは、今までのやしろさんが関わった作品のエッセンスがいっぱいつまっていたのかな。
温かくスグルを見守る、もう一人のスグルが大好きです。
親方とおかみさんの夫婦が好きです。
スグルを温かく見守り、つらさをわかってあげているからこそ何も言わないという優しさ。
スグルに対してももちろんだけど、この二人のそもそものスタンスもとても素敵でした。
大変なことがあっても、いつも笑い飛ばして明るく捉えていく。
それは無理しているわけではなくて、無理矢理作った仮面夫婦でもなくて、スグルのことが大事だから。
最後の、「言葉がなくても届くもの」からも、本当に本当に素晴らしかった。
本当に、言葉がなくても二人の表情だけで全てが伝わってくる。
スグルを思うからこそ強くなれる、明るくなれる、そんなあたたかい夫婦が大好きです。
モモさんが好きです。
本当の家族ではないけれど、もはや本当の家族と何も変わらないくらいの、厳しさと愛情。
ちょっとストレートに思いを言ってしまうけれど、それもスグルのことを思うからこそ。
「言葉はなくても伝わっているでしょう」と優しく諭して、
スグルにおもちゃ作りに復帰してもらいたいという思いを伝え続けて。
とても魅力的なキャラクターだった、モモさんが大好きです。
ナミが好きです。
特にナミのシーンで好きだったのは、親方とおかみさんとツバサさんで話しているところ。
「泣かないで、おばさま。これは、私が幸せになるために、選んでる道だから」
たとえ今はいばらの道でも、その先に幸せが待ってるっていう、確信溢れた力強い言葉でした。
そしてもう一つ。スグルに何度付き合おうかと言われても、「ごめんなさい」とさらっとかわすところ。
本当はナミもそうしたいと思っているのに、スグルが本心で言っているわけじゃないから、投げやりに言っているのがわかるから、
今はまだその時じゃないと耐えて。
最後に思いっきりぶん殴ってからの、抱きついたときの笑顔がきらきら輝いていました。
芯のある強い女の子、ナミが大好きです。
末っ子っぽい雰囲気のノブナガも、
頼れるしっかりもののキスケも、
美しい歌声で癒してくれたツバサも、
いい意味で空気の読めないポポも、
工場の仲間達、みんな大好きです。
マダラが好きです。
マダラというか、もはやただの大さんみたいになって、ストーリー関係なく大暴れしてるところも好きです。
この素敵な、そしてともすればちょっと重くなりそうなシーンもあるお話の中で、あんなにブレずにいられる力量って素晴らしいと思います。
そんな大さんが、じゃなかった、マダラが大好きです。
やしろさんが好きです。
今まで見てきたやしろさん作品は、基本的にどれも「愛とはなにか」を投げかけてくるもので、
でもその中には、ハッピーエンドではない愛もありました。
そして、周りを捨てて本人達が自分の道を選ぶという、残酷なほど美しい愛もありました。
けれど今回は、とってもシンプルに、とってもストレートに、温かく普遍的な愛を描いていて。
こんなに真っすぐなのに、どうして陳腐にならずに、すっと心に染みわたってくるお話を書くことができるんだろうなぁ。
素敵な言葉がたくさんあって、何回も反芻してじっくりと意味を考えたい言葉がたくさんあって、
それなのにこのお話の肝は「言葉がなくても届くもの」だなんて、すごすぎる。
そして、最後の指示だし。
この舞台が素晴らしかった理由はたくさんあると思いますが、中でも一番は、全体としての統一感だなと思っています。
終演後にお友達と話していて、彼女が言ってくれたのですが、全体が一つの交響曲のようだったと。
静かに始まった第一楽章、ツバサが丘の上でしっとりと歌い上げていたところから第二楽章、
そして「言葉がなくても届くもの」から、最後まで一気に盛り上がり駆け抜けていく、最終楽章。
指示出しのところは、まさにこの二時間に渡る曲の、明るくて壮大なフィナーレでした。
こんなに素敵な世界観を作り出してくれた、やしろさんが大好きです。
ライスが、好きです。
こんなに素敵な舞台だと感じたのも、こんなにスグルが愛しく感じたのも、ライスだからこそです。
二人で一人、二人は同じ運命共同体、そんな設定が自然に感じられたのも、ライスだからこそです。
ここまで感情を揺さぶられて、ぼろぼろに泣かされて、最後には晴れやかな気持ちになって、
好きでいて本当によかったと思わせてくれるのは、やっぱりライスだけだ。
どれだけ言葉を尽くしても足りない。ありがとう。
ライスのことが、大好きです。
感じたことをわざわざ言葉にするのは、ともすれば逆に安っぽくしてしまうことで、
特に私みたいな、貧相なボキャブラリーの人間が書く文章は本当に野暮ったくて、
それはわかっているけど、でもどうしても書きたかった。
今になって、宇宙でクロールの感想をちゃんと書かなかったことをすごく後悔しているから、
やっぱり感じたことはその思いのまま、残しておきたかったんだ。
そんな言い訳をしながら、ばかみたいに長々と書き綴ってきてしまいました。
でも結局、この舞台を表現する言葉は、本当はたった二言でいいんだ。
「エクセレント!!」
「ありがとう。」
久しぶりに、一切笑いのパートを担わない、一切表情を崩してはいけない役。
関町さんのロボットみたいな、全く感情を見せない演技にぞくぞくしました。
特に好きだったのは、マダラ(というかもはやあれは大さん)に何度も、「ペンギン君よぉ!!」と呼びかけられ、
普段のライブだったら「ちょっと、ペンギンじゃないですよ!」とかやんや言ってツッコむであろうところを、
一切表情を変えずに、「スグルね」と淡々と言い放ったところでした。しびれた……。
そんな風に、心を閉ざしてしまったスグルが、セイヤの命日にはお兄ちゃんとの想い出をいきいきと話し出す。素敵な笑顔で。
そして最後、3年間押し込めて閉じ込めてきた感情を爆発させるかのようにぼろぼろに泣く。
今までと全く対照的で、だからこそ際立つんだ。
あんな関町さん、初めて見た。
あんなに切なくて、苦しくて、でも温かくて、それでも前に進む。あんな関町さん、初めて見た。
何度も何度も「兄貴はロスに行っている」と言い張っていたのに、最後の最後に「死んだ兄貴の形見に触るな」と言ったところも、
とても切ないけれど、でも、ふっと力が抜けたような安心感が来て、大好きなシーンです。
最後の指示だしも本当にいいシーンで。
こちらには背中しか見えていないけど、もうわかるんだ、それだけで。
絶対、絶対にいい表情してるんだろうなっていうのが。
絶望の淵から這い上がって、最後にはあんなに素敵な笑顔を見せてくれたスグルが大好きです。
もう一人のスグルが好きです。
やしろさんの考えることが常人の斜め上すぎて、もう、本当にびっくりしました。
今回の2つのエンディング。幸運にもどちらも見ることができました。
どちらも本当に素敵だったのですが、個人的にはどちらかというと関町verのエンディングが好き。
最初に見たのがそちらだったからっていうのもあると思うのですが、
スグルの本来の姿を表している田所さんが、いい相棒としてサポートしてあげている、っていう方が個人的にはしっくりきたので。
もちろんこれは人それぞれ好みがあると思うのですが、とりあえずここでは、関町verエンディングの田所さん、ということで書いていきます。
彼はいつも、スグルの核心に迫るようなことばかり言う。
どう思っているのかわかっているのに、それをあえて聞くいじわるなところも。
本当はどうしたいか決まっているようなものなのに、部屋から出られない、そんなスグルを押し出すような感じで。
一つひとつの言葉が、突き刺さるように痛くて、でもそれを受け止めないと前へは進めない。
「夏の暑い日だけじゃないだろ!」
「亀次郎はなぁ、勇気を出したんだよ!」
「お前だってわかってるだろ、これ以上逃げてたら本当に戻れなくなるぞ!」
二人でぴったり息の合った、「ただいま」も忘れられない。
わざわざ書くのも野暮ったいですが、家に帰ってきたただいまだけではなく、本当の自分にただいまってことなんだよね。
そして最後のお別れ。
なんだか、主人公が成長して、今まで一緒に行動を共にしていた相棒と離れるというのは、
そういう理論立てて考えるより先に、瞬間的に、「籠の城」での伝達との別れのシーンを思い出しました。すごくだぶった。
照明がゆっくりゆっくり消えていく感じも、まさにそんな感じがしたんだよね。
あと、「愛の賛歌」で素と黒子が別れるシーンも。
あぁ、そうだった。そういえば、あの時の最後の言葉も、「ありがとう」だったんだ。
そう考えると、今回のエクセレントは、今までのやしろさんが関わった作品のエッセンスがいっぱいつまっていたのかな。
温かくスグルを見守る、もう一人のスグルが大好きです。
親方とおかみさんの夫婦が好きです。
スグルを温かく見守り、つらさをわかってあげているからこそ何も言わないという優しさ。
スグルに対してももちろんだけど、この二人のそもそものスタンスもとても素敵でした。
大変なことがあっても、いつも笑い飛ばして明るく捉えていく。
それは無理しているわけではなくて、無理矢理作った仮面夫婦でもなくて、スグルのことが大事だから。
最後の、「言葉がなくても届くもの」からも、本当に本当に素晴らしかった。
本当に、言葉がなくても二人の表情だけで全てが伝わってくる。
スグルを思うからこそ強くなれる、明るくなれる、そんなあたたかい夫婦が大好きです。
モモさんが好きです。
本当の家族ではないけれど、もはや本当の家族と何も変わらないくらいの、厳しさと愛情。
ちょっとストレートに思いを言ってしまうけれど、それもスグルのことを思うからこそ。
「言葉はなくても伝わっているでしょう」と優しく諭して、
スグルにおもちゃ作りに復帰してもらいたいという思いを伝え続けて。
とても魅力的なキャラクターだった、モモさんが大好きです。
ナミが好きです。
特にナミのシーンで好きだったのは、親方とおかみさんとツバサさんで話しているところ。
「泣かないで、おばさま。これは、私が幸せになるために、選んでる道だから」
たとえ今はいばらの道でも、その先に幸せが待ってるっていう、確信溢れた力強い言葉でした。
そしてもう一つ。スグルに何度付き合おうかと言われても、「ごめんなさい」とさらっとかわすところ。
本当はナミもそうしたいと思っているのに、スグルが本心で言っているわけじゃないから、投げやりに言っているのがわかるから、
今はまだその時じゃないと耐えて。
最後に思いっきりぶん殴ってからの、抱きついたときの笑顔がきらきら輝いていました。
芯のある強い女の子、ナミが大好きです。
末っ子っぽい雰囲気のノブナガも、
頼れるしっかりもののキスケも、
美しい歌声で癒してくれたツバサも、
いい意味で空気の読めないポポも、
工場の仲間達、みんな大好きです。
マダラが好きです。
マダラというか、もはやただの大さんみたいになって、ストーリー関係なく大暴れしてるところも好きです。
この素敵な、そしてともすればちょっと重くなりそうなシーンもあるお話の中で、あんなにブレずにいられる力量って素晴らしいと思います。
そんな大さんが、じゃなかった、マダラが大好きです。
やしろさんが好きです。
今まで見てきたやしろさん作品は、基本的にどれも「愛とはなにか」を投げかけてくるもので、
でもその中には、ハッピーエンドではない愛もありました。
そして、周りを捨てて本人達が自分の道を選ぶという、残酷なほど美しい愛もありました。
けれど今回は、とってもシンプルに、とってもストレートに、温かく普遍的な愛を描いていて。
こんなに真っすぐなのに、どうして陳腐にならずに、すっと心に染みわたってくるお話を書くことができるんだろうなぁ。
素敵な言葉がたくさんあって、何回も反芻してじっくりと意味を考えたい言葉がたくさんあって、
それなのにこのお話の肝は「言葉がなくても届くもの」だなんて、すごすぎる。
そして、最後の指示だし。
この舞台が素晴らしかった理由はたくさんあると思いますが、中でも一番は、全体としての統一感だなと思っています。
終演後にお友達と話していて、彼女が言ってくれたのですが、全体が一つの交響曲のようだったと。
静かに始まった第一楽章、ツバサが丘の上でしっとりと歌い上げていたところから第二楽章、
そして「言葉がなくても届くもの」から、最後まで一気に盛り上がり駆け抜けていく、最終楽章。
指示出しのところは、まさにこの二時間に渡る曲の、明るくて壮大なフィナーレでした。
こんなに素敵な世界観を作り出してくれた、やしろさんが大好きです。
ライスが、好きです。
こんなに素敵な舞台だと感じたのも、こんなにスグルが愛しく感じたのも、ライスだからこそです。
二人で一人、二人は同じ運命共同体、そんな設定が自然に感じられたのも、ライスだからこそです。
ここまで感情を揺さぶられて、ぼろぼろに泣かされて、最後には晴れやかな気持ちになって、
好きでいて本当によかったと思わせてくれるのは、やっぱりライスだけだ。
どれだけ言葉を尽くしても足りない。ありがとう。
ライスのことが、大好きです。
感じたことをわざわざ言葉にするのは、ともすれば逆に安っぽくしてしまうことで、
特に私みたいな、貧相なボキャブラリーの人間が書く文章は本当に野暮ったくて、
それはわかっているけど、でもどうしても書きたかった。
今になって、宇宙でクロールの感想をちゃんと書かなかったことをすごく後悔しているから、
やっぱり感じたことはその思いのまま、残しておきたかったんだ。
そんな言い訳をしながら、ばかみたいに長々と書き綴ってきてしまいました。
でも結局、この舞台を表現する言葉は、本当はたった二言でいいんだ。
「エクセレント!!」
「ありがとう。」