ずっと気になっていたのになかなか見に行けなかった、奇抜探偵シリーズに行ってきました。
ひさしぶりに、見終わった後に色々と語りたい、考えたい公演でした。
いつもの通り、詳しいあらすじは楽屋裏ブログに任せて、自分の考えたことをつらつらだらだらと書いていきます。
ちなみに、普段だったら人物ごとに感想をまとめているのですが、今回はなんだかそれが上手くいかなかったので、
印象に残った台詞を中心に、好きなシーンをざくざくと取り上げていくことにします。
ただ一回しか見れなかったので、多分細かい言い回しは違っていると思いますがお許しください…。
・「お前は、一年前の事件の関係者か?」
このお話って、観客側にとっては、時間軸がずれていて難しいのですが、
実は煙山にとってはそんなに難しい謎ではない、というところが肝ではないかと、個人的に思っています。
私達観客は、一年前の事件というのは透子が謎の死をとげた事件だと思っているけれど、
Side-Bの煙山が言っているのは、夏芽が死んでしまった時の事件。
この事件の主要な関係者といえば、自分と明子と四条くらいしかいない。
そしてこの次の「女か?」でNOだったので、もうこの時点で、煙山は謎の声が四条だと確信を持ってたと思う。
加えておそらく、四条も、煙山が自分が誰かということに気付いているのを、わかっていたと思う。
わかってて、その後の会話続けてるんだと思う。
そこには二人にしかわからない絆があるんだと思う。
私は今回、この3作目しか見に行けなくて。
もちろんこれだけでもすごくいいものを見たのですが、やはり今までの作品を見て来られた方にはさらに思うところがあったんだろうなあと。
今まで共に事件を解決してきた二人が、対立してしまったから。
・「生涯一刑事、って感じの人でしたからねぇ」
桂川が、煙山が刑事を辞めたと聞いたときに、意外だと言ったシーン。
この台詞が、なんだかすごく私の印象に残っています。
実際、煙山は一刑事だったってことなんだろうなと。
刑事を辞めたけれども、真相を追い求めているという点では。
・「俺が誰かを当てろ」
気持ちが高ぶってしまった煙山は、今まであいつに頼ってきた、でもそれじゃダメだって気付いたと半ば叫ぶように言う。
だからこれは自分で解決しなければいけないことなんだと。
(ここで、舞台後方を四条が走り抜ける演出も素晴らしかったなぁ!)
それを聞いた謎の声は、少し沈黙した後、冷たくこう言い放ちました。
この謎の声が四条だということを踏まえて思い返すと、なんだかたまらないものがある。
四条に頼っていてはダメだ、と自分で全て決めて突っ走ってしまった煙山と
自分は結局煙山という一番身近な人を救えなかった四条、どちらの思いを考えても切なくて。
沈黙の間、四条は何を考えていたんだろう。
・「お前は俺を、恨んでいるか?」
この質問に対して、四条は答えなかったし、煙山は答えを求めるのを途中でやめた。
煙山は、聞かなくてもわかってると、四条が自分のことを恨んでいると決めつけているようだったけれど、
でも、四条はあの質問で、本当にYESと答えただろうか?
そう答えられるなら、すぐに言えたはず。
だけど、すぐにそう答えられなかったのは、あれがYESかNOでしか答えてはいけないルールだったからではないだろうか。
そんな簡単にどちらかと言える問題ではなかった。
恨んでいる気持ちもあったかもしれないけれど、
それよりも、何で自分に相談してくれなかったんだというもどかしさとか、煙山を止められなかった悔しさとか、自分を責める気持ちとか、
そういうあらゆる思いがあって、ただ単に恨んでいるという言葉だけでは言い表せなかったんだと思う。
・「止めてほしかったのかもしれない」
ここすごく好きでした。整理された部屋に、『踊る脳』というメモだけが残されている感じを想像すると余計に。
きっと、止めてほしかったんだと思う。
加えて、このたった一言だけで、四条が真相に辿り着いてくれることを信じていたんだと思う。
・「言いたいことが山ほどあるんだ」
竹下が煙山を逮捕する時の言葉。
四条と同じように、竹下も悔しかったんだと思う。
自分で全て決めてしまって、何の相談も無しに犯罪に手を染めるという方法を選んでしまうなんて。
これは1作目から見ている人は、思うところがよりあっただろうなぁ。
・「あの、先生、僕変なこと言ってるかもしれませんが、いつか煙山さんが罪を償った時は…」
「その時は、ここでこきつかってやるつもりだ」
このお話って、決してハッピーエンドとは言えない。
誰も救われない、誰も勝利者ではない。全員がどうしようもない気持ちを抱えている。
けれど、この言葉を聞いたときに、なんだか希望を感じたんです。
絶望の中に差し込んで来る一筋の光という感じ。それでもどうにかして未来を信じたい感じ。
これ、どこかで思ったのと同じような感覚だなと思っていたら、同じく福田さん脚本の雨プラでした。
最後に個人的な笑いどころメモ。
・四条のポーズは、宗助に言わせると「あーいとぅいまてぇーん!!」のポーズ(笑)
・宗助「へんなくせ…えんあくえ…円楽さん」
四条「だとしたら円楽さんではないよ」
・謎の声「たこやきー!たこやきー!」←ぷよぷよの連鎖
・竹下「し、四条大橋!天気がいい日は水面に映るぜ!」←棒読み
・河村隆一が終わった時にはXJAPANになります
・謎の声の「食べんでよ~」推しはなんだったのか
・「そーれそーれそれよっしゃー!!」
・サイケデリコ推し(笑)超懐かしい!当時よくマネしてたなぁ。
・「気合いの入ったー!」「はいはいはい!!」「女同士」「やるときゃやりましょ!!」
これも懐かしすぎる!!
ひっさしぶりに聞いたよ(笑)
囲碁将棋及びその界隈のライブに行ったり、トークを見たりしているといつも思うのですが、
彼らのネタがリアルタイムでわかっているのって、私ぐらいの年齢の人がギリギリなんじゃないでしょうか(笑)
今の中高生達、青色7なんて絶対知らないでしょ(笑)
シリアスなシーンが多かったけど、監禁シーンでの煙山と謎の声とか、笑いもたくさんあってよかったです。
そしていちいち、「そこチョイスしてくる!?」というのが面白くて(笑)
最後にもう一つ、印象に残った言葉。
犯人当てに入る時の、「四条司です!」の後に、文田さんがさりげなく言った言葉。
「これで最後かと思うと、寂しいものがありますが…」
四条としてではなく、素の文田さんがさらっと言ったところが、余計にぐっときました。
きっと文田さんにとっても、とても思い入れのある3部作だったんだろうなぁ。
私は今回しか見に行けなくて、本当に残念で。もっと見たかった。
いつかまた、四条さんと煙山さんに会える日を楽しみにしています。
ひさしぶりに、見終わった後に色々と語りたい、考えたい公演でした。
いつもの通り、詳しいあらすじは楽屋裏ブログに任せて、自分の考えたことをつらつらだらだらと書いていきます。
ちなみに、普段だったら人物ごとに感想をまとめているのですが、今回はなんだかそれが上手くいかなかったので、
印象に残った台詞を中心に、好きなシーンをざくざくと取り上げていくことにします。
ただ一回しか見れなかったので、多分細かい言い回しは違っていると思いますがお許しください…。
・「お前は、一年前の事件の関係者か?」
このお話って、観客側にとっては、時間軸がずれていて難しいのですが、
実は煙山にとってはそんなに難しい謎ではない、というところが肝ではないかと、個人的に思っています。
私達観客は、一年前の事件というのは透子が謎の死をとげた事件だと思っているけれど、
Side-Bの煙山が言っているのは、夏芽が死んでしまった時の事件。
この事件の主要な関係者といえば、自分と明子と四条くらいしかいない。
そしてこの次の「女か?」でNOだったので、もうこの時点で、煙山は謎の声が四条だと確信を持ってたと思う。
加えておそらく、四条も、煙山が自分が誰かということに気付いているのを、わかっていたと思う。
わかってて、その後の会話続けてるんだと思う。
そこには二人にしかわからない絆があるんだと思う。
私は今回、この3作目しか見に行けなくて。
もちろんこれだけでもすごくいいものを見たのですが、やはり今までの作品を見て来られた方にはさらに思うところがあったんだろうなあと。
今まで共に事件を解決してきた二人が、対立してしまったから。
・「生涯一刑事、って感じの人でしたからねぇ」
桂川が、煙山が刑事を辞めたと聞いたときに、意外だと言ったシーン。
この台詞が、なんだかすごく私の印象に残っています。
実際、煙山は一刑事だったってことなんだろうなと。
刑事を辞めたけれども、真相を追い求めているという点では。
・「俺が誰かを当てろ」
気持ちが高ぶってしまった煙山は、今まであいつに頼ってきた、でもそれじゃダメだって気付いたと半ば叫ぶように言う。
だからこれは自分で解決しなければいけないことなんだと。
(ここで、舞台後方を四条が走り抜ける演出も素晴らしかったなぁ!)
それを聞いた謎の声は、少し沈黙した後、冷たくこう言い放ちました。
この謎の声が四条だということを踏まえて思い返すと、なんだかたまらないものがある。
四条に頼っていてはダメだ、と自分で全て決めて突っ走ってしまった煙山と
自分は結局煙山という一番身近な人を救えなかった四条、どちらの思いを考えても切なくて。
沈黙の間、四条は何を考えていたんだろう。
・「お前は俺を、恨んでいるか?」
この質問に対して、四条は答えなかったし、煙山は答えを求めるのを途中でやめた。
煙山は、聞かなくてもわかってると、四条が自分のことを恨んでいると決めつけているようだったけれど、
でも、四条はあの質問で、本当にYESと答えただろうか?
そう答えられるなら、すぐに言えたはず。
だけど、すぐにそう答えられなかったのは、あれがYESかNOでしか答えてはいけないルールだったからではないだろうか。
そんな簡単にどちらかと言える問題ではなかった。
恨んでいる気持ちもあったかもしれないけれど、
それよりも、何で自分に相談してくれなかったんだというもどかしさとか、煙山を止められなかった悔しさとか、自分を責める気持ちとか、
そういうあらゆる思いがあって、ただ単に恨んでいるという言葉だけでは言い表せなかったんだと思う。
・「止めてほしかったのかもしれない」
ここすごく好きでした。整理された部屋に、『踊る脳』というメモだけが残されている感じを想像すると余計に。
きっと、止めてほしかったんだと思う。
加えて、このたった一言だけで、四条が真相に辿り着いてくれることを信じていたんだと思う。
・「言いたいことが山ほどあるんだ」
竹下が煙山を逮捕する時の言葉。
四条と同じように、竹下も悔しかったんだと思う。
自分で全て決めてしまって、何の相談も無しに犯罪に手を染めるという方法を選んでしまうなんて。
これは1作目から見ている人は、思うところがよりあっただろうなぁ。
・「あの、先生、僕変なこと言ってるかもしれませんが、いつか煙山さんが罪を償った時は…」
「その時は、ここでこきつかってやるつもりだ」
このお話って、決してハッピーエンドとは言えない。
誰も救われない、誰も勝利者ではない。全員がどうしようもない気持ちを抱えている。
けれど、この言葉を聞いたときに、なんだか希望を感じたんです。
絶望の中に差し込んで来る一筋の光という感じ。それでもどうにかして未来を信じたい感じ。
これ、どこかで思ったのと同じような感覚だなと思っていたら、同じく福田さん脚本の雨プラでした。
最後に個人的な笑いどころメモ。
・四条のポーズは、宗助に言わせると「あーいとぅいまてぇーん!!」のポーズ(笑)
・宗助「へんなくせ…えんあくえ…円楽さん」
四条「だとしたら円楽さんではないよ」
・謎の声「たこやきー!たこやきー!」←ぷよぷよの連鎖
・竹下「し、四条大橋!天気がいい日は水面に映るぜ!」←棒読み
・河村隆一が終わった時にはXJAPANになります
・謎の声の「食べんでよ~」推しはなんだったのか
・「そーれそーれそれよっしゃー!!」
・サイケデリコ推し(笑)超懐かしい!当時よくマネしてたなぁ。
・「気合いの入ったー!」「はいはいはい!!」「女同士」「やるときゃやりましょ!!」
これも懐かしすぎる!!
ひっさしぶりに聞いたよ(笑)
囲碁将棋及びその界隈のライブに行ったり、トークを見たりしているといつも思うのですが、
彼らのネタがリアルタイムでわかっているのって、私ぐらいの年齢の人がギリギリなんじゃないでしょうか(笑)
今の中高生達、青色7なんて絶対知らないでしょ(笑)
シリアスなシーンが多かったけど、監禁シーンでの煙山と謎の声とか、笑いもたくさんあってよかったです。
そしていちいち、「そこチョイスしてくる!?」というのが面白くて(笑)
最後にもう一つ、印象に残った言葉。
犯人当てに入る時の、「四条司です!」の後に、文田さんがさりげなく言った言葉。
「これで最後かと思うと、寂しいものがありますが…」
四条としてではなく、素の文田さんがさらっと言ったところが、余計にぐっときました。
きっと文田さんにとっても、とても思い入れのある3部作だったんだろうなぁ。
私は今回しか見に行けなくて、本当に残念で。もっと見たかった。
いつかまた、四条さんと煙山さんに会える日を楽しみにしています。
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