懐かしい人に逢えて
車に乗せてもらい
「いま 友達のお店を
手伝っているの」
車は走り続け
遠い町の高いビルの前で止まった
☆****☆
彼女が働いている
喫茶店に入って
二人で話していると
「カッシャーン」
入り口の扉が開いて
客が入ってきた
僕は一番奥の席に移って
しばらくポーッとしると
客は二人、三人と増えて
やってきた彼女が
「まだいたの..」
「うん、いま帰るところ..」
☆****☆
店の外に出ると
「ドキッ」
このジャンバー
家で着ている普段着のやつだ
それに財布もお金も無い
とりあえず歩き出すと
雨が降ってきた
「うわっ、どうしよう。」
「タクシーなら帰れるけど
一万円以上はかかるな..」
まるで芥川龍之介の
「トロッコ」状態、
困り果てていると
目が覚めた