ソニーのハイビジョンも撮れるコンパクトデジタルカメラ(DSC-HX5V).
ステレオマイク装着ということで,ある程度の音質は確保されているのかなと思い,購入しましたが,
その音は低音が全くと言っていいほど出ていなくて,高音部の音質もハギレは良いのですがどうも変!
そこで,一体このマイクはどのような周波数特性なのか調べてみました.
基準としたマイクはaudio-technicaのAT822.このマイクの周波数特性は20Hz~20000Hzで,カタログで曲線を見ますと,20Hzのレベルはやや落ちていますが,30Hz以上はほぼフラットという優秀なものです.
今回の測定では音源としては「ホワイトノイズ」を用いました.この「ホワイトノイズ」は低音から高音まで同じレベルの周波数成分が混じっているものです.これを,バックロードホーンスピーカーシステムで再生し,各種マイクロフォンで周波数解析を行いました.
手持ちの超小型マイクロフォン(KENWOOD製),先日取り寄せたサウンドレコーダー ZOOMのH1でも同様の解析を行いました.
結果を見ますと,3種のマイクでは,同じような傾向の解析結果でしたが,ソニーのDSC-HX5Vだけは,やはり聴感通り,300Hz以下の低音はほとんど出ていません.また,3000Hz~5000Hzに激しい凹が見られます.--これはひどいじゃないですか!!
「このような性能のマイクで,よく発売できた」と驚きです!
昨今のデジカメはハイビジョン動画が撮れるのが当たり前になっていますが,「マイクの性能に注意!」です.