「93歳の老人に心臓手術(心臓弁置換術)をして成功!」
手術は今年1月,庄内余目病院(山形県庄内町)で行われました.
担当した医師は,「高齢という理由だけで手術を躊躇している人の光明になれば」と話しているようです.
マスコミ報道をみると,今回のニュースは「心温まるニュース」として美化しているものばかり.
もっと本質に迫った報道をして欲しいのですが.あるいは「本音」のところは書けないのか.
心臓の手術は一般的に「莫大」な費用を要します(数百万円以上ーー 一般サラリーマンの年収以上).
この費用の大部分は結局われわれの「税金」が使われます.
医療資源が無限にあれば,そういったところにお金(税金)をつぎ込んでも問題はありませんがーーー.
病院側が会見するなら,「超高齢者の手術の成功」だけではなく,「かかった費用」も言うべきではないでしょうか.
今回,心臓手術を受けた方は,慢性腎不全のために血液透析も行っておられます.
ちなみにイギリスでは,75才以上の高齢者の血液透析は認められていないようです(自費で行わなくてはならない).
日本では,今後も超高齢者の数が増えてきます.
老化現象として,心機能,腎機能が衰えてきたときに,
心臓手術(開心術),血液透析を行うのは,「限られた」財源の中ーーー考えさせられます!!