世の中には,常識とされているものの中で,怪しいものがいっぱいあります!
たとえば,「傷口の消毒」.
以前は医療機関で当たり前のように行われていましたが,消毒をするとかえって
治りが遅くなるということが分かり,最近では傷口の消毒がなくなりました.
創部が細菌で汚染されていれば,水道水あるいは生食で充分洗い,必要に応じて
抗生剤の内服(あるいは点滴)となります.
「うがい」は現在も当たり前のように行われていますが,これも怪しい.
咽頭等に付着したウイルスはごく短時間で細胞の中に入ってしまうので,
うがいの効果については非常に疑問.
またイアフォン関連では,使っているうちに音が良くなってくるという「エージング効果」が
当たり前のように言われていますが,ほんとうか?
「50~100時間使用すると見違えるくらいに音が良くなる」という「先入観」があれば
そのように聴こえるかも知れませんが…
同じ新品のイアフォンを未使用群と一定時間使った群とに分け,
その音を比較検討した人はいるのでしょうか.
人間の感覚というものは不安定なもので,
その時の体調,周りの環境,時間の経過によっても変わります.
例えば,知り合いのドクターの話ですが,
同じ病理標本を,同じ病理医が時間をあけて観察した際に
最初と2回目で判定が異なることもあると.
インフルエンザワクチンもほんとうに効果があるのか?
以前,老人施設でたくさんの人がインフルエンザに感染し亡くなられた事案がありましたが,
その時,亡くなられた人のほとんどがインフルエンザワクチン接種を行っていました.
ウイルスの型が合わないと,ワクチン接種の意味がない.
インフルエンザウイルスの遺伝子構成の変異は激しいので,
その年どんなウイルスが流行るか予想は難しい.
また,ワクチンにはたくさんの有害な防腐剤や殺菌剤が入っています.
「ワクチン接種はしないほうが良い」という専門家もいます.
こうしてみると,このインフルエンザワクチン接種については
「しないよりはした方がマシ」あるいは「お守り」程度のことかな!
「マスク」もどの程度効果があるのか,過大な期待をしない方がよさそう.
「発症者」がマスクをするというのは,
「ウイルスを含んだ粒子を周囲にまき散らす」のを防止する意味で
非常に効果はあると思います.
ただ,予防の面からみると…マスクをきっちり装着したつもりでも
容易にマスクの横からウイルスが入ってくるのが想像されますので
大きな期待はできません.
しかし,マスクに関しては,「しないよりはした方が良い」とは思います.
世の中,「怪しい常識」がいっぱい!
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