お月見
夕方は、見え隠れしながらも姿を出していたお月様も
家に帰る頃は、月に群雲で少し隠れている・・・・・
でも、
とても風が強いので、雲も流れてゆくだろう、、
姿を見せてもらわなきゃ、アバターが天国へいけません。
雨乞いの時のように、
天を仰ぎ祈るような、そんな思いで合掌する。
不思議ですねえ。
アバターがこの世から居なくなって6日目の夜、
毎夜、重い足取りで登る階段だったが、
この夜はなんか違っていた。
感じるものがあった。
それは、とても重厚で生暖かななんとも言えない感覚で、
「アバターが来てる!」思わず叫んでいた。
三階までの階段を登りドアを開ける頃には涙が溢れていた。
「あんた、今階段のところに来てたでしょ!」
家に戻った私は骨箱を撫でながらつぶやいていた。
翌日、義母にその話しをすると、
「あー、もう一週間になるからきっとお別れに来たんやでえ。
そろそろお骨も土に返してやらなあかんで」
お彼岸だし、お月見だし、
きっとお月様が天国へ導いてやって下さるのだろうと感じる。
十時半頃のお月様は、雲の合い間を見え隠れしながら
やがて、ハート型の雲につかの間覆われて、
しばらくすると、その雲が鳥のように形を変えてゆきました。
主人を呼んで、
「見てみて~ ハート型の雲になってる!猫の顔にも見えるよね!(笑)」
「ほんまや、ハート型してるな」旦那も驚き。
思えば、
一週間前のアバターがはねられた同じ時刻。。
最近めっきり年老いて、ベランダに出てこなくなったみみちゃんが
のっそり、ノッソリとやって来て・・・・・・
人工芝の上にお座りをしています。
まるでお別れを告げているかのようです。
その後の空は、それまでの雲はすっきりと流されて、
お月様の美しさは、零時頃にピークを迎え、
煌々と輝き、いつも寄り添うジュピターもいつもよりキラッと光っているようです。
(左の小さな点のように見えるのが木星です)
そして、
翌午前一時ごろにはお月様は雲に覆われ見えなくなってしまい
雨が降り始めました。。
笑われそうですが、
きっと、きっと、あの時・・・・・
アバターは此処から離れ、天国へ行けたのかなあと思う。
天国へ導いてもらえるよう~
アバターの遺骨と位牌もテーブルの上に。
今朝は・・・・
みみちゃんが玄関側に出たがった。
近頃はほとんど寝ているみみちゃんですが、
とても足取りもしっかりしているように感じます。
アバターが寝そべっていた姿を思い出すのが辛くて
少し配置換えをした鉢たち。
もしかしたら、
昨夜、「私の分まで長生きしてね・・・」
アバターに言われたのかも知れません。
とにかく今朝は、とても元気なのに驚きです。
人間の歳なら90歳を超えているみみちゃん、
アバターの分まで少しでも長生きしてね。
私の思いだけかも知れないけれど、
アバターはこの地を離れたと思う。
心配してくれた皆様、
どうもありがとうございました。
目に留めた書物によると、
人間と動物では生まれ変わるサイクルが違うので、
早くお骨を土に返してやるのが良いとのこと。
どこに返してやるか、少し検討しようと思う。
今年は、かなり心に残るお月見になりました。
いよいよ秋・・・・・・
しっとりと過ごしてゆこうと思います。