建国記念日の祭事が各宮で執り行われ、
しばし待機の場面もありながら御本宮をお参りの後、
荒祭宮でも祭事が行われいました。
来年の神宮式年遷宮の準備も着々と進んでいます。
20年に一度の遷宮は来年がその年、
美しくなったそのお姿を参拝するするのが今から楽しみです。
内宮をでて、以前より長くなったおかげ横丁を抜けて
一つ先のバス停から外宮へと戻り、駐車場へ。
外宮から内宮へはバス移動が正解でした。
(余談になりますが、神宮側はお奨めしてはいませんが、
祝祭日は内宮の駐車場は混んでいるのでこれが最善かと思われます)
宿泊先は恒例の鳥羽です。
二見を抜けて鳥羽へと向かう途中、二見浦に立ち寄り、
今は重要文化財となった賓日館でお雛様まつりの見学をし、
子共達が点ててくれるお茶を頂き、ホッと一息つかせてもらい、
さあ、夫婦岩を眺めながら鳥羽へと向かいます。
翌朝は、別宮の月読宮へ 向かいます。
電車なら宇治山田駅から徒歩圏内だと思います。
バスなら、内宮から外宮に向かう途中の「中村」というバス停が
近いようです。
古典はあまり読んだことはないのですが、
唯一、手元にある:田辺聖子の古事記:では、
確か、イザナギ、イザナミミコトが国生を終え、
最後に生まれたのは三人の神様・・・・
アマテラスが長女でツキヨミ、そしてスサノウのミコト、
しかしながら、伊勢神宮にはどこにもスサノウのミコトは
祀られていないという疑問もあります。
天界から追放されたので祀られていないの??
どうも、瞬間追求型の悪い癖です・・・
まあ~サラッといくことにします(笑)
月読宮におまつりされているのは天照大御神の弟神の月読尊。
「おまえは夜を納めよ」と父神さまが申されたとか・・・・
駐車場からすぐにある鳥居です。
宇治山田駅からだと反対側にある本鳥居?から入ります。
離れているためか参拝者は少なく、数人の人たちと出遭っただけでした。
参拝者が少ないからなのか、
鳥居をくぐった瞬間から、何か分からないけれど何かを感じます。
参拝を済ませ、宮内を歩くこと30分余り、
木々の狭間からこぼれるお日様を仰ぎながら
何度も何度も深呼吸を繰り返しました。
何故だかそうしたかったのです。
私は、
凡人なので常々パワーとかそういう物とは無縁だと思っています。
そんな凡人が、、、
深呼吸をしているうちに、とめどなく溢れてくる涙を感じました。
何故?なのか、分からないけれど自然に涙が溢れてくるのです。
また、ぐるりと参道を歩きます。
途中、お掃除をされている職員らしき年配の方・・・・
寒い中、
日毎こうしてこの宮を守られているのだなあと思ったら、
「寒い中ご苦労様です。
とても静寂で清々しい気持にならせて頂けるところですね。
私は、何故か分かりませんが涙が出てきました、
どうもありがとうございました」
「あ、ありがとうございます。
そうですか、それはきっとあなた自身が何かを感じられたんですね」
そんな会話を終え、私は又、歩き始めました。。
なんだかとても離れ難い感情が湧いてくるのです。
四宮 御祭神
なんとも言えない形状と何か惹かれるものがあり
思わず手が伸び触れ、そして拝んでいました。
樹齢800年だそうです。
お月様が好きで星を眺めるのが好きで、
とにかく空を見るのが大好きで、
ただそんな想いからこの宮へのお参りに導かれたのですが、
戻ってから知ったのは、
この宮には強いパワーがあるとのこと。
よくは分かりませんが、
だからこの凡人にでも何かを感じたのでしょうか(笑)
気持を落ち着かせるために気を集中させ(つもり)
瞑想することもしばしばやることです。
けれどそれは自分を言い聞かせているのに過ぎなかったのですが、
ここで感じたこの・・・・
不思議な感覚は、何かを念じるのでもなく
ただ、自然に・・・・
頭、額、鼻、口の中を通り・・・・
身体の中心が一直線に通り抜けてゆく感じです。
胃がこんなに軽く感じるなんてこれまでなかったことです。
初詣がてらに出掛けた伊勢神宮参拝の小旅行は、
去年から出来てしまった硬い硬い心のしこりを
優しく和らげてもらえた・・・・
そんな癒しの旅となりました。
そして、
きっとまた、すぐに訪れるだろう予感を胸に抱き
快晴の空の下、我が家へ戻ってきました。
「みみちゃ~ん、ただいま!」なんだかとても心地良い気分です。
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* epilogue *
三十年来の常宿、鳥羽国際ホテルは
ヤマハから東急へと経営が移り、内装はリノベーションされ
スタイリッシュに変貌していました。
昔の格式は薄れつつあり、お料理の味も変わり少しさみしい気もしますが、
これも世の中が変わった証(笑
でも、
朝食のバイキングは品数も多く美味しくてたくさん頂けました^-^
歳月が過ぎても変わらずにあるもの~
それは、窓から眺める景色です!
部屋からの朝陽がとても美しく♪
2012年~一つ目の想い出はとても素敵なものとなりました。