栃木県は日光へ行ってきました。戦場ヶ原から日光白根山(だと思う)を眺めたところですが、天気が晴れていたのはこの時までで、後は曇り時々雨の状態でした。少し残念。ここ戦場ヶ原は標高1395メートル、面積400ヘクタールの湿原。男体山(なんたいさん)の噴火で湯川(ゆかわ)がせき止められてできたといいます。
名前の由来は、神戦伝説「戦場ヶ原神戦譚」と呼ばれる伝説からきています。神代の昔、下野の国(栃木県)の男体山(なんたいさん)の神と上野の国(群馬県)の赤城山の神が領地の問題で戦った。男体山(なんたいさん)の神は大蛇、赤城山の神は大百足に姿を変えて戦った。赤城山の神は、男体山(なんたいさん)の神の助太刀の岩代国(群馬県)の弓の名手、猿丸の射た矢で右目を射抜かれ、戦いは男体山(なんたいさん)の神の勝利に終わりました。
この戦いがあったところが、戦場ヶ原。大百足の流した血がたまったのが、赤沼。勝負が付いたのが菖蒲ヶ浜。勝利を祝ったのが歌ヶ浜と呼ばれるようになったと言われています。また「赤城山」は敗れた大百足の血に染まった「赤き山」が訛ってその名が付いたそうです。
戦場ヶ原の木道は少しだけ腐っていました。体格の良い方は歩くのに気をつけた方が良いかも知れません。
さて、戦場ヶ原から少し北へ行くと「湯の湖」があります。この辺りは奥日光と呼ばれています。「湯の湖」は35㌶程の広さがあり、三ヶ岳の噴火による溶岩が川の流れをせき止めて出来ました。
木道の先の山は何となく簡単に登れそうです。何時か登って山頂で無線をやるのも面白そうです。
奥日光は硫黄の匂いがするところですが、ここ湯元は当然ですが最も強い所です。それぞれの小屋には権利者の名前の入った札が付けられています。ここから各温泉宿へ湯を引いているようです。
熱そうですね。湯気がドンドン出ています。中はどうなっているのでしょうか。
肉眼だと良く見えるのですが、カメラのレンズを通すと良く分かりません。そこそこですが湧き出ていました。実は硫黄でカメラが壊れないかと、ヒヤヒヤしています。
小屋の外でも足元で湯がポコポコ湧き出ています。触ってみると、熱くはなく温かいという程度でした。
かもの親子がのんびりと沼を泳いでいます。
さて、奥日光から国道を今度は南下して中禅寺湖近くの半月山に向かいました。山頂直下の駐車場はアマチュア無線家には有名な好ロケーション(電波が良く飛ぶ事)の場所です。ここは標高約1,595mあります。地籍については、元は栃木県上都賀郡足尾町でしたが、2006年3月20日に日光市と合併されました。ここで、朝9時頃から昼過ぎ迄で40数局と交信させて頂きました。
とにかくトンボが多いのには驚きました。車の中にまで入ってきます。
トンボは秋津(あきつ)とも言って、それこそ秋の生き物と思っていましたが、夏にこれだけ居るのは、やはりこの辺りは涼しいからでしょうか。夏空にアンテナの先にとまっているトンボ。なんとなく、良いもんです。