2008年10月25日、H氏・Y君・S氏・Si氏と僕の5名パーティーで安達太良山に登りました。安達太良山といえば・・・
「あどけない話」
智恵子は東京に空がないと言ふ、
ほんとの空が見たいと言ふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
高村光太郎『智恵子抄』より
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「ちえこしょう」を「
しおこしょう」とわざと聞き違えた人がいました。面白いギャグですねぇ。それはともかく登山開始です!なお今回投稿されている画像の一部には
GPS情報が付加されています。詳しくは後日UPします。
「あだたらエキスプレス」山麓駅はこの日大変な混雑でした。見ただけで行く気が失せる様な画像を載せるのはやめ、長閑そうな風景を選んで載せました。
う~ん。ゴンドラから眺めた景色では、もう紅葉は終わってしまっているようです。残念!
終点駅に到着です。登山準備と言うほどではありませんが、一応装備の点検といってもここまで来てから何かあってもどうにもならないけど・・・。
この画像はクリックするとパノラマでご覧になれます。
ここからは徒歩で山頂に向かいます。丸太を輪切りにしたような物が埋め込んであります。なんか滑りそうです。
丸太から戸板を並べたような道になりました。この辺りまではスニーカーでも大丈夫そうですが、これから先はそれでは少し厳しくなります。
「仙女平分岐」で一休み。それにしても天候の具合が良くありません。
石がゴロゴロで、山道らしくなってきました。
ガスが出てきました!おまけに寒いいっっ!でも登ります。白地に赤の目印が目立ってました。
安達太良山の山頂です。かなりガスっでます。通称「乳頭」部分が良く見えません。
「乳頭」部分には鎖場がありました。鎖が無くても登れそうですが、降りる時気分的に安心です。
記念撮影中です。隊長に「これは何と読むのかね」と問われ「ハッコウイチウと読みます」と答えておきました。
注:「八紘一宇」とは世界は一家・人類は皆兄弟の意。戦前のスローガン。
山頂の寒さと風は激しいもので、この後帽子は脱いでしまいました。
「牛の背」のコースを歩く人々が幻想的に見えていました。
昼食を摂るために移動することにしました。山頂では風と寒さでとてもままなりません。
なかなか良い場所があったのでこの辺りで食事を摂る事にしました。
何となく落ち着いてきます。
日ごろの行いがよかったのか悪かったのか・・・晴れてきました!
気持ちイイ
と言う訳で再び山頂付近まで戻りました。そこそこの坂道を折り返したのですが、このような写真が撮れてその甲斐がありました。※この画像はY君が撮影したものです。僕は360°パノラマを撮ろうとしましたが失敗しました。
気を取り直して今度は「牛の背」コースから下山をすることにしました。
ゴツゴツした岩場が続きますが、歩きにくくはありません。こちらのコースの方が平坦な道のりで歩き易いくらいです。
爆裂火口が見えました。壮大な景色です。
この画像はクリックするとパノラマでご覧になれます。
晴れてきたとはいえ風は相変わらず強く、H氏が少しおどけて見せていました。
あまりノンビリもしてられません、これか東京まで帰るんですから。くろがね小屋方面は遠回りなので奥岳登山口方面へ向かいます。
道は狭く景色も良くありません。
少し広くなった所で一休みです。標高が下がったせいか寒くなくなってきました。皆上着を脱ぎ始めました。
車道に出ました、『馬車道』と言うんだそうな。横浜で暮らしたことのある僕にはやめて欲しい名前でした 。
安達太良山が遠くに見えます。もちろんあそこから歩いて降りてきたんです。不思議と街中では歩けない距離です。
『馬車道』を歩いていると、紅葉している木が一本だけ残っていました。僕達のために散るのを待っていてくれたようです。皆で写真をバシバシ撮っていきました。
駐車場はもすぐです。そんななか遊歩道が見えてきました。『あだたら渓谷自然遊歩道』です。残念ながら現在工事中で通行止めになっていました。
『安達太良山に登りました』終わり