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住宅建築-地盤補強工事について

2014年05月16日 | 日記

 地盤補強工事について、

 住宅の地盤調査を行い軟弱地盤と判定された場合に、
 地盤補強工事を行う事になりますが、軟弱深度により、
 地盤補強工事の種類も変わってきます。地盤補強工事の
 種類として、

 ・表層地盤改良工法(セメント系固化材使用)

 ・柱状改良工法(セメント系固化材使用)
 
 ・小口径鋼管圧入工法

 などが一般的です。

 最近では、砕石を利用し、締め固める工法もありますが、
 現場の施工管理を適切に行わないと、どの程度、固まっているか
 わかりずらいと思います。最近では、いろいろな工法が出ていますが
 まだ、実績年数が少ない状況です。

 上記の中で、私は、鋼管による工事が一番安心であると思います。
 材料は、JIS規格を受けているSTK400で製品の検査も受けて
 います。これを固い地盤まで、必要本数を圧入させる為、安心です。
 セメント系固化材を使用する工法も有効ですが、どうしても現場で
 つくる為、施工管理が重要となり、いい加減な施工をする会社だと
 固化不良を起こし、建物の不同沈下が起きてしまいます。
 適切に品質管理、施工管理を行えば、大丈夫でしょう。
 
 鋼管圧入工法は、工事金額が高いというイメージが昔からありますが、
 必ずしも高いとは限りません。杭長や杭法数、施工日数から、他の
 改良工事よりも安くなるケースもあります。工事金額が同程度か少し
 だけ高い程度であれば、鋼管圧入工法をお勧めします。

 また、鋼管は錆びるといいますが、研究者によると50年で1㎜程度腐食
 すると言われています。この腐食は、温泉地や薬品工場跡地などの場所
 では、注意が必要ですが、それ以外では、建物の寿命を考えると、
 問題ないと思います。


 下記の写真は、以前に建物を建築する際、地盤が非常に軟弱な場所
 であり、近隣家屋は、傾いている建物もある事から、鋼管を圧入
 しました。それから30年程度経過し、建替えとなった為、解体時に
 以前に圧入した鋼管杭の頭部の蓋を取り除いて確認しました。
 ほとんど、腐食しているようには見えませんでした。
 

 
 

 地盤補強した土地を売りに出す場合、以前に圧入した小口径鋼管は、
 ほとんど抜くことができますが、柱状改良した改良体は、
 抜くことが難しく、掘り起こすとなると金額も高く、現実的には、
 難しいでしょう。
 抜くというよりは、砕く事になると思います。
 いろいろ考えて、地盤補強工法をご検討してください。  


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