私が度々足を運んでいる村に从江県芭沙村という苗族の住む村があります。訳あってその村の近くまで行くことになり、ついでにその村に立ち寄ったらちょうど吃新節という祭りが行われていました。芭沙村の苗族も稲作民族なので、豊作を祈願するお祭りだそうです。芭沙村の吃新節は秋千節とも呼ばれているそうです。芭沙村の吃新節は地元の人によれは5日間行われるそうで、村毎にあるブランコ乗り場での、若い男女によるブランコ乗りが祭りのメインだそうです。
また、この吃新節の際には水田の中で飼われていた鯉、草魚などの魚が料理され、祭りの日のご馳走として食卓に出されるとのこと。
まず祭りの準備のためブランコの縄が作られ、その後その縄でブランコを作ります。芭沙村は五つの自然村からなるので、ブランコもそれぞれ村ごとに作るようで、その場所も決まっているようです。ブランコの数も二つ程度から五個と村により、その数は違うようです。
村のあちら此方では、ブランコ用の縄つくりが始まります。まず、ワラを水に浸しその後ワラを槌で叩いて柔らかくし、最終的には三本の縄をよりあわせ一本の太い縄を作る。出来た縄も15m位あり、かなり長いです。一度に何人もブランコに乗ることもあるので出来上がった縄はかなり太さもあり、丈夫そうです。
これが縄をなうワラ。すでに槌で叩いて柔らくしてあります。
最初二本で縄を作る。
さらに縄をもう一本加え、縄をない、これで出来上がり。
それぞれ村ごとにブランコを作る場所は大体決まっているようで、縄が出来たら、皆でブランコをかける場所へ向かい、樹に縄を掛けブランコの出来上がりです。ブランコつくりは若い人達の役目のようです。
若い人が、樹に登り縄を掛け、ブランコを作る。ブランコも大人用、子供用など、それぞれ幾つか作られます。一番の多いところでは四個ありました。
ブランコが出来上がると、早速ブランコの初乗りが始まる。