黒田晴美の子育てとコーチングと「わたし」

神戸でコーチをしている黒田晴美です。子育て中のママや夢に向かって一歩踏み出したい方のサポートをしています。

花、大暴れ!

2009年03月24日 | はるの子育てコーチング日記
先日、保育園の前で通りかかったお友達にばったり会いました。
「どこ行ってたの?」と聞くと、
「予防接種」との答え。
そうだった小学校入学前に済ませておかないといけない予防接種があったのでした。
小学校に入学してから同じ予防接種を受けようと思ったら、
1万円近い金額がかかるんですよ
去年の年末から、インフルエンザにかかったり、風邪をひいたり、おたふくかぜの疑いがあったりで、
延び延びになっていたので即行その翌日に病院へ行くことにしました。

小学校に行く前に予防接種をしなければならないということは、
ずっと以前から言っていたのですが、
その日は朝から花は
「あ~あ、なんかいやな感じ~」なんていっていました。
保育園にお迎えにいった帰りの道では、
「あ~あ、私だけ最悪最悪最悪
なんてこともいっていたのですが、
「そんなこといったって、昨日○○ちゃんも予防接種行ってたでしょ。
小学校に行く前にみんなしとかないといけないんだから~」
と軽く受け流していました。

と・こ・ろ・が
嵐はこの後やってきた

待合室で問診票に記入して、体温を計っているときまでは普通だったのに、
いざ名前を呼ばれて診察室へ・・・と思ったら、
花がいない・・・。

なんと、花は診察室の隅っこの方へ逃げ込んで?いました

何にしても本人がその気になることが大切と、
しばらくは
「予防接種は受けないと小学校にいけないって前から話していたよね?」
と諭してみたり、
「花だったら、大丈夫!ちゃんと予防接種受けられるよね?」
と承認したり、
「どうやったら、頑張れる?」
と質問したり、
「じゃあ、ママとおててつないでだったらいける?」
と提案したり、
「あと5秒だけ待つからね!」
と期限を切ってみたりといろいろ試してみましたが、
いい加減タイムリミット。強行連行とあいなりました。
(ちなみにこの間、待合室には他の患者さんはいらっしゃいませんでした)

さて、ここからがまた一苦労
「いや~~~」の1点張りで、先生の前の椅子に座ろうとしません。
最初、「花ちゃんのお注射おわるまで、ぼくはこっちで絵本よんでていい?」といっていた風も、
ことのなりゆきが気になるのか、こっちのほうがおもしろそうと思ったのか、
一緒に診察室までついてきました。
そんでもって、
「花ちゃん、そんなんやったら小学校いかれへんねぇ。
ぼくだったら、ちゃんとお注射できるのに~」なんてことをいったりもします(苦笑)
「じゃあ、風が代わりにお注射してもらって、風が小学校行く?」なぁんていっていると、
「でも、残念ながら身代わりで注射してもらうわけにはいかへんしなぁ」と先生。
花はというと、
「もうっ、ママ嫌いっ大嫌いっ
今日も、明日も、明後日も、嫌いなんだからーーー」と絶叫(苦笑)
先生は、それを聞いても、
「そうなんかー、ママのこと、嫌いなんか~。
でも、いつもはむっちゃ仲良しなんちゃうん?」
などとのんびりいってはる。
す、すごいっ
この状況で、ちゃんと子どものいうこと受け止めてはるよ~~~

そうこうしている間に、次の患者さんがご来院。
「じゃあ、そろそろしよか。」
の先生の声で、結局看護師さん2人と私とでがっしり押え込んでの注射となりました。
このやりとりは、もちろん外にも聞こえていたらしく、
待合室に戻っても注目の的でした
とはいうものの、皆さん「あんな時代もあったわね~」というような
温かい目で見てくださっていたので、救われる思いでしたが

それなのに、花ときたら病院の出口で
「もう、こんな病院こないからっ」と捨てゼリフ。

これで私、プッチーンときました

いつもは花を乗せている自転車の座席に風を乗せて、
自転車を出そうとしたら、これはマズイと思ったのか、
花の態度が一変しました。
「ママ、ちょっと待って待ってください
「(むーっちゃ冷静に)そこ、どいてくれない?」
「お願いだから待って
「邪魔だから、そこどいて。自転車が出せないんだけど。」
「だったら、ここをどいたら自転車に乗せてくれる?
ね、そういうお約束にしよ?」
「どうして?あなたは人のいうことを聞かないのに、
どうして他の人はあなたのいうこときかなきゃいけないの?」

「ママ、ごめんなさいおうちに帰ったら反省します。
だから自転車に乗せてください
「おうちに帰ってから反省したって遅いです
どうしてママが怒っているかわかる?」
「・・・お注射イヤっていったから。」
「そうじゃなくって、あなたの行動が人に迷惑かけているからでしょ
あなたが注射嫌で病気になるんやったら、それはあなたの責任やからどうでもいいわ
だけど、病院は病気の人がくるところやねん。あなたのさっきの病院での態度は、
先生や看護師さんや他の病気でしんどくて病院に来ている人の迷惑になったんちゃうん

その後は、結局私は自転車を押して、花は歩いて家まで帰りました。

といっても、病院から家までは3分程度。
今まで、ひとりでおつかいに行ったお店よりも近い距離なので、
ひとりで帰ってこさせても大丈夫だと思える距離でしたが、
それだけでもかなり堪えたようです。

そして、家に帰ったら正座して向かい合ってお話合い。

「ママはすごく腹が立って言いたいことがいっぱいあるけど、
まずは花ちゃんの言いたいことを聴いてあげる。
花の思っていること、いってごらん。」
とりあえず、一番先に花の考えを聞きました。
「私ね、ここ(肘の内側)に点滴するんやったらいいねんけど、
予防接種は肩のところにするから嫌やねん。
それに、針をぶすっと刺す時と液をちゅーっと入れるときが痛くて耐えられへんねん。
だけど、他の人に迷惑をかけたのは悪いことだと思って反省してマス。」

そこからは、えぇもうこんこんとこんこんと・・・(苦笑)

花も、注射で痛いのは一瞬だけど、
それを我慢できないでいると、
その何倍もの時間、自分もなくことになるし怒られることになるということと、
自分の口からでた言葉と、した行いは、あとになってはどうしようもないということに気がついたようです。

覆水盆に返らず。


何にしても、ゴネる子どもを前に温かく接してくださった病院の先生や看護師さんに多大なる感謝です。

でもまぁ、私も小学校の予防接種で、
保健室を逃げ回った前科があるから、
やっぱり蛙の子は蛙