Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

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今年も変化朝顔

2023-06-27 | みんなの花図鑑
私は昨年、山野草に造詣の深い埼玉のKさんに教えていただき、初めて変化朝顔の栽培をしました。残念ながら”出物”は出ませんでしたが、たくさんの花を咲かせて楽しむことができ、種も採ることができたので、今年も挑戦をすることにします。

朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。わが家では、まだ、”出物”は出現していませんが、以下は2022年7月に自宅で咲いた、花の一部です。

<花弁が切れている切れ咲き>


<花弁の周辺に地の色とは異なる色が入る覆輪咲き>


変化朝顔も朝顔と同様、種子で増やす一年草ですが、変化朝顔には種子ができるものとできないものがあります。

<丸咲き、覆輪咲き>


この種子ができるものを(正木)と呼びます。種子ができる=「正木(まさき)」=花や葉の変化が少ないがタネが採れるので、毎年同じ色や形を育てることができます。

<切れ咲き、覆輪咲き>


種子はできないが花の変化があるものを(出物)と呼びます。種子ができない=「出物(でもの)」=変異が花や葉、茎などに現れて観賞価値が高くなります。

<切れ咲き(1スリット)覆輪咲き>


この観賞用の「出物」を栽培するために、次世代に「出物」が生じる遺伝子を持っている「親木」を育てます。

<花弁に不規則な斑点>


「親木」のタネを維持し、再び”出物”を咲かせつつ、”出物”を隠し持つ”親木”を維持していくことが”変化朝顔”の栽培の最大の楽しみです。

<桔梗 覆輪咲き>


<変化朝顔とは>
「遺伝子の変異によって、さまざまな色や形に変化した花や葉が生じるアサガオです。遺伝法則はおろか受粉のしくみさえ知らなかった江戸時代の人々によってつくりだされ、幾多の絶種の危機を乗り越えて現代に受け継がれています。世界的に見てもこれほどまでに変化を遂げた園芸植物はほかになく、生きた文化遺産ともいえます。」
(変化朝顔図鑑(仁田坂 英二 著・化学同人 刊より)


<変化朝顔:不稔の変異を含む系統群>  変化朝顔の仕分けセミナーのスライドより



かなりマニアックで難しそうな変化朝顔、それを昨年初めて、前述のKさんのご指導を頂きながら、咲かせることができました。

以下は、今年になってからの、本日までの栽培記録です。

5/13 芽切り
変化朝顔のタネは水を吸いにくいので、発芽させるためにはタネを播く前に種皮にヤスリやナイフなどで傷をつける「芽切り」の作業が必要になります。私は初めての経験ですが、爪切りのヤスリ部分を使って削りました。



5/13 芽切りした種を1晩水に浸けておきます。



5/14 ポットに市販の培養土を入れ、種子を深さ1〜1.5cm程度埋め、土をかぶせて水やりします。発芽までは用土が乾かないようにします。



6/5 種が発芽し、葉が出てきました。芽が出たら鉢に植え替えて日が当たる場所に置き、朝、夕たっぷり水をやります。



6/16 順調に発芽し、葉や茎も成長してきました。



6/20 この後、つるが伸びてくるので、百均で購入した支柱を立てて、誘引させます。




今後も、成長の過程を記録して、2年目の変化朝顔の開花までのプロセスを、随時ブログ投稿を続けますので、ご覧いただけると嬉しいです。