先日、私がいつも行くテニスクラブの駐車場で”ひょうたん”を見つけました。
私の記憶では、ひょうたんが木になっているところを見るのは、実に40数年ぶりです。
当時は、夏の日よけとして、青葉にひょうたんの実が下がる光景は、日本の夏の風物詩でした。
ひょうたんは、古くからとても縁起の良いものとされ、お守りや魔除けとして用いられてきました。
また、蔓が伸びて果実が鈴なりになる様子から、家運興隆・子孫繁栄のシンボルともされます。
ひょうたんは大きさにより、ミニひょうたん、千成、百成、中成、大成などの種類に分かれます。
他に立姫、鶴首、ダルマなどの変形したものもあります。
ミニひょうたん(ぐんま愛ひょう会の作品展より)
大長ひょうたん(ぐんま愛ひょう会の作品展より)
千成ひょうたん(ぐんま愛ひょう会の作品展より)
千成ひょうたんで思いつくのは、豊臣秀吉の馬印ですね。
秀吉は合戦の馬印として千成ひょうたんを使用し、天下を取りました。
その発端は、美濃の斎藤竜興攻めだったと言います。
長浜町人の家に伝わった豊臣秀吉公像(長浜城博物館所蔵)
主君・織田信長が、稲葉山城(岐阜城)を攻めていた時のこと。
少数の部下を連れて裏口から城内に忍び込んだ秀吉。
その作戦の成功を城外の味方に知らせるため、酒器に使っていたヒョウタンを竹の先に結んで、高々と掲げました。
戦に勝利した信長は「ヒョウタンの印は面白い趣向だ。馬印に用いよ」と大いに喜んだといいます。
以来、秀吉は戦に勝つごとに小さなヒョウタンを一つずつ増やし、やがてこれが千成瓢箪と呼ばれるようになりました。
秀吉は姉川合戦の後、その功によって湖北三郡を与えられました。
その後、小谷(湖北町)から琵琶湖に面した今浜(現 長浜市)に城下町を移しました。
そして、地名を長浜と改め、ここに城を築いて数年間居城としました。
長浜城(昭和58年:1983年 復元)
秀吉がはじめて自らの城を築き、城下町を形成した地である滋賀県長浜市。
今でも、長浜市の市章はひょうたんをデザインしています。
また、ひょうたんをあしらった橋の欄干なども、市内のあちこちで目にすることができます。
ひょうたん愛好家の全国組織である全日本愛瓢会の本部も、長浜市内に置かれているそうです。
長浜駅東側の架道橋
千成ひょうたんのお菓子もあります。(両口屋是清)
どら焼きの中に紅粒あんが入っています。
ふんわりとしっとりしていますが、きめは粗めでカステラのような感じです。
両口屋と言えば全国のデパ地下に大抵は入っている名古屋を代表する名店です。
最後は懐かしい”ひょっこりひょうたん島”の歌をお聴きください。(1分53秒)
1960年代、NHKで5年間にわたりカラーで1244話作られ、絶大な人気を誇った人形劇です。
ひょっこりひょうたん島 鈴木 福 & 谷 花音
私の記憶では、ひょうたんが木になっているところを見るのは、実に40数年ぶりです。
当時は、夏の日よけとして、青葉にひょうたんの実が下がる光景は、日本の夏の風物詩でした。
ひょうたんは、古くからとても縁起の良いものとされ、お守りや魔除けとして用いられてきました。
また、蔓が伸びて果実が鈴なりになる様子から、家運興隆・子孫繁栄のシンボルともされます。
ひょうたんは大きさにより、ミニひょうたん、千成、百成、中成、大成などの種類に分かれます。
他に立姫、鶴首、ダルマなどの変形したものもあります。
ミニひょうたん(ぐんま愛ひょう会の作品展より)
大長ひょうたん(ぐんま愛ひょう会の作品展より)
千成ひょうたん(ぐんま愛ひょう会の作品展より)
千成ひょうたんで思いつくのは、豊臣秀吉の馬印ですね。
秀吉は合戦の馬印として千成ひょうたんを使用し、天下を取りました。
その発端は、美濃の斎藤竜興攻めだったと言います。
長浜町人の家に伝わった豊臣秀吉公像(長浜城博物館所蔵)
主君・織田信長が、稲葉山城(岐阜城)を攻めていた時のこと。
少数の部下を連れて裏口から城内に忍び込んだ秀吉。
その作戦の成功を城外の味方に知らせるため、酒器に使っていたヒョウタンを竹の先に結んで、高々と掲げました。
戦に勝利した信長は「ヒョウタンの印は面白い趣向だ。馬印に用いよ」と大いに喜んだといいます。
以来、秀吉は戦に勝つごとに小さなヒョウタンを一つずつ増やし、やがてこれが千成瓢箪と呼ばれるようになりました。
秀吉は姉川合戦の後、その功によって湖北三郡を与えられました。
その後、小谷(湖北町)から琵琶湖に面した今浜(現 長浜市)に城下町を移しました。
そして、地名を長浜と改め、ここに城を築いて数年間居城としました。
長浜城(昭和58年:1983年 復元)
秀吉がはじめて自らの城を築き、城下町を形成した地である滋賀県長浜市。
今でも、長浜市の市章はひょうたんをデザインしています。
また、ひょうたんをあしらった橋の欄干なども、市内のあちこちで目にすることができます。
ひょうたん愛好家の全国組織である全日本愛瓢会の本部も、長浜市内に置かれているそうです。
長浜駅東側の架道橋
千成ひょうたんのお菓子もあります。(両口屋是清)
どら焼きの中に紅粒あんが入っています。
ふんわりとしっとりしていますが、きめは粗めでカステラのような感じです。
両口屋と言えば全国のデパ地下に大抵は入っている名古屋を代表する名店です。
最後は懐かしい”ひょっこりひょうたん島”の歌をお聴きください。(1分53秒)
1960年代、NHKで5年間にわたりカラーで1244話作られ、絶大な人気を誇った人形劇です。
ひょっこりひょうたん島 鈴木 福 & 谷 花音
いつもコメント有難うございます。
ひょうたんを拝見して私もびっくり、というか感動しました。
ひょうたんの種類から秀吉、、長浜城 お菓子、最後には「ひょっこりひょうたん島」まで話題が広がって、力作ですね。
ただ花や植物を載せるよりずーっと楽しいし、読み応え、見応えがありました。
ブログの面白さが詰まっています。
これからもこんな面白い記事をお待ちしています。
とても嬉しいコメントありがとうござます。(^-^)
私は花には詳しくないので、どうしても花以外の方に脱線してしまうんです。
でも、さざんかさんのように、最後まで読んでいただけると、とても嬉しいです。
ひょうたん一つをとっても奥が深いということが、今回の投稿でよくわかりました。
全日本愛瓢会なんて組織があることも、長浜市内にひょうたんが溢れていることも、
初めて知った事実です。機会を見つけて長浜市内を散策したくなりました。(^-^)
脱線なんてとんでもない!
私もさざんかさんと全く同意見です(^O^)
偶然見つけた瓢箪から広がる世界。
秀吉の千成り瓢箪は知っていましたが、由来は初めて知りました。
新大阪駅の千成り瓢箪の待ち合わせ場所を見るたびにninbuさんを思い出しそうです♪
ひょっこりひょうたん島も懐かし〜^ ^
花見の時、ひょうたんに酒を入れてもっていってました。
すっかりえび茶色になって、酒を入れて使っていると
つやが出てとてもきれいな色でした。
実家をリフォームした時、長男がほしいといって飾っていますが、
色といい形といいおじいさんの思い出が詰まった宝物でした。
さざんかさんに続いて、とても嬉しいコメントありがとうござます。
二人の美女から褒められると、もう舞い上がってしまいそうです。(^-^)
新大阪駅、現役時代に出張で数十回行ってますが、千成り瓢箪の待ち合わせ場所は知りません。
知っているのは、いつもお土産を買った551の豚まんの店だけです。(笑)
千成り瓢箪の待ち合わせ場所に、私の銅像でも建ててもらえば必ず思い出して貰えるんですが・・。
今度、新大阪駅に行く機会があれば、いの一番に見に行きます。(^-^)
そうです、そうです。昔はひょうたんにお酒を入れてましたね。
また、末広がりのひょうたんは家運をもたらすと言い、
玄関や床の間の飾り物としても重宝されました。
yosshyさんのご長男は、本当の宝物を手に入れたようですね。(^-^)
お隣の畑を借りてたおじさんが瓢箪作られて、種くりぬいて完全に乾かすと本当に木質化するのには驚きました。
ちゃんと磨いて色を塗って乾燥させておられましたが、はて?今はどこへ行っちゃったのでしょう?
以前お話ししましたように社会科苦手、けど大河大好き、今少しずつドラマで勉強(笑)
福君や芦田愛菜ちゃんの小さいころ可愛いかったですね。
子役時代忙しくても、えらい子はえらいのにびっくりです。
愛菜ちゃんいつ勉強してたの?みたいな。
ひょうたんの種類、調べてわかったんですが凄い種類が多いんです。
また、愛瓢会なんて全国組織もあるくらいだから、ひょうたんはエライんです。
ところで、「瓢箪ひょうきん」って、シャレですか~。しいちゃん面白い。(^-^)パチパチパチ
私も大河ドラマ大好きですが、歴史ドラマは登場人物の名前を覚えるのが大変です。(^^ゞ
お話の展開がイケテマス♪^^
千成のどらやきは名古屋に親戚が多いので
よくお土産にもらいます。
そんないわれがあったとは知らずに食べていました。
ninbu さん、こんばんは。
瓢箪と言えば、「ひょっこりひょうたん島」
何年前でしょう。子供が、ひょっこりひょうたん島の TV 番組を見てました。
大人が見ても面白かったです。