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3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。
今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
花はどこへ行った
全体が灰色に見える色彩の鳥です。花の蜜や果実が大好物です。
これは熱帯が主生息地であった祖先の名残り。今では虫や草の葉、芽も食べますが、花が咲くと蜜を吸いにやってきます。
東京では1970年頃までは10月に渡来し、4月に渡り去る冬鳥でした。それが、留鳥として一年中棲むようになりました。
<ヒヨドリ(鵯) スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属 全長27.5cm>
3/19 あけぼの山農業公園
本種は、日本、中国、朝鮮半島に分布するヤナギ科ヤナギ属の落葉性低木です。
日本では北海道から九州にかけて分布しており、日当たりがよく湿り気のある土壌を好みます。
本種は花穂が赤らむネコヤナギで、通常のネコヤナギは、こんなふうに赤くはなりません。花序がピンク色なのは花が咲くまでで、開花が始まると黄色い花粉を持つ雄蕊が現れます。
<ピンクネコヤナギ(ピンク猫柳) ヤナギ科 ヤナギ属>
3/15 あけぼの山農業公園
南米原産のオシロイバナ科の低木、あるいはツル性植物で同属は18種の原種が知られています。
丈夫で長期間開花することから、熱帯各地で親しまれているつる性の熱帯花木です。
美しく着色した部分は苞で、中心部に白色の小さな筒状の花をつけます。寒さにも強く、霜が降りない地域では戸外でもよく冬越しします。
<ブーゲンビレア(筏葛) オシロイバナ科ブーゲンビレア属>
3/4 つくば実験植物園
熱帯アメリカ原産のナス属の植物です。ナス属は世界の熱帯から温帯にかけて1700種ほどが分布しています。
春まき一年草として栽培され、秋に実る黄色の果実を観賞します。果実には大小数個の突起があり、その形がキツネの顔に似ていることから本種の名前で呼ばれます。
また、実の形や色からツノナスやカナリヤナスなどとも呼ばれています。
<フォックスフェイス ナス科ナス属>
3/13 アンデルセン公園
江戸時代から栽培され古典園芸植物の一つとされます。普通のフクジュソウと比べてふっくらとした大輪の花を多数咲かせます。
本種はフクジュソウの園芸品種の一つで、ミチノクフクジュソウとの雑種。日本固有種で筑波山に分布しています。
キンポウゲ科フクジュソウ属の球根植物でスプリング・エフェメラル(春の妖精)の一つとされます。
<フクジュソウ「福寿海」 キンポウゲ科フクジュソウ属>
3/4 つくば実験植物園
西アジアおよび東ヨーロッパ、北アフリカが原産の多年草です。和名の由来のとおり、1つの花茎に房状に沢山の花を咲かせます。
そのため花はボリュームがあり華やかな見た目をしています。
別名「ペパーホワイト」や「クリーム・ナルキッソス」等とも呼ばれます。
<フサザキスイセン(房咲き水仙) ヒガンバナ科スイセン属>
3/15 あけぼの山農業公園
ナミビア南部、南アフリカ - 北ケープ州が原産地で、非非常に気温が高くなる乾燥地域に自生するため独特な発達をした樹木です。
樹高は2m程度まで成長しますが、成長は非常に遅い。塊茎は円錐形または円筒形に、つまり徳利型に肥大化します。
夏場に花序を出し、淡緑白色の小花を多数開きます。果実はブドウに似た房状で、和名の由来になっています。
<ブドウガメ(ブドウ亀) ブドウ科キフォステンマ属>
3/4 つくば実験植物園
地中海沿岸原産で、キク科キンセンカ属の耐寒性宿根草です。キンセンカ(カレンデュラ)の耐寒性の高いもの品種が本種の名前で流通しています。
現地では農地や道端に生えている野草です。日本に帰化し日本でも道端や草地に生えている他、鉢植えでも売られています。
丈夫で、冬から春にかけて長期間、鮮黄色の花を次々に咲かせます。花は、同属で一年草のキンセンカ(金盞花)より小さいです。
<フユシラズ(冬知らず) キク科キンセンカ属>
3/13 北柏ふるさと公園
ヨーロッパに自生する原種のサクラソウです。英名はプリムローズで、古くから親しまれている野生種です。
本種は「プリムラ・ブルガリス」の亜種で、明るいレモンイエローの花が株を覆うほどにたくさん咲かせますが、これは珍しいライラックピンクです。
<プリムラ・ブルガリス・シブソルピ サクラソウ科サクラソウ属>
3/4 つくば実験植物園
オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから本種の名前で呼ばれていました。
その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。花は手を広げたような形の小さな花が沢山咲き、紫や白、桃色の花もあります。
花期がとても長く、5月から10月の間、長く花が咲き続けます。スカエボラという名前でも流通しています。園芸品種ではサントリーが開発した「サンク・エール」がよく知られています。
<ブルーファンフラワー(末広草) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
3/4 つくば実験植物園
ペダンクラータラベンダー(フレンチラベンダーの亜種)の園芸品種です。
1980年代後半ニュージーランドのマーシュウッドガーデンで作出されました。
うさぎの耳のような形の濃い赤紫の花とシックな色の上部苞葉が特徴です。
<フレンチラベンダー「ヘルムスデール」 シソ科ラバンデュラ属>
3/4 つくば実験植物園
原産地は南アフリカ原産のヤマモガシ科プロテア属の常緑低木。樹高は1~2mほどで、枝は硬く赤色を帯びます。
開花時期は、自生地では5月~6月。温室では1月~2月で、木の先に球形の頭状花序(枝を介さずにたくさんの花がまとまって咲く)を出し、たくさんの花が集まった集合花をつけます。
<プロテア・キナロイデス ヤマモガシ科プロテア属>
3/4 つくば実験植物園
ユリ科スイセン属の多年草で、学名は Narcissus bulbocodium(ナルキッスス・ブルボコディウム)。
スペインからフランスそれにアフリカ北部に分布しています。草原に生え、高さは10~15センチになります。
2月から3月ごろ、花茎の先にペチコートに似た黄色い花を咲かせます。ラッパ状の副花冠だけが目立ちます。
<ペチコートスイセン ユリ科スイセン属>
3/4 つくば実験植物園
別名では「チェリー・プラム」や「ミロバラン・プラム」等とも呼ばれる東南ヨーロッパおよび西アジアが原産の落葉小高木です。
開花はソメイヨシノより例年1週間から2週間早く、街路樹などに使われていることも多いので、ソメイヨシノによく間違われるそうです。
また、果実は甘みのある品種もあり生で食べられる事もありますが、一般的には酸味があるため砂糖等で煮てジャムなどにして食べられます。
<ベニバスモモ(紅葉李) バラ科サクラ属>
3/15 柏の葉公園
本種は塊根植物(コーデックス)として知られます。コーデックスは主にマダガスカルや北米・南米・アフリカなどに生息する多肉植物の総称のことです。
丈は大きくなると50cmになります。ミラビレの名で出回ることが多いですが、ミラビレとして流通するものは正しくはクラシカウレです。
<ベラルゴニム・クラシッカウレ フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)>
3/4 つくば実験植物園
本種は有茎種(立ち上がった茎に葉をつけ、頂部に花を咲かせる)のクリスマスローズです。
常緑の多年草で、さわやかな黄緑色の丸い花を、1花茎に30輪以上咲かせます。
葉は3つに大きく切れ込み、葉縁にはヒイラギに似た鋸歯(きょし)があります。
<ヘレボルス・アルグティフォリウス キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園
本種は花色(萼弁色)が赤や桃、白、緑色などの園芸種が作られており、花色が豊富で、初春(2~3月)に開花する春咲きの花です。
本種は別名はレンテンローズ(Lenten rose)とも呼ばれます。レンテンローズは、草丈が40~60cmと背が高いです。
<ヘレボルス・オリエンタリス キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園
本種はニガーとステルニーの交配種のクリスマスローズです。
クリームホワイトの星型の花咲き進むにつれグリーンを帯び、落ち着いたピンクに変化します。
<ヘレボルス・シューティングスター キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園
有茎種どうしのH.アーグチフォリウスとH.リビダスとの種間雑種です。
アーグチフォリウスは大型で葉のふちがギザギザして、花は緑〜黄緑。リビダスは小型で葉のふちはツルっとして、花は緑〜赤身を帯びる緑。本種はその中間種となっています。
つまり中型(幅がある)葉はややギザギザしています(幅がある)。花は黄緑〜緑〜赤緑そしてシルバーリーフとなることが多いです。
<ヘレボルス・ステルニィ キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園
ニゲル種は、クリスマスの頃に咲くことから“ クリスマスローズ” と呼ばれています。
本来の意味ではニゲル種がクリスマスローズですが、現在では、同じ属の春咲きガーデンハイブリッド、種間交配種やその他の原種も含め、クリスマスローズと呼ばれています。
「ヘレボルス」は「死の食べ物」、「ニゲル」は「黒」という意味。 この植物の黒い根っこには毒が含まれており、古くはその毒を矢尻に塗ったり、飲用水に溶かして敵国の兵力を削ぐのに用いたりされたそうです。
<ヘレボルス・ニゲル キンポウゲ科ヘレボルス属>
3/4 つくば実験植物園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「3月の花のアルバム⑦」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム⑧(最終回)」に続きます。
今回は途中まですいすい分かって、いい感じだったのですが・・・
途中、プロテア・キナロイデスあたりから、ぐだぐだに・・・
つくば実験植物園の花と聞くと、チャレンジする前からあきらめ気味です。
それにしても良く知っている植物でもタイミングが違うと分からないものですね。
フレンチラベンダー、何かと思ってしまいました。
多分その場にいたら、花の香りで分かったと思いますが。
フォックスフェイス、まっ黄色のイメージですが、茶色になるのですね。
フォックスというより、牛さんのようです。
今日の一番は
なんと言っても
フォックスフェイス!!
面白いですねェ。
秋に実を楽しむんですね。
何度みても、まさにキツネの顔、
どうやったら、こんな形に進化するのか、
不思議です。
自然の不思議を感じる花の一つです。
ペチコートスイセン
可愛い水仙ですね。
水仙ってほんと咲いている種類は変わっていきますが、
寒い時期から、花期が長い花なのを感じます。
今年もたくさんの水仙を楽しみました。
でも。考えてみると見慣れていますが、
水仙の花もラッパのようで、
不思議な花ですよね(@_@)
コメントありがとうございます。
つくば実験植物園、いつも稀少な植物を見せてくれて、私たちを楽
しませるより、悩ませてくれますね。(笑)
フレンチラベンダー「ヘルムスデール」、私は見た時に枯れている
のかと勘違いしたほど、イメージが違っており、香りも楽しめる余
裕もありませんでした。
フォックスフェイス、名前からキツネの顔と思い込んでしまいます
が、確かに牛にも見えますね。
以前、ミッキーマウスの木を、ある人にウインナソーセージに似て
いると言われたことがあり、それも納得してしまいました。
コメントありがとうございます。
フォックスフェイス、絶妙なネーミングですね。誰もがキツネの顔
を連想してしまうから、ネーミングは重要ですね。
実が生け花などの観賞用として人気があるようです。また、キツネ
は神様のお使いとされており、幸せを呼ぶ縁起の良いものと言われ
て人気もあるようです。
コメントありがとうございます。
フォックスフェイス、私が今まで撮った中で一番キツネの顔に似て
いると思ってしまうほど、とてもリアルな表情です。
ペチコートスイセン、このネーミングも面白いですよね。私のよう
な男性はイメージしにくいのですが、下着の透け防止用にスカート
の下に着用するのがペチコートですよね。
普段、何気なく見ている花も、このようにいろいろ連想しながら見
ると、また新たな発見が出来て楽しくなりますね。