私は昨年、山野草に造詣の深い埼玉のKさんに教えていただき、初めて変化朝顔の栽培をしました。残念ながら”出物”は出ませんでしたが、たくさんの花を咲かせて楽しむことができ、種も採ることができたので、今年も挑戦をすることにします。
朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。わが家では、まだ、”出物”は出現していませんが、以下は2022年7月に自宅で咲いた、花の一部です。
<花弁が切れている切れ咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/8e/ce057e9272914650d603d15eba2d5887.jpg)
<花弁の周辺に地の色とは異なる色が入る覆輪咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/89/96b167ede85138caf8313ae1c24e8787.jpg)
変化朝顔も朝顔と同様、種子で増やす一年草ですが、変化朝顔には種子ができるものとできないものがあります。
<丸咲き、覆輪咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/36/25d0158573117d6e92d77fea1f4cba74.jpg)
この種子ができるものを(正木)と呼びます。種子ができる=「正木(まさき)」=花や葉の変化が少ないがタネが採れるので、毎年同じ色や形を育てることができます。
<切れ咲き、覆輪咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/00/c611dd3adb8a8c3cda85ddaaf50630b2.jpg)
種子はできないが花の変化があるものを(出物)と呼びます。種子ができない=「出物(でもの)」=変異が花や葉、茎などに現れて観賞価値が高くなります。
<切れ咲き(1スリット)覆輪咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/77/145298653077de6016ae9ed043d0c899.jpg)
この観賞用の「出物」を栽培するために、次世代に「出物」が生じる遺伝子を持っている「親木」を育てます。
<花弁に不規則な斑点>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/7c/de78ec3e6e382c23d7dd5997fc3f03f4.jpg)
「親木」のタネを維持し、再び”出物”を咲かせつつ、”出物”を隠し持つ”親木”を維持していくことが”変化朝顔”の栽培の最大の楽しみです。
<桔梗 覆輪咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/24/ed228eb98f658e5c705f8b6700bfe35a.jpg)
以下は、今年になってからの、本日までの栽培記録です。
5/13 芽切り
変化朝顔のタネは水を吸いにくいので、発芽させるためにはタネを播く前に種皮にヤスリやナイフなどで傷をつける「芽切り」の作業が必要になります。私は初めての経験ですが、爪切りのヤスリ部分を使って削りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/12/48d48e0ef5c43f1b8b3ba4d347c93131.png)
5/13 芽切りした種を1晩水に浸けておきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/d4/bb9f5ec8a2c530416942355459dfab28.jpg)
5/14 ポットに市販の培養土を入れ、種子を深さ1〜1.5cm程度埋め、土をかぶせて水やりします。発芽までは用土が乾かないようにします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/4c/8305df34de64c14c9ecbf301b3fcdea0.jpg)
6/5 種が発芽し、葉が出てきました。芽が出たら鉢に植え替えて日が当たる場所に置き、朝、夕たっぷり水をやります。
6/16 順調に発芽し、葉や茎も成長してきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/cd/3d2adb58dc4165c394548c4c4fd0269a.jpg)
6/20 この後、つるが伸びてくるので、百均で購入した支柱を立てて、誘引させます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/fe/b3234196876f41f806b7789f52f53de1.jpg)
今後も、成長の過程を記録して、2年目の変化朝顔の開花までのプロセスを、随時ブログ投稿を続けますので、ご覧いただけると嬉しいです。
朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。わが家では、まだ、”出物”は出現していませんが、以下は2022年7月に自宅で咲いた、花の一部です。
<花弁が切れている切れ咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/8e/ce057e9272914650d603d15eba2d5887.jpg)
<花弁の周辺に地の色とは異なる色が入る覆輪咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/89/96b167ede85138caf8313ae1c24e8787.jpg)
変化朝顔も朝顔と同様、種子で増やす一年草ですが、変化朝顔には種子ができるものとできないものがあります。
<丸咲き、覆輪咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/36/25d0158573117d6e92d77fea1f4cba74.jpg)
この種子ができるものを(正木)と呼びます。種子ができる=「正木(まさき)」=花や葉の変化が少ないがタネが採れるので、毎年同じ色や形を育てることができます。
<切れ咲き、覆輪咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/00/c611dd3adb8a8c3cda85ddaaf50630b2.jpg)
種子はできないが花の変化があるものを(出物)と呼びます。種子ができない=「出物(でもの)」=変異が花や葉、茎などに現れて観賞価値が高くなります。
<切れ咲き(1スリット)覆輪咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/77/145298653077de6016ae9ed043d0c899.jpg)
この観賞用の「出物」を栽培するために、次世代に「出物」が生じる遺伝子を持っている「親木」を育てます。
<花弁に不規則な斑点>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/7c/de78ec3e6e382c23d7dd5997fc3f03f4.jpg)
「親木」のタネを維持し、再び”出物”を咲かせつつ、”出物”を隠し持つ”親木”を維持していくことが”変化朝顔”の栽培の最大の楽しみです。
<桔梗 覆輪咲き>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/24/ed228eb98f658e5c705f8b6700bfe35a.jpg)
<変化朝顔とは>
「遺伝子の変異によって、さまざまな色や形に変化した花や葉が生じるアサガオです。遺伝法則はおろか受粉のしくみさえ知らなかった江戸時代の人々によってつくりだされ、幾多の絶種の危機を乗り越えて現代に受け継がれています。世界的に見てもこれほどまでに変化を遂げた園芸植物はほかになく、生きた文化遺産ともいえます。」
(変化朝顔図鑑(仁田坂 英二 著・化学同人 刊より)
<変化朝顔:不稔の変異を含む系統群> 変化朝顔の仕分けセミナーのスライドより
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/ce/8598dfdc0a1321fe8a5e48a31bf49ac0.jpg)
かなりマニアックで難しそうな変化朝顔、それを昨年初めて、前述のKさんのご指導を頂きながら、咲かせることができました。
「遺伝子の変異によって、さまざまな色や形に変化した花や葉が生じるアサガオです。遺伝法則はおろか受粉のしくみさえ知らなかった江戸時代の人々によってつくりだされ、幾多の絶種の危機を乗り越えて現代に受け継がれています。世界的に見てもこれほどまでに変化を遂げた園芸植物はほかになく、生きた文化遺産ともいえます。」
(変化朝顔図鑑(仁田坂 英二 著・化学同人 刊より)
<変化朝顔:不稔の変異を含む系統群> 変化朝顔の仕分けセミナーのスライドより
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/ce/8598dfdc0a1321fe8a5e48a31bf49ac0.jpg)
かなりマニアックで難しそうな変化朝顔、それを昨年初めて、前述のKさんのご指導を頂きながら、咲かせることができました。
以下は、今年になってからの、本日までの栽培記録です。
5/13 芽切り
変化朝顔のタネは水を吸いにくいので、発芽させるためにはタネを播く前に種皮にヤスリやナイフなどで傷をつける「芽切り」の作業が必要になります。私は初めての経験ですが、爪切りのヤスリ部分を使って削りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/12/48d48e0ef5c43f1b8b3ba4d347c93131.png)
5/13 芽切りした種を1晩水に浸けておきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/d4/bb9f5ec8a2c530416942355459dfab28.jpg)
5/14 ポットに市販の培養土を入れ、種子を深さ1〜1.5cm程度埋め、土をかぶせて水やりします。発芽までは用土が乾かないようにします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/4c/8305df34de64c14c9ecbf301b3fcdea0.jpg)
6/5 種が発芽し、葉が出てきました。芽が出たら鉢に植え替えて日が当たる場所に置き、朝、夕たっぷり水をやります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/91/44e923ad8f8a1573c751ead53ecbcb10.jpg)
6/16 順調に発芽し、葉や茎も成長してきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/cd/3d2adb58dc4165c394548c4c4fd0269a.jpg)
6/20 この後、つるが伸びてくるので、百均で購入した支柱を立てて、誘引させます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/fe/b3234196876f41f806b7789f52f53de1.jpg)
今後も、成長の過程を記録して、2年目の変化朝顔の開花までのプロセスを、随時ブログ投稿を続けますので、ご覧いただけると嬉しいです。
まさに大人のアサガオ観察日記ですね!
変化朝顔については、去年も一通り説明を読んだ気がしますが全然忘れていました。
変化アサガオ自体は不稔なので、その遺伝子を持った親木を維持するのですね。
それだけでも大変そうなのに、発芽させるところからして面倒な感じ。
私だったらズボラして/知らなくてそのまま蒔いて「芽が出な〜い」と文句言ってそうです。
観察を続けて、続報ぜひ投稿してくださいませ!!
拝見していたのに、頭に入っていませんでした。
色んな形の花があって、朝語とは思えないような形のものもありますね。
種に傷をつけて、不完全な形(変な言い方ですが)の花を作り出すのですね。
出物が出来れば成功で、それを維持しながら又違う花が咲けばしめたものですね。
ninbuさんは手間をかけて取り組んでおられるようで、面白い花が咲くといいですね。
成果が出たら是非見せて下さい。
自分で育てらえた変化朝顔、とても個性が合って風流ですね。
私は今まで育てたことなかったです。
Ninbuさんが育てられてる、今年の変化朝顔、咲くのが楽しみです。
変化朝顔・・・どの花も一つとして同じ色がないことに驚きました!
「出物」を栽培するための方法を詳しく教えていただき、ありがとうございます♬
うちの朝顔とは葉っぱの形が少し違っていますが、
こちらの出物も楽しみにしておきますね(^_-)~☆
素敵な花が見られますように~~♪
コメントありがとうございます。
変化朝顔の説明、ちょうど去年の今頃私のブログに投稿しましたね。投稿した
私ですら内容を忘れているのですから、なつみかんさんが忘れるのは当たり前
です。(笑)
変化朝顔自体は種を持たないので、親木をしっかり管理することが重要になり
ますね。私はまだ変化朝顔の出現を経験していないので、これはやってみない
とよくわかりません。
いずれにせよ、花が咲き始めてからが楽しみです。変化朝顔の出現は、宝くじ
に当たるかどうかを待つ心境に似ています。でも、宝くじよりは確率が高そう
だと期待しています。(^.^)
コメントありがとうございます。
なつみかんさんのコメントにも書きましたが、私も1年ぶりに変化朝顔のブロ
グを投稿するに当たって、改めて整理したくらいですから、ほとんど忘れてい
ます。(^^ゞ
私も昨年変化朝顔辞典を購入して、さらっと読んでみました。遺伝子の変異で
出現する変化朝顔ですから、その種類も100の変化朝顔があれば、100通りの変
化朝顔があり、同じものが無いものだと私は理解しています。
「葉」の色、形、模様、質も各々たくさんのパターンがあります。同様に「つ
る」の性質にもパターンがあります。「花」の色や濃淡、模様、花筒の色、花
弁の形、咲き方などにも多くの種類があります。
これらの組み合わせを考えると、想像を絶する種類の変化朝顔があるようです。
どんな変化朝顔が出現するかとても楽しみです。(^.^)
コメントありがとうございます。
変化朝顔、とても面白そうな花ですね。私も昨年初めて変化朝顔を知りました
が、これは江戸時代から続いているものだということも知り、とても奥の深い
植物だと感心しています。
私もよくわかっていませんが、2年目の経験を生かして何とか”出物”が出る
ように見守りたいと思います。随時ブログにも投稿しますので、よろしければ
覗いて下さい。(^.^)
コメントありがとうございます。
変化朝顔辞典を見ると、変化朝顔に同じものは一つもなさそうですね。すべて
の変化朝顔は葉、つる、花などそれぞれに沢山の種類があり、その組み合わせ
だけでも物凄い量のパターンがありそうです。それを区別するために変化朝顔
独特の「花名」があるんです。一つだけ例をご紹介しておきます。
<花名の例>
「青 斑入 縮緬 立田 葉 石化 紫 覆輪 筒白 総 鳥甲 車 咲 牡丹」
ぴーちゃんさんの変化朝顔にも出物が出現するといいですね。(^.^)
私達も楽しませてもらえますね
ありがとうございます。
不思議な朝顔、朝顔と言うと、子供の頃から、
夏の定番として毎年みていましたが、
変化朝顔を知ったのはNinbuさんのおかげです。
出現が楽しみです!!
コメントありがとうございます。
朝顔は私たちが子供の頃から最も馴染のある花ですね。おそらく誰もが一度は
朝顔を育てた経験があることと思います。
その朝顔に変化朝顔という別の世界があり、それが江戸時代より綿々と続いて
きたのですから驚きです。まさか、私がその世界に入り込もうとは夢にも思っ
ていませんでした。
一度入り込んだ深い沼、行けるところまで行ってみようと思います。今年はど
うなることかと、期待と不安でいっぱいです。ぜひ、引き続き見守ってくださ
い。(^.^)