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眞子さまご成年

2011-10-23 13:48:35 | 皇室
秋篠宮家の眞子内親王殿下には、本日ご成年をお迎えになりました。心よりお祝い申し上げます。

時の経つのは早いもので、殿下が高校生になられたという報をお聞きしたのが、ついこの間の様に感じられますが、今はもう大学二年生でご成人です。

今後は成年皇族としてご公務に取り組まれる機会が増え、お忙しい日々を過ごされることでしょうが、一国民として、ご活動に期待いたしております。

皇室典範改正問題の議論が下火になって久しいですが、眞子内親王殿下がご成人になられたことも踏まえて、なるべく速やかに結論を出すべきではないでしょうか。

現行の典範では、眞子内親王殿下等の女性皇族の方々が結婚されると、皇籍を離脱せねばなりません。また、女性皇族には皇位継承の資格はありません。皇位継承の不安定性を解決するために、かかる規定を改正するのか、それとも別の解決案を検討するのか。いずれにせよ、この問題を放置すれば、眞子内親王殿下もご不安を感じられるに違いありません。

いずれの政権であれ、避けて通れない課題です。慎重ながらも積極的な議論が求められます。

また昨日は、三笠宮同妃両殿下がご結婚70年をお迎えになりました。両殿下のお元気で仲睦まじいお姿には、いつも感心させられます。両殿下のご長寿とご健勝を心より祈念いたします。


皇后陛下、喜寿

2011-10-20 22:23:46 | 皇室
皇后陛下には、本日喜寿を迎えられました。心からお祝い申し上げます。

本年は東日本大震災や豪雨等災害が相次ぎ、日本にとって衝撃的な年でした。そのような中、皇后陛下が天皇陛下とともに東日本大震災の被災地を訪問し、被災者を励まされたお姿は、多くの国民にとって、強い心の支えとなったと存じます。

一方、皇后陛下のご体調には深く憂慮しております。両陛下ともにお年を重ねられ、ご不例をかかえていらっしゃることを十分ふまえ、ご公務の見直しの継続を宮内庁に求めます。

皇后のお誕生日は、以前は「地久節」と呼ばれました。地久節に、皇后陛下のご長寿とご健勝を心よりお祈り申し上げ、擱筆いたします。


天皇陛下、喜寿

2010-12-23 20:31:56 | 皇室
本日12月23日、天皇陛下には77歳のお誕生日を迎えられました。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h22e.html

77歳のことを古来より「喜寿」と呼びますが、私はまさに「喜ぶ」気持ちと「寿ぐ」気持ちでいっぱいです。陛下のご長寿と皇室の弥栄を、衷心よりお祈り申し上げます。

さて、天皇皇后両陛下には、本年も様々なご公務等に取り組まれました。両陛下ともご不例の中ではありますが、つつがなくご日程をこなされました。昨年より新たな負担軽減策が実施されていますが、今後ともその策を続けることが求められます。陛下ご自身は、「今のところこれ以上大きな負担軽減をするつもりはありません」と御誕生日前の会見で述べられていますが、今後はさらなる負担軽減も検討すべき課題になってくるかもしれません。

本年、新たなる一歩を踏み出された皇族方が多くいらっしゃいます。秋篠宮家では、眞子内親王殿下が国際基督教大学、佳子内親王殿下が学習院女子高等科、そして悠仁親王殿下がお茶の水女子大学附属幼稚園にそれぞれご入学・ご入園になりました。また、高円宮家の絢子女王殿下には、ご成人を迎えられました。

一方、愛子内親王殿下には、本年通学の不安を訴えられ、ご欠席になることが多くありました。現在も、通常の学校生活を送られるには、未だ困難な状況の様です。皇太子妃殿下のご病気も、やや改善が見られるとはいえ、以前の様にご公務や祭祀に取り組まれる状態にはいたっておりません。今後、こういった状況がより改善していくことを、強く願います。

昨年12月15日、鳩山内閣・民主党政権は天皇陛下の習近平中国国家副主席ご引見を強行しました。鳩山首相と小沢幹事長は、自ら「政治利用」を肯定すると思われる発言を行いました。本年の通常国会では、政府は弁明に追われ、最終的には「政治利用はあってはならない」という旨の従来の政府見解を踏襲した見解を出すにいたりました。しかし政府与党は、肝心の本件自身に関する謝罪を、1年以上経った現在もしていません。今後の政治利用を防止する方策についての十分な説明も、なされていません。それどころか、平野官房長官からは、「憲法に書いてあるから、政治利用はありえない」という旨の、信じがたい説明がなされています。

また、菅首相は先月の北朝鮮による延坪島砲撃事件への対応遅れの原因の1つに、新嘗祭の儀式への出席を挙げました。民主党政権は、あるときは皇室は政治の思い通りになると主張し、あるときは皇室に政治の責任を擦り付ける自家撞着を露にしたわけです。

それらに加え、先月の議会開設120周年式典では、民主党の中井前国家公安委員長が、あろうことか秋篠宮殿下に対して、「座れ!」と発言したことが、ほぼ明らかになっています。

民主党政権の皇室への不敬・非礼ぶりを表す例は、枚挙にいとまがありません。菅首相には、これらの事例を深く反省した上で、今後皇室への常識的な敬愛の念を示すことを、強く求めます。

天皇誕生日

2009-12-23 23:21:43 | 皇室
天皇陛下には本日、76歳のお誕生日を迎えられました。衷心よりお祝い申し上げます。あわせて、陛下及び皇族方のご健勝、そして皇室の弥栄を改めてお祈り申し上げます。

本年は、陛下のご結婚50年及びご即位20年の記念の年でした。これらを祝う様々な催しが、官民双方において盛大に行われたことが偲ばれます。

一方、極めてゆゆしき問題もありました。いわゆる特例ご引見問題は、鳩山内閣及び民主党が、陛下のご不例に配慮せず、また天皇の政治利用の疑いを全く気にとめない、極めて横暴な政権・政党であることを示しました。かかる蛮行は、断じて看過されてはなりません。

小沢幹事長の言葉を聞く限り、民主党の立場は、政権さえ取れば、天皇を自由に利用してよいということの様です。これは、断じて是認できません。これからも政府与党に対し、明確な説明責任を求め続けて参ります。野党側にも、厳しい追及を行う様要求いたします。


ご在位20年

2009-11-13 20:55:37 | 皇室
本年は天皇陛下ご即位20年の記念すべき年です。平成2年に即位礼正殿の儀が行われた日である昨日11月12日には、政府主催の「天皇陛下御在位二十年記念式典」が国立劇場で、また民間団体主催の「御即位二十年をお祝いする国民祭典」が皇居前広場において行われ、両陛下も出席されました。皇居の宮内庁庁舎前では記帳所が設けられ、9000人以上が訪れたとのことです。

国民の1人として、改めて陛下のご在位20年のお祝いを申し上げます。あわせて、陛下及び皇族方のご健勝と皇室の弥栄をお祈り申し上げます。

私自身は今週、大阪府庁において記帳いたしました。また、先週ご即位20年記念の京都御所一般公開にもまいりました。

昭和64年1月7日、昭和天皇の崩御に伴い、陛下は皇室典範第4条に基づいてただちに即位されました。またこの日には国事行為として剣璽等承継の儀が行われています。9日には国民の代表が陛下と即位後初めて会う、即位後朝見の儀が行われました。翌年11月12日には内外に即位を宣告する即位礼正殿の儀、同22~23日には即位後初の新嘗祭である大嘗祭が行われています。

陛下は即位後朝見の儀では、次のように述べられました。
顧みれば,大行天皇には,御在位60有余年,ひたすら世界の平和と国民の幸福を祈念され,激動の時代にあって,常に国民とともに幾多の苦難を乗り越えられ,今日,我が国は国民生活の安定と繁栄を実現し,平和国家として国際社会に名誉ある地位を占めるに至りました。

ここに,皇位を継承するに当たり,大行天皇の御遺徳に深く思いをいたし,いかなるときも国民とともにあることを念願された御心を心としつつ,皆さんとともに日本国憲法を守り,これに従って責務を果たすことを誓い,国運の一層の進展と世界の平和,人類福祉の増進を切に希望してやみません。


即位礼正殿の儀でのご発言は以下のようなものです。

さきに,日本国憲法及び皇室典範の定めるところによって皇位を継承しましたが,ここに「即位礼正殿の儀」を行い,即位を内外に宣明いたします。
このときに当たり,改めて,御父昭和天皇の六十余年にわたる御在位の間,いかなるときも,国民と苦楽を共にされた御(み)心を心として,常に国民の幸福を願いつつ,日本国憲法を遵守し,日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓い,国民の叡智(えいち)とたゆみない努力によって,我が国が一層の発展を遂げ,国際社会の友好と平和,人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。


前者での「皆さんとともに日本国憲法を守り」とのご発言については、「護憲発言」と報じられるなど、当時さまざまな議論を呼びました。しかし文脈から見て、"守る"とは"obey"とか"follow"の意味であり、決して"reviseしない"という意味ではないのは明らかでしょう。憲法第99条に「天皇…は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」とあることに鑑みて、当たり前のご発言です。後者において「日本国憲法を"遵守"」と述べられていることからも、陛下の真の御心がそこにあることは明白です。

さて、陛下はまさに「いかなるときも国民とともに」、「常に国民の幸福を願い」とのお言葉を、20年間常に念頭に置かれてこられました。憲法第7条にある国事行為のみならず、数多くのご公務をなされています。陛下はご在位中にすべての都道府県を訪問され、国民とのふれあいを大切にしてこられましたが、とりわけ被災地の住民をお慰めになった際のご様子は、その象徴に思われます。

陛下は平和に対する強い思いを示してこられました。広島県、長崎県、沖縄県、硫黄島、そしてサイパン島等のご訪問にはその御意がよく表れています。

陛下は伝統的な祭祀にも熱心に取り組んでこられました。宮中祭祀は国家の繁栄と国民の幸福を陛下がお祈りになるものですが、まさに皇室の伝統が「国民の幸福を願い」という陛下のお気持ちとまったく同じであるように感じられます。また、伊勢神宮や16の勅祭社にも勅使を送ってこられました。靖国神社も勅祭社の1つですが、春秋の例大祭には欠かさず勅使を送られています。

国際親善にも尽力されました。宮内庁によれば訪問された国の数はは32カ国です。中国ご訪問への批判があったり、英国やオランダのご訪問の際には現地で戦時中の捕虜処遇問題がクローズアップされるなど、いろいろご苦労も多かったことと思われます。しかし、陛下はいずれのご訪問の際も、我が国と各国の親善関係を発展させるご意志が強かったことは間違いありません。また、韓国との関係も桓武天皇の血筋について触れた「ゆかり」発言をされるなど、非常に気遣ってこられたのがわかります。なお、韓国政府は日韓併合100周年の来年のご訪韓を要請していますが、これは天皇の政治利用につながりかねません。慎重な対応が求められます。

さて、今日皇室に関する様々な議論がなされていますが、とりわけ皇太子同妃両殿下については、さまざまな驚くべき論調も見受けられます。陛下は6日の記者会見http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h21-gosokui20.htmlにおいて「将来の皇室の在り方については,皇太子とそれを支える秋篠宮の考えが尊重されることが重要と思います。二人は長年私と共に過ごしており,私を支えてくれました。天皇の在り方についても十分考えを深めてきていることと期待しています」と述べられました。また以前の会見http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h21-gokekkon50.htmlでは、「個々の行事をどうするかということは次世代の考えに譲りたい」と発言されています。皇后陛下も「(皇太子殿下と秋篠宮殿下の)二人がお互いを尊重しつつ,補い合って道を歩み,家族も心を合わせてそれを支えていってくれることを信じ,皇室の将来を,これからの世代の人々の手にゆだねたい」と述べられました。即ち、両陛下は次世代の皇太子殿下と秋篠宮殿下に委ねたいという御心をお持ちであることが分かります。

以前も述べたように、皇太子同妃両殿下が将来それぞれ天皇と皇后になられることには、大きな心配はありません。確かに現在の天皇皇后両陛下の「共に歩む」というお姿は素晴らしいものです。しかし、先代の天皇の姿がそのまま次期天皇に受け継がれねばならないわけではないでしょう。もちろん雅子妃殿下のご体調が快復し、ご公務や祭祀へもっと出席されることを願う気持ちはありますが、ご体調がすぐれないために欠席することに対して、異議を唱えようとは思いません。

それよりも、皇位継承の不安定性や若者の皇室への無関心という2点こそが今後の大きな問題であるとは以前も申し上げました。前者については、改めて述べたいと思います。後者については、先日の朝日新聞でインタビューされていたイスラエル人の教授も、国民、特に若者の皇室への無関心に懸念を示していましたが、同感です。20代の無関心層は7割以上との眉をひそめたくなるデータもあるそうですhttp://www.tv-asahi.co.jp/sunpro/contents/backnumber/0330/。確かに我々の世代は、日本神話や祝祭日の意義等、皇室に関わる知識を学校で教えられた記憶はあまりありません。このような無責任な教育が継続されれば、子供たちに日本人としてまっとうなスピリットを涵養させることはできません。戦後教育の責任は非常に大きいと思われます。

今後このような状況をいかに改善するのか。さまざまな課題が多いとはいえ、鳩山内閣には真剣に向き合ってほしいと切に願います。





※宮内庁「天皇陛下御即位20年記念特集」http://www.kunaicho.go.jp/20years/

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