何気なく年末の紅白を見ていて。
妖怪ウォッチのゲラゲラポーの歌を
嵐や多くの出演者たちが合唱するのを見入ってしまった。
ラップと演歌とソウルミュージックがシャッフルされたような
独特の中毒性のある曲であった。
振り付けやアニメの影響で子供たちの間で爆発的にはやったのも
わかるような気がする。
あんなごった煮のカオスな音楽を、
考えずに感性で受け止めてノレテしまうだけの素養が
今の子供たちにはもちろんの事、
作っている側の日本の大人たちにも有るという事だ。
それはそれで結構すごい事だと私は思う。
また紅白の画面に映っていた、出演者の多種多彩な事。
妖怪から梨の妖精、アイドルから演歌歌手、隈取り化粧のJポップやオネエ軍団。
私はこういう何でも有りで、事芸能に関して
どこまでも懐の深い日本が大好きだ。
美輪さんの愛の賛歌も
聞いている方の感性を試されているようだった。
一緒に見ていた22になる息子が、良くわからないと言ったので、
ブルース・リーではないが、
「考えるな、感じるんだ」と言っておいた。
間違いなく、美輪さんは全身全霊で愛を伝えていた。
芸術や芸能は好き嫌いの世界だが、
言葉を超えて伝わる何かに思いがけず
ハートを揺さぶられるものだ。
私も歳をとった。
でもそれで感じる事ができる愛の周波数の幅が広がったのなら
おっさんになるのも悪くはないな。
ゲラゲラポーも
美輪さんの愛の賛歌も
とても楽しめた、今年の紅白歌合戦であった。