同級生の旅行があって出かけた、
行く先は千葉県南房総市千倉町の
魚料理で人気の旅館、
三浦半島の久里浜経由で来る者もいるので
東京湾フェリーの金谷港に集結した、
総勢8名何年ぶりの再会であろう、
見るからに体調は万全とは言えない者もいる、
それでも参加したのは皆に会えるのはこれが
最後になるかもしれないと思うからだろう、
80才と言う年齢は
いつ何時何が有ってもおかしくはない
と言う年齢なのである、
先ずは再会を喜び合い
2台の車に分乗した、
最初に訪れたのが
灯篭坂大師の切通しトンネル、
二つの集落を繋ぐ通路に過ぎないけれど
人力による掘削としては規模が大きい、
近年観光の穴場として脚光を浴びているらしい、
次に訪れたのが原岡桟橋、
国道は外れて狭い集落のなかの道を抜けると
すぐに海となり桟橋が目に飛び込んでくる、
変哲もない風景ではあるが
夕日に絡めた写真が話題を集めて
人々が訪れるようになったのであろう、
残念ながら一部桟橋の架け替え工事で
渡ることは出来なかった、
昔漁港の水揚げ桟橋として作られたものだとか、
大坊岬は館山湾を形成する湾の片方の入り口でもある、
ここには自然公園が有り自然林の広がる中に
散策路が伸びてキャンプ場や広場がある、
広場の中央に高い展望台(30M程)が有り
呼吸を整えなければ登れない、
曇って東京湾一望という訳にはいかなかった、
ここの写真はない、
崖観音の通称で知られた大福寺、
朱塗りの建物が崖の岩をくり貫いたかのように建てられている、
地層がはっきり見えて見事である、
拝殿まで上がると館山湾が一望できる、
この日の観光はここで終わり、
宿泊予定の宿は半島を横切って
外房側の千倉にある魚拓荘鈴木屋さん、
15時頃到着、
荷を解くのも忙しく
それぞれが近況の報告会となる、
夕食は評判に違わぬ魚料理、
老いたりと言えど美味しい魚と酒が有れば
話が弾まぬはずはない、
宴会を終えて後
一部屋に集まって話は続く、
その場だけでは収まらず
遠く故郷に住む同級生にまでスマホで連絡を取る、
若き日の思い出は膨らむ一方で
幹事の締めがなければ終わらない。