のんべがぶえ土佐便り

人生の三本柱はズバリ!家族・音楽・ビール。
土佐の高知より、愛をこめて。

私の感想

2022年06月08日 | 伸枝の日常










形も色もバリエーション豊富なアジサイ。

演奏会の感想も、色々あっていいのだ、と自分に言い聞かせます!

先週の土曜日、物凄い熱気に包まれた高知県民文化会館オレンジホール。
50周年記念の新日本フィル、佐渡裕さんの指揮、反田恭平さんの独奏、
興奮の種がたくさん詰まった演奏会。
私も期待に胸を膨らませ、ホールへ向かいました。

反田さんのショパンコンクール最終予選のコンチェルトを配信で聴いたのですが、
それは楽しそうで、オーケストラを自分の音楽に招き入れる様子に魅了されました。
今回がベートーヴェンであること、共演者も会場も聴衆もちがうところで、
反田さんのピアノは果たしてどう響くか!?

まずステージ上も客席もぎっしりの人で吸音されてしまったためか、
音の広がり部分を聞き取ることが、私の席(1階やや上手寄り)ではできませんでした。
十分音は鳴っている(鳴らされている)のですが、
「ワンッ!」の「ンッ!」部分が少なく感じました。
特にコンチェルトは、弦楽器の人数を減らした形で聴いてみたかったです。

反田さんは、まず見た目が予想と違っていて、
本物なのかな?と一瞬思いました(笑)
3週間弱のツアーで、計13回コンチェルトを弾くことのできるソリストは、
一人の人間が紡ぎだせるものの底知れない大きさや深さを
風を切るような鋭さ、激しさをコントロールしきる強さで
時間、空間をいっぱいに満たしました。特に、そのアンコールで。

休憩後の交響曲。
オケのチューニングが始まってもお喋りがやまない客席に、
新日フィルの方は寛大だったかもしれませんが、私の頭には血が上りました。
人間が小さすぎるようです💦
しかし、
100歩譲ってお喋りは自由ですが、コロナ下でありながら満席での開催ですもの、
もう少し控え目でもいいのでは?
しかも、
演奏会と全く関係のない話で指揮者登場まで喋り続けるのは、
マナーとしてどうですか?
それと、
ペットボトルの飲み物を飲んでいる方・・・私が注意すべきだったのか・・・く~っ反省。

落ち着け、自分!
ベートーヴェンの交響曲第7番です。
この衝撃の意味は?
管楽器と弦楽器のやり取りのバランスは?
私には、なかなかいい答えが導き出せませんでした。
演奏パートが少ない(例えば低弦だけとか)時には、
音楽のフォルムを私にも追うことができました。
いつも音楽に寄り添い、聴衆をリードしサポートしてくださるのが、
指揮者であり、演奏者の皆さんだと思います。
こちらも、ちゃんと耳を鍛えていなければ、
この音楽の意味をきちんと受け取ることはできないんだ・・・ガーン

それからやはり、きっと、
プロの演奏家は、
ホールや客席の気をエネルギーに変換している部分もあると思う。
そういう意味で、あの時生まれた音には、
高知の空気なり、客席の平均体温なり、幕間のざわめきの風景なり、
いちいち目くじら立てる私の邪念などが、
ちょっとは反映されたものなのだ、と思っています。

新日本フィルハーモニー交響楽団の皆さん、佐渡裕さん、反田恭平さん、
いつかまた高知で演奏を聴かせてください。

おわり♪









コメント
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