土曜日に竹橋の近代美術館で鏑木清方展を鑑賞。女性の所作とか身のこなしの微妙な身体的差異を描き分けるのは、西洋絵画の美術解剖学では表現できない。日常的に鍛錬された写生眼とか天賦に備わった動体視力のようなものなのだろう。会場で1953年にNHKラジオのインタビューに答えた清方の音声が流されているが、「〜の場合」を「〜のばあい」ではなく「〜のばやい」と言っていて、寄席や歌舞伎に幼少の頃から親しんだ人らしい噺家の話し方そのものだった。
近代美術館は常設展示も定期的に展示替えするので、こちらも見逃せない。今なら「麗子像」などが鑑賞できる。一部を除き撮影可なのがうれしい。
近代美術館は常設展示も定期的に展示替えするので、こちらも見逃せない。今なら「麗子像」などが鑑賞できる。一部を除き撮影可なのがうれしい。
YouTubeでWhat A Wonderful Worldを検索していたら、エヴァ・キャシディの歌に遭遇した。1996年、33歳で亡くなってからブレイクしたシンガー。ジャズ、ゴスペル、ブルース、ポップス、カントリー、フォークなど幅広いジャンルの楽曲を独自の解釈で歌い、その優しくてソウルフルな歌いっぷりが心を打つ。皮膚癌で余命宣告され、亡くなる10カ月前に行ったワシントンDCのジャズクラブ、ブルース・アレイでの2日間のライヴを収めた「ナイトバード」、CD2枚、DVD1枚でライヴの全容を堪能できる。
先週のジャズライヴで僕の好きな2曲を演奏してくれた。司会でドラムの平野さんが、春愁という季語を引用して紹介したSpring can really hang you up the most とチャーリー・パーカーをはじめ名演数多のSrar eyes。 Spring can〜は曲名が長くて面倒なので、とりあえず「春が来たのに」としておこう。この曲はジャズマンが好んで取り上げるバラードで、ノラ・ジョーンズがオーディション用に送った中の一曲らしい(これはいいぞ)。重症の失恋の歌で、春愁より歌詞の内容は深刻だ。そんなわけで、舌足らずなちょっと少女っぽい歌い方をしているリッキー・リー・ジョーンズの「POP POP」(1991)のカヴァーが気に入っている。ロベン・フォード、チャーリー・ヘイデン、ジョー・ヘンダーソンなどがバックを固めていて、ジャジーなカヴァーアルバムになっている。Star eyes は、インストならビル・エヴァンスの「A simple matter of conviction 」(1966)の中の演奏が好き。だいたいラテン風のイントロで始まるけれど、エヴァンスはイントロなしでテーマに入るところがいい。エディ・ゴメス、シェリー・マンとのトリオはこれが唯一。ゴメスとも初めてだが、スコット・ラファロばりのプレーで、以来エヴァンスのよき相棒になる。
古いブログが復旧したので、久々の投稿。
今日のランチは会社近くにのカフェのタコライス。三馬鹿大将みたいな3人組が売っている。味はまあまあでした。
今日のランチは会社近くにのカフェのタコライス。三馬鹿大将みたいな3人組が売っている。味はまあまあでした。

六本木で開催されている「ラファエル前派展」に行ってきた。ミレイのオフィーリアはやはりこの一派の作品の中でも出色だと思うが、この絵を見ると漱石の「草枕」が思い起こされ、「草枕」が出てくるとグールドのバッハ「ゴルトベルク」のアリアが頭の中でなり始める。
今年もあと1週間ちょっとで師走だ。
いろんな出会いがあった1年だったなぁ。
すっかり年末気分になっているこの頃なのだった。
そんなわけで駄句を2句。
冬ざれや毛皮のマリーの温き部屋
木枯らしや名前隠して裏街道
いろんな出会いがあった1年だったなぁ。
すっかり年末気分になっているこの頃なのだった。
そんなわけで駄句を2句。
冬ざれや毛皮のマリーの温き部屋
木枯らしや名前隠して裏街道
金沢の友人が故郷のギャラリーでボタニカルアートを展示するというので、母の月命日の墓参もかねて郷里の秩父に帰ってきた。といっても、特急でわずか1時間ちょっとだ。
鑑賞後は、同じ町内に住む中学時代の同級生4人でプチ同窓会となった。
時間を忘れて朝まで飲んでしまった。
還暦を過ぎた老体にはいささかきつかったが、実に楽しい時間を過ごせた。
今日もまだ、その後遺症なのかからだが重いが、こころのほうはよいリフレッシュになった。
童心に帰るとはまったくこんあことなのだなあ。
鑑賞後は、同じ町内に住む中学時代の同級生4人でプチ同窓会となった。
時間を忘れて朝まで飲んでしまった。
還暦を過ぎた老体にはいささかきつかったが、実に楽しい時間を過ごせた。
今日もまだ、その後遺症なのかからだが重いが、こころのほうはよいリフレッシュになった。
童心に帰るとはまったくこんあことなのだなあ。
「八重の桜」と「あまちゃん」を見ていると、なんか東北方面の言葉になじんでしまう。なかでも「あまちゃん」で頻繁に使われる「じぇじぇじぇ」という驚嘆語というのか、驚きを表す方言が素敵で、すっかりじぇじぇじぇおじさんになっている。
そこで一句。
荒磯や真白き海女の尻じぇじぇじぇ
そこで一句。
荒磯や真白き海女の尻じぇじぇじぇ