天気が不安定で、変な天気だなと思っていたが
午後から晴れてきた。
気温も高くて暖かい。
全然寒くない、よし、これは外ランに出るに限る。
そう思った私は、昼食をとっていなかったが
バナナと小さなどら焼きを一個食べて
すぐに外に走りに出た。
『しばらく名も知らぬ君に会っていないな。
レースで滅茶苦茶頑張っていたから体調をくずしているのかな。』
そんなことを思いながら目的地まで行き、折り返して帰っていたその時、
向こうから見慣れた赤いバンダナの君が自転車でやってきた。
いつも派手なシャツを着ているのに
今日は青い地味なシャツを着ているので人違いかと思ったが
近付くにつれて明らかにそれは名も知らぬ君だと確信した。
向こうも気が付いて自転車を止めて声をかけてくれた。
「ヤア~~先日はどうも。」
その君の顔が、何だかこの前の11月のレースの時より若々しい。
あれ?なんでだろうか?
つやつやしたきれいな顔だな。
この前と雰囲気が少し違う。
どこが違うのだろうか?
少し考えたら、その原因が分かった。
そうだ!君の顔に黒々としたあごひげがあったのに今日はそれが無くなっている。
だから少年のような若々しさなんだ。
ふ~~ん、ひげがなかったらこんなに可愛らしい顔なんだな。
「体調を崩されているのかと思っていましたよ。」というと
「ぎっくり腰をやって痛いのに、フルのレースに出たんだよ。
おじいさんおばあさんに抜かされてしまったけど
四時間を切ることができた。」
と言う答え。
そして、いろいろと話しているうちに、その君は
一年間に何度も何度もレースに出ている人だということも分かった。
ああ、そんな人と知り合うことが出来たんだな。
フ~嬉しい気分だ。
「今日は暖かいから半袖シャツにアームカバーをしてきました。」
と言うとその君は
「アームカバーはきつくしめすぎないのをしたほうがいいんだよ。
きついと心臓を圧迫することになるからね。」
と教えてくれた。
もっともっと話したかったけど、薄暗くなっていたので
「じゃあ、身体に気をつけていい年を迎えてね。」
と別れて帰ることにした。
いつ走ると約束しているわけではないので
今度いつ会えるか全くわからない。
だから会えた時にはとっても嬉しい。
また来年も、名も知らぬ君に何度も会えますように・・・と心から願う。
この年末に「名も知らぬ君」に会えてラッキーだったな。
でも・・・でも、ほんとはね、私は君の名を知っているんだ。
知っていることは内緒にしておくことにしようと思ってる。
だって、「名も知らぬ君」とお互いに思っているほうがちょっとロマンチックじゃない!!
午後から晴れてきた。
気温も高くて暖かい。
全然寒くない、よし、これは外ランに出るに限る。
そう思った私は、昼食をとっていなかったが
バナナと小さなどら焼きを一個食べて
すぐに外に走りに出た。
『しばらく名も知らぬ君に会っていないな。
レースで滅茶苦茶頑張っていたから体調をくずしているのかな。』
そんなことを思いながら目的地まで行き、折り返して帰っていたその時、
向こうから見慣れた赤いバンダナの君が自転車でやってきた。
いつも派手なシャツを着ているのに
今日は青い地味なシャツを着ているので人違いかと思ったが
近付くにつれて明らかにそれは名も知らぬ君だと確信した。
向こうも気が付いて自転車を止めて声をかけてくれた。
「ヤア~~先日はどうも。」
その君の顔が、何だかこの前の11月のレースの時より若々しい。
あれ?なんでだろうか?
つやつやしたきれいな顔だな。
この前と雰囲気が少し違う。
どこが違うのだろうか?
少し考えたら、その原因が分かった。
そうだ!君の顔に黒々としたあごひげがあったのに今日はそれが無くなっている。
だから少年のような若々しさなんだ。
ふ~~ん、ひげがなかったらこんなに可愛らしい顔なんだな。
「体調を崩されているのかと思っていましたよ。」というと
「ぎっくり腰をやって痛いのに、フルのレースに出たんだよ。
おじいさんおばあさんに抜かされてしまったけど
四時間を切ることができた。」
と言う答え。
そして、いろいろと話しているうちに、その君は
一年間に何度も何度もレースに出ている人だということも分かった。
ああ、そんな人と知り合うことが出来たんだな。
フ~嬉しい気分だ。
「今日は暖かいから半袖シャツにアームカバーをしてきました。」
と言うとその君は
「アームカバーはきつくしめすぎないのをしたほうがいいんだよ。
きついと心臓を圧迫することになるからね。」
と教えてくれた。
もっともっと話したかったけど、薄暗くなっていたので
「じゃあ、身体に気をつけていい年を迎えてね。」
と別れて帰ることにした。
いつ走ると約束しているわけではないので
今度いつ会えるか全くわからない。
だから会えた時にはとっても嬉しい。
また来年も、名も知らぬ君に何度も会えますように・・・と心から願う。
この年末に「名も知らぬ君」に会えてラッキーだったな。
でも・・・でも、ほんとはね、私は君の名を知っているんだ。
知っていることは内緒にしておくことにしようと思ってる。
だって、「名も知らぬ君」とお互いに思っているほうがちょっとロマンチックじゃない!!