ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

「Jimmy」原作本(ネタバレあり)1

2017-06-15 22:50:00 | メディア
「ドラマが観られないかも知れないから」(苦笑)と
「Jimmy」の原作本を買って来た奥さん
ボクがそれを手に取るのを見ていわく…
人のいるトコでは読まない方がいいよ(笑)

「吹き出すくらい面白いのか?」と訊ねると
「それもあるけど…必死で笑いをこらえていたら
次の一行で鼻の奥がツンとしたりするから
情緒不安定な人って不気味がられるかも知れない(笑)」という返事

…で、どれどれと読み始めて、あっという間に読了
「原作・明石家さんま」となっているけど
これは「ジミーちゃんのさんまさんへのラブレター」だなあと…

もっとも、奥さんは「そこ」ではなくて
さんまさんのプライベートが垣間見える描写や
さんまさんの「お笑い」の「プロ」としての考え方が
甲斐さんに重なって見えたことに食いついたみたいです(笑)

ともあれ、その「『ジミー大西』と呼ばれる男と
『ジミー大西』と名付けた男」の出会いからして強烈だし(笑)
「大西秀明」という人間の人生のターニングポイントに
いつも「若」が関わっていたことにも深い「縁」を感じますが

それは「ずっと若のそばにいたい」という
ジミーちゃんの一途な思いの成せる技でもあれば
さんまさんの「お笑い」に対する
貪欲なまでの愛着のためでもあるのかなあと…

そのお二人の「出会い」は?といえば…
特に「芸人」になりたい訳じゃなかったものの
高校の先生が手を尽くして就職を斡旋してくれた吉本興業
…「当時、親が子供に『言うこと聞かへんかったら吉本入れてまうぞ!』と
脅し文句に使うような怖い所」…で
「ある程度、覚悟を決めていた」大西さん

でも、なんば花月で中田ボタン師匠の「出番をトチって」しまい
ボタン師匠から「反省を態度で示せ!」と言われ
「一番大事なところですから」という理由で「下半身をむき出しにして」
「階段の手すりから垂らされた紐」に
自ら股間を「括りつけて直立していた(汗)」時

驚いた女性が悲鳴を上げたのを聞いて駆けつけたさんまさん
「24時間、舌が回転し続けているような男が、言葉を失った」そうです(笑)
事情を問い質し、ボタン師匠にも確認して
「お前にとって、チンチンが一番なんやな」と一応の理解は示されつつ(笑)

子供が『うんこチンチン』言うて笑ってるのと同じレベルやな
いきなり、チンチン見せてもビックリするだけやで
単なる変態やんか。大人は笑わん
第一、いきなりチンチン見せても振りがないしな」と

「呆れたように小さく息をつき、熱を込めた口調で続けた
『笑いは振りとオチ、緊張の緩和や』」
「き、金魚のカンチョウ!?」と聞き返す大西さんに
「『まだ、ド素人なんやな、こいつ』と呟くようにおっしゃって
大西の股間の紐を解き始めた」んだとか…

「笑いに興味なんてない
吉本に入ったのだって、他に仕事が見つからなかったからだ
でも、あの人の言うことは何となく判りたいと思った」ことから
「飼い主に駆け寄る犬のように」つきまといが始まり(笑)

舞台袖では「コーヒーから栄養ドリンクまで
10本近い飲み物の缶や瓶を両腕に抱え
『どど、どどうぞ』とどもりながら迫って来る」わ
そのドリンクが腕から滑り落ち、勢いよく転がるのを追いかけ
「気づけば舞台の真ん中に立って」いて
舞台監督に「『ドアホ!』と怒鳴られながら
舞台袖へと引っ張り戻される」わ(笑)

楽屋では、さんまさんが「なんや空か」とタバコの箱を捻り潰されるや
「すでに封の切られたタバコ」を満面の笑みで差し出し
…って、これは他の「強面の芸人」の物だったみたいで(笑)
「『人のタバコを俺にくれようとしてたんか』
呆れを通り越して、いっそ笑えた」り…(笑)

お茶子(楽屋の世話人)のおばちゃんに 「舐めてもいいくらいキレイにせい」と劇場ロビーの床掃除を命じられ
雑巾をかけながら「時折、思い出したように
床に顔を寄せ、べろっと舐める」大西さんをご覧になったさんまさんから

「…美味いんか?」と問われ
大西さんいわく…わりと大味です(笑)
ご本人は「実際に舐めてみる以外、どう確かめたらいいのか
よく分からなかった」かららしいんだけど…(苦笑)

「なんや、あいつ」とウザがられながらも
さんまさんが「根負けして笑い出すまで
にこにこと、どこまでもつきまとった」おかげで?

吉本の偉いさんが「えらい君に懐いとるんやろ?」と
大西さんを新喜劇に代役で起用する旨、さんまさんに打診して来て
「やめといた方がええです」と答えるさんまさんに
「この話を大西に伝える役割まで押し付けた」ために

「もともと芸人になりたい訳でもない男」が「予想外のやる気を見せて」
更に、村上ショージさんが「あの人、ほんま卑怯やで
リハーサルで爆笑とるやろ?
本番じゃ、それ変えて、もっと爆笑とるんや」と話されているのを聞き

リハーサルでウケて決まったセリフを
「本当に(このままで)ええんか?」と悩んだ挙げ句
よりによって「言っちゃいけない関西3ワード」に変えてしまい…(汗)
「すぐに舞台照明は消え、テレビも『しばらくお待ち下さい』という
文字を表示するだけになった」らしい(汗)

…が、さんまさんが大西さんに
「笑いをとりに行かなアカンと思うたんやろ」と訊かれことをきっかけに
大西さんは「小学校2年まで喋れへんかった」こと
そのせいでイジメにあったこと
マッチで火遊びしていて、火事を起こしたこと

野球の特待生として高校に入学したものの
ブロックサインが覚えられず、あっという間に選手をクビになったこと
「学校に爆弾をしかけた」というイタズラ電話をかけさせられ
電話に出た教師に「おう、大西、はよ学校来いよ」と言われて
「はい」と返事してしまったこと(笑)

…などなど、身の上話を打ち明けたところ
さんまさんは「手を叩いて、ヒーヒーと引き笑いを繰り返し」
「『最高やな、お前!めっちゃ笑えんで!』
笑い過ぎて、息も絶え絶えになった」後に
「突然、ふっと真顔になると
『お前、自分のこと…ミジメて思うてるやろ
アホ!お前にミジメって言葉な、死ぬほどに似合わへんで』

『笑ってみ。今までの自分、笑い飛ばしてみ
そしたらなあ、お前イジメて来た奴とか
からかって来た奴とか、全部、見返せんで!
ええか?笑えんことなんてな、この世にいくらでもあんねん!
けどな、それ全部おもろいなって笑ったら、笑ったもんの勝ちになるんや!
そういう風に出来てんねん!笑ってみい!』」とおっしゃったそうですが

「こんなおもろい話持ってる奴、おらんで
ほんまの話も嘘に聞こえるわ
芸人泣かせやのう」という言葉にも

若手芸人の「嫁が浮気しとったらしくて、息子も違う男の…なんやて
俺の子やなかったら、誰の子やっちゅうねん!」という話に
「ごめん、それ俺の子や」とツッコまれたことにも

「お笑い怪獣」と呼ばれる方の、そう呼ばれる由縁を感じ
ちょっと怖くなってしまいました(汗)
コメント
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