晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

読書!神麻 嗣子シリーズ

2005年07月05日 13時18分22秒 | 趣味
今 読んでいるのは 西澤保彦氏 「神麻 嗣子シリーズ」の「幻惑密室」と「念力密室!」。これで「かんおみ つぎこ」と読みます。
密室犯罪物ですが、このシリーズでは どうやって密室を作り出したか?ということに何の意味もありません。 ドアの隙間から挟み込まれた糸や、なぜが濡れている床なんて出てこない。
なぜなら、密室にしたのは超能力者だから。
「超能力者が出てくるんなら なんでもありじゃん!」 そう。純粋に推理物を読もうと思ってると出鼻をくじかれちゃいますよね。
でも、このシリーズで問題にするのは、「なぜ密室にしなくてはならなかったのか?」と言う事なんです。
密室にしたのが 犯人であれ、そうでないにせよ、密室にしなければならなかった理由を解き明かし、犯罪の真実を解き明かしてゆくのです。

「超能力者問題秘密対策委員会出張相談員(見習)」という荒唐無稽な職業につく神麻嗣子。しかし本人は超能力などない、およそ中学生くらいにしか見えない少女。
ナイスボディにタイトミニを着こなす警部、能解 匡緒。
この2人が持ち寄る情報から、犯罪の詳細を導き出してしまう売れないミステリー作家の保科 匡緒。
この3人のおかしな関係がまた笑わせられるのですが・・・

神麻嗣子は、癒し系不思議系超天然、純真この上なく この世のものと思えない美少女。
保科が 「かあいい~~。」と身をよじりっぱなしで鼻の下を伸ばしてる。
能解匡緒は こういう警察官がいていいのか!というくらいの極上ボディをタイトミニでつつんで しゃきしゃきとした超美人。
これまた 保科は少し体が接近しただけで そのフェロモンにぐでんぐでんで妄想を繰り広げる。
ミステリーものに 不細工 もしくは普通のご面相の女性はレギュラー出演できないんですね。
小説の中とはいえ、男というものは、ハア~・・・。 これってヤキモチかしら。

ところで、「匠 千暁シリーズ」もそうだったけど、このシリーズも本の収録順と作品の発表順が違ってて短編集「念力密室!」の一作目の後に 長編もの「幻惑密室」を読んだ方がいいとか 「実況中死」は短編4作目の後に読めとか 複雑。 もうちょっと整理して出版してください

最新の画像もっと見る