「六の宮の姫君」読了。

北村薫さんの、ご存知、女子大生と落語家さんのシリーズ。

でも、今まで読んだ３作（「空飛ぶ馬」「夜の蝉」「秋の花」）とは、ちょっと手触りが違う。
今までも、このシリーズでは謎と言っても大仰なものではない、日常の謎を追っていましたが、この本では芥川龍之介が自著「六の宮の姫君」について発した言葉の謎を追って行くのです。

「あれは玉突きだね。・・・いやというよりはキャッチボールだ。」

この言葉の真意を探るための旅。

それを探るため「私」はいろいろな文献をあさる。

それこそ文豪のオンパレードです。

一読したことのある人。
教科書でしか接したことの無い人。
名前しか知らない人。
初めて聞いた人。

芥川と菊池寛の、交友と確執は知ってはいた。
二人の友好。文学の差。
文芸春秋に死の直前に会いに来てくれた芥川と会えなかった事を菊池が悔やんでいたこと。
それくらい。

正直、菊池寛の作品は書名こそ知ってはいるけど読んではいない。


その数々の文豪の残した物を縦横無尽に駆使し本書は展開する。


本書の中で「私」は自分の事を「浅学非才」と述べているが、
だとしたら私は白痴だろう。

これは小説だろうか・・・
自分の研究の発表だろうか・・・

でも、読み物としてもとても面白い。

この本のために北村さんはこれだけ勉強したのか・・


その謎は後書きで解けた。


しかし



これだけ整理された文章。
私は、前３作を読んではいるけれど、この描写から浮かび上がってくる人物が陽炎のようだ。
あまり血肉が通っているようには伝わってこない。
育ちがよく、優等生で博学で性格が良く。

そして父親の書庫ですか。

本を読まない親の元に育った私んちには、親戚から貰った「アンデルセン童話全集」しかなかったので、僻みかもしれません。（思えば今でも、私の身内に本を読む人はほとんどいない。涙）

指南役の円紫師匠も今回はなんだかな・・・


しかし、この本はやっぱり面白く、
「つながり」ということを強く意識させてくれました。

「六の宮の姫君」のように・・・

っとネタバレになりそうです。（笑）


ともかく、誰かが表現したものなどを感じ、影響を受けながら、私たちはまた表現していくのです。

そして、私たちが残していく物は、何千年、何年前かの誰かと繋がっていて、何年後、何千年後の人たちに受け渡されていくのです。


以上。自分にとっては難しい作品だから、感想も的を得ていないかもしれません。
あしからず。

お財布は少し軽くなったけど。

手元に未読の本が無いということは、とても不安なもので。
（どこに行った？私の「グラスホッパー」・・・）

昨日、久しぶりに本屋さんに。
テンション上がるわ～
特別、お目当ての本があったわけでなく、
作家さんと書名で、すすっと選ぶことが多く。
だから、とても偏った読書傾向になってしまうのは分かっているんだけど。

川上未映子さんも読んでみたいなあ・・・と思いながら。新刊は内容がヘビーそうだし。
石田衣良さんの「6TEEN」はあの4人組みが成長したみたいで、興味があるけど、純粋さが消えてたら嫌だなあ・・・
伊坂さんの新作もちょっと「鴨とアヒル・・・」の余韻を引きずってる私は買う勇気が持てなくて。

結局、あまりハードじゃない、好きな作家さんのものばかり6冊購入～
さて、どれから読もう

とりあえず手に取った「六の宮の姫君」。北村薫さんのこのシリーズは好きなんです

写真で綴る八ヶ岳一泊癒し旅行。

ちょいと手抜きのご報告～

週末、八ヶ岳に一泊で行って来ました。
さすがに紅葉狩りの季節＆ETC1000円割引効果
高速に乗った途端、渋滞につかまりました
八王子料金所あたりに至っては、まったく動けなくて
未だETCを搭載していない私んち。高いお金払って、低速道路かよっ

それでも、御殿場を過ぎたあたりから流れはスムーズに。
こういう時、運転手が二人いるのはいいね。
疲れたら交代で休めるから

まずは、とても可愛い野辺山駅。

　　　　

そして「錦秋の松原湖」。お楽しみください。

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　

ああ、もっと晴れていたら、紅葉が空に映えただろうに・・・。
これはこの旅行中、ずっと思ったこと。
雨が降らないだけましだけど。

そして、すごく寒かったよ
長野だけかと思ったら、東京も寒かったんだね。

それから滝沢牧場。

　　　　

15年ぶり以上の再訪だけど、なんにも変わってなかった。
ソフトクリーム、美味しかったよ

そして、「JR最高地点」前にある「八ヶ岳グレースホテル」へ。

　　　　

　　　　

　　　　

ホテルの部屋の窓から臨む、「JR最高地点」の碑。
八ヶ岳。夜の始まりです。

そして単線は続くよ。どこまでも。「JR小海線」の線路。

　　　　

二両で走っておりました。

「八ヶ岳グレースホテル」はとても気に入りました。
お部屋が広い。お料理は美味しい。
それ以上に、従業員の方々がとても親切

初日の途中で、デジカメの電池が無くなり、慌てて買ったものがマンガン電池で役に立たず。
ついでにケータイのメモリも容量オーバーになり　

ホテルのロビーでお土産が少し置いてあったので「電池はありませんか？」と聞いてみると、お部屋まで持ってきてくれると言う。
そして、「買い置きが切れてしまっていて、セブンイレブンで買ったので、セブンイレブン製になってしまいました。すみません。」ですって。

いやいや。こちらこそ。無理を言って買いにまで行ってもらって
それで1本50円。申し訳ない・・・。

ただ、欲を言うと、トイレはウォシュレットにして欲しいなあ。
朝食のバイキング、種類少な過ぎない？
大浴場、朝も入りたいなあ。

でも、補って余りある感じのいいホテルでした

翌日、フロントの女性の方お薦めの「吐竜の滝」へ。
私ら、滝好きなんです
さあ、マイナスイオンで癒されてください

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　

　　　　

とっても気持ち良かったよ。
紅葉と滝。渓流。こたえられません。

その後、「まきば公園」に行こうと思ったんだけど、「八ヶ岳ロードレース」なるものが開催されていて、どうろが通行止め
行けませんでした

代わりに「美し森」へ。

　　　　

展望台からの眺めです。本当はもっと紅葉が鮮やかだったんだけど、天気がね・・・

帰る途中にある「萌木の村」でイベントをやっているというので寄ります。
これがすごい盛況
どこの臨時駐車場も満車
それでも、ラッキーなことに、歩いて15分くらいの駐車場で一台分の空きをみつけ、なんとかもぐりこむことに成功。

　　　　

食べ物やさんや、ショップのテントがいっぱい。
みんな慣れているのか、シート持参組、キャンプセットを組み立ててる人達など。
とても楽しんでいました。
私も骨付きリブステーキ食べたかったけど、長蛇の列で諦めました。
ステージでは演奏も始まり、あれは・・・
カントリーかな？

楽しかったよ～

そして、渋滞に巻き込まれないうちにと早めの帰宅。
一泊だったけど、癒された二日間でした
　　　　　　　　

親指が痛い。

ゆうべ、久～～～～～しぶりに、子供たちと64で「マリオカート」と「マリオテニス」をした。

ぼっこぼこにされた

でも、ゲーマー次男が勘を取り戻す前に、何度か勝てた
最近で一番興奮して嬉しかった事かも。

私はこれから「モーモーファーム」でしか勝負しないぞ


今週末、八ヶ岳に一泊で出掛けます。
「空気が綺麗で、森や渓流のあるところに行きたい」と騒いでいたら、
夫が連れて行ってくれることになりました

折りよく、が見ごろだそうで。
楽しんできます。

遅ればせながら、「夜のピクニック」読みました。

恩田陸著。

あんなに評判になってたのに、今さらです。

ちょっと甘いよ～という向きもあろうかと思いますが、
私はこの本、好き。
少し疲れている身体に糖分は必要なのだ。

夜を徹して80キロを歩きとおすという、高校生活最後の学校行事。
それを物語は追っています。
歩くだけだから事件が起こるわけではない。
しかし、貴子は心の中である賭けをしていた。
高校三年間、一度も話したことのない西脇融と話すこと。

貴子と融は実は・・・

というわけで、青春小説です。
出てくる女の子達が、みな美人で聡明なのは？ですが。
男の子達がカッコいいのも？ですが。（笑）

　おいおい。私の高校時代、こんな子はいなかったぞ。

アメリカからの遠隔操作がそう上手くいくとは思えませんが。
そして、疲れているからといって、人はそう素直になれないと思いますが。

　なにしろ、凝り固まった考えが一夜にして変貌するんですから。

いろんな事を差っぴいても、なおかつ、この本いいです。

夕暮れ時のススキ原。
水平線に溶けていく夕日。
暗闇の中の友の声。
崩れた目玉焼きのような朝日。

青春してなかったけど高校時代を思い出しました。
読後感爽やかなこと、請け合いです。

ってほんと、今さらですね。みんな知ってるってーの。


ところで。

高校の一時期仲良かった子が「内堀亮子」に性格、超似てる
彼氏を振った言い草までそっくり。
私はずいぶん振り回され、ずいぶん傷つけられたものだ。
最近久しぶりに会った彼女はまだ「内堀亮子」だった。

気のせい。

え、新型
日曜の夜、長男が急な発熱。
38.5℃。

「絶対　うつさないでよ」
仕事が忙しい次男と、来週から毎週末くらいに旅行やら飲み会やらライブやらが詰まっている私。
「手の消毒して！うがいして！マスクして！」と冷たい。

氷枕をして寝た長男の熱は上がったり下がったり。
翌日二度も病院へ。
検査の結果、新型インフルエンザではなかった。
貰った薬が効いたのか、今朝は熱もすっかり下がり、無事出勤。

しかし・・・
私、夜中、急にゾクゾクしたり熱くてパジャマを脱いだり・・・
風邪をうつされたか？

いやいや、気のせいだ。
私はなんともない。元気だ。きっと。　

親孝行だよ。

お友達Eちゃんちのワンコ、ビーグルの「だいちゃん」が亡くなった。
かなりの老犬だったけど、2.3年前、自力で骨折を克服して。
どんどん食いしん坊になって。

お友達夫婦は夕べ飲み会で留守だったので、
帰りを待つように、今日の昼前、大きな呼吸をひとつして、
眠るように逝ったそうです。
哀しいです。

いつかうちにも訪れることだけど、考えると怖い。

「球形の季節」読みました。

恩田陸著。

東北の眠ったような地方都市では、噂は瞬く間に広がる。

山にある四っつの高校で奇妙な噂が流れた。
「山に宇宙人が来て、エンドウという生徒が連れて行かれる・・・」
「地歴研」のメンバーはその出所を追跡する。
やがて噂が現実のものとなる・・・。
そしてまた新たな噂が広がる。
しかし、噂の裏では、もっと静かに、「切実な願望を叶えてくれる」という噂が進行していた。

閉ざされた地域で閉塞感を感じている高校生達。
この町では何者にもなれない。何も新しいものは生まれない。
退屈な退屈な日々。
そこに怪奇的な民話が重なる。

とても心を傷つけられた３人の少年と１人の少女。
彼らは、違う世界、内包されているかもしれない違う世界に行くことが出来る。
町の原風景ともいえるような世界。
そこに行けば誰でも違う者になれるのだと。


アナザーワールド。
私の好きな世界観ではあります。
小さい頃は、町の角に、部屋の隅にそれが口を広げているかと思うと怖くて仕方なかった。
本書では、自分でそこに行けるようになった子達はみな悲しい。
傷口から血がドクドクと流れているよう。
そしてある力を得て、正義になろうとしている。
それも退屈だったから。

きっとアナザーワールドは、そんな閉塞感から生まれた世界。
誰もが逃げ道を捜し求めている季節。
開放されていない球形の季節。

田舎の地方都市でなくとも、高校生くらいの子はみんな閉塞感に押しつぶされそうになってるよね。
漠とした不安。将来や現状。
私はもう忘れてしまった感情。
少し懐かしいような気持ちで読みました。
誰もが一時は求めたかもしれない違う世界。

私はこの本、好きです。


で、次に読み始めた伊坂幸太郎さんの「グラスホッパー」が行方不明。（涙）　歯医者さんに忘れてきたのだと思ったのに、ないと言われた。
あれ、古本屋さんで買ったんじゃないのに・・・

水の泡

昨日のビューティーコロシアム。
私はかなり真剣な視聴者。
だって、シルバーウィーク、旅行、三連休だもん。
太るよね

で、とりあえず家にキーウィフルーツがあったので、今朝はそれ一個食す。
中島啓江がトライしてたダイエット。
で昼・夜は腹八文目。

のはずだった。

久しぶりにお義姉さんと長電話。
話のついでに一緒に昼食をとることに。
久しぶりに「フラカッソ」。
三時間ほど居座る。

スパゲティとカレーパン（←パンをくりぬいた中にカレーが入ってる。でも、ボンカレーにパンつけて食べるのと変わらない味だった・・）を食べちまった
スープもジュースも飲み放題だし、サラダも食べたし。

昨夜の決意とキーウィフルーツの効果は瞬く間に消え去ったのであった・・・

忘れないうちに日記

10/10～12まで、多摩センターで「多摩センターハーヴェストフェア2009 」というのが開催されていまして。
私は家族のそれぞれの都合のせいで、三日間皆勤賞でした。
フリマを見て回ったり、クラフトフェアなる手作りショップを冷やかして回ったり。
焼き牡蠣、焼きホタテ、サザエの串焼き、コロッケ、ラーメン、じゃがバタならぬじゃがチーズ・・・・たくさん食べちゃいました。
じゃがチーズがね、チェダーチーズで美味しいの
毛蟹釣りというのがあって人気を博してましたね。
行列きらいな家族なのでやりませんでしたが。（笑）

つまり、ハーヴェスト、食の祭なわけで。なんか北海道の幸が多かったですね。
いつも最後にソフトクリームを食べようと思ってるのに、満腹になって食べられず・・・

しかしこのフェア、今年が始めて？なのかして、出店数は少し淋しかったかな。
せっかくだからパルテノン大通り端から端まで埋まってれば賑やかなのに。


次男は10日、職場の先輩の結婚式。
帰ってきて新郎新婦のプロフィールや座席表など見ていたら、長男、友達発見
世間は狭いよね。

同じく10日。長男は友達に子供が生まれ、お祝いの品を渡しに行くと言うので、
私もよだれかけとガラガラをプレゼント。
事の外喜んでくれたようで、私も嬉しい。


夫は10、11日と箱根へ友達と一泊旅行。
早めに帰ってきて多摩センターで飲んでいたよう。
そして、うちの近くのスナックでも飲むと言うので、冗談のつもりで「私も行こうかな。（笑）」とメールしたら、二人揃って迎えに来た。
ええーーー
だってお友達って顔は知ってるけど話したことないし・・・。
そのカラオケスナックも行ったことないし。
「ちょっと待って。服着替えなきゃいけないし、お化粧も。先に行ってて」
次男に馬鹿なメールを送るからだと叱られながら、慌てて準備して出掛けました。
二人はもうすっかり出来上がっていて。
だから私、頑張った
お友達も、スナックの20人位いた常連さんたちも（推定平均年齢65以上。ここに入れば私も可愛い子ちゃんで通る。笑）、とても喜んでくれました。
私は疲れました。
帰ってお化粧落としたりして寝たのは2時過ぎ。
翌朝、5:30には餌をねだるニャンに起こされ・・・



そして夕べ。
ちょっといいことがあった我が家。
記念して、新百合ヶ丘の中華料理店「シノワーズ」へ。
長男が初給料で連れてきてくれたお店です。

美味しいものいっぱい食べたのに、すっかり舞い上がり、写メ撮るの忘れてて

とりあえず、昨日一番気に入ったフカヒレ玉子スープを。

　　　　

伝わらないか。（笑）


とまあ、怒涛の三日間を過ごし、胃と肝臓がお疲れのようです。
少し労わってあげねば。