昨日の朝、たまたま覚醒剤などの依存症について書きました。
それから、訪問レッスンに出かけ、終わったあと事務所へ。
「訪問レッスンに行ったら、上半身ハダカの男性が出てきた・・・その話覚えてます?」とメンバーの女性。
そういえば、そんな話、していたよね。
「その人、薬物中毒だったんですって」。それが昨日、わかったのだそうです。
へ~、そうだったんだ、と言いながら、シンクロニシティという言葉を思い浮かべました。
シンクロニシティは、ユングが提唱した概念で、要約すると「意味がある偶然の一致」ということ。
自分が考えていたことと類似の出来事が他の場所などでも起きていた、などがその一例。
日本語だと、共時性とか同時性とかに訳されています。
個人の意識同士は集合的無意識でつながっているというのがユングの考え方。
だから、時や場所を異にしていても同じような出来事が起こりうる。
シンクロニシティという考え方にも、そうしたことが背景にあるのかもしれません。
偶然の一致と思えることは、日常でもしばしば体験しています。
そのいちいちは記憶していませんが、「虫の知らせ」的なこともたまにあります。
そうした体験が昔に比べて多くなっているようにも思いますが、なぜなのか。
メディアの発達などで流行が拡散しやすくなっていることも関係しているのでしょうか。
たとえばポケモンGOの例。
メディアが盛んに取り上げる→ゲーム人口が多くなる→事故や事件が同時多発する。
集合的無意識というのは、要するに社会や共同体の意識そのものではないのか。
個人の意識は社会の影響を受け、同時に、個人の意識によって社会の意識は変わる。
その媒介がメディアだとすれば、集合的無意識もメディアの支配下にある・・・。