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仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

ネモフィラの青に魅せられて

2022-05-11 21:12:05 | 海浜公園
ネモフィラの青に魅せられて
Yi Yin

 今、ひたちなか市の海浜公園に大勢の観光客が、ネモフィラの青、見たさに押し寄せております。
 このフェイスブックの写真だけをご覧になって、あるフェイスブックの友人が是非見学したい、言われ、海浜公園は何故「青」にしたのでしょう?という哲学的示唆にとんだご質問をされました。
 一瞬考えて、すぐお答えいたしました。
 その解けないような人間の悲哀というものは、人類の人類たる由縁由来のものであるかもしれません。絶えず襲って来る絶望的現実からの脱出の追及の繰り返しであるかもしれません。そのとき、人は祈りと瞑想に徹する必要があるでしょう。
 そして安易なその場しのぎの解答などありはしれません。もしかしたら、「悩みは悩みのうちにあり続ける」という事実だけがあるのかもしれません。逃げないで、この悲痛な現実を身に引き受けなければならないのかもしれません。」と。
 このとき、この身を包んでいる回りの自然の青を見てください。水、空、海は青い。宇宙から見た地球は青い。透き通る人の命を人は「青」と言います。

 その時、宮澤賢治の

「わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い証明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の 
ひとつの青い証明です
 
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)

『春と修羅 序』という言葉を思い出したからです。

yatcha john s.


春音の海浜公園

2022-04-05 15:34:29 | 海浜公園
伸びやかな春の訪れ
君と不意にオトズレテみよう

相変わらず不協和音には違いない

君も相変わらずかわりばえしない風(ふう)で
「ちょっと待って下さい」に
相変わらず苦笑する

歳を重ねて
往く年の重みはことのほか
体の痛みに反比例して
朗らかに軽やか

小枝をきびんに跳び移る
小鳥たちのソプラノは
2オクターブ上のハ長調で
若き日のクワイアー・コーラスを思い出す

梅から桃へ
そして桜の季節への移り変わりは
砂時計を上下に回すより速いみたいだ

それでも白からピンクへ
ピンクへから黄色への加速度は
なぜかしら
僕がそもそも
時の漂流者か迷い子であるのを
おもいださせる

それとも月夜ともなれば
気を取り戻し
鳴き始めたばかりの虫のセレナーデに
心行くまでハミングしながら
ワルツでもどうかな

https://youtu.be/NpuC8d_9X0Y

yatcha john s. 「春音の迷い子」


30年目の公園の春

2022-02-17 20:57:16 | 海浜公園
空に風が吹く
青空に春が透き通り

湖面を揺らし
音楽(おと)を奏でる

噴水(みず)のしぶきが風に舞って
戻ってくる

微かに鼻を擽(くすぐ)る
紅梅は眼下の爺に微笑みをくれる

ネモフィラの季節が待ち遠しいと
見晴らしの丘の土はムズムズしていそう

作業の方々が越冬したネモフィラと他の草とを選り分けている

雲が逝く
丘が海の蒼に映えて
輝いてきた

https://youtu.be/yxn2gqtwdH8

yatcha john s. 「30年目の公園の春」














アントシアニンの宇宙星

2021-12-11 05:42:14 | 海浜公園
海浜の夕陽に映える
声も風も空にもあざやかに自由を謳歌して

緑の世界が豊富さを醸し出すように
我が人生も佳きに際立って

宇宙と調和し融合する人生潮流に実をまかせ
ガイアの地表をアントシアニンで染め上げ

瑞穂の国の呉服や帯にも描かれるほどの
錦絵の星に化すまでに

yatcha john s. 「アントシアニンの宇宙星」


無量大数の向こうに

2021-12-10 02:29:15 | 海浜公園
あるwikipedia の解説に目が止まった

「へ~、元代の中国人にも偉い学者がいたものだ!」

数字の桁の呼び方の考案の整理をした学者である

一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、 (秭)、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数

なんと無量大数は、十の88乗になるとか

元の朱世傑のそれ以前の学問を『算学啓蒙』にまとめたとか

曰く「この銀河に存在する原子の数にちょうど匹敵するとか」

今日も海浜公園の新たなモニュメントが

枝の葉っぱもまばらになって

枯れ葉で赤茶けたメタセコイヤの道の先を通って

右手に悠然と屹立している

そして僕はまたこの銀河の向こうの宇宙には

二兆個の銀河が散らばっていることに

思いを馳せため息をついた

日は限りなく西に傾きつつある中で

yi yin 「無量大数の向こう」