わたしはひかりの叡智
あまねく光をおこし とどけます
かろやかになめらかに
あまねく草原に恵みの雫をたらし
あるときは夕陽になり それらを紅(あか)に燃やします
生き物たちはわたしの指先のアロマに歓び
緑色に染め上げられ 潤いの風波にその鼻先を併せます
わたしのよろこびはそうやってあなたの回りの世界を美で囲み 埋めつくすことです
あるときは花葉にしのびより 露となって
再生の兆しを与え
涙にくれているものに麗しさを
悲しみに喘いでいるものに輝きを
どこまでも 惜しみ無く 与えるのが
わたしの願いなのです
https://youtu.be/qPlNbkx5bZM
yatcha john s. 「露の雫となって」(ヒルデガルデの詩の意訳)