ゲゲゲのゲーテ
私の場合、近代以降でヨーロッパの3人だけあげるとしますと、ニーチェ、ヘッセ、そしてゲーテをあげるのですが、最近わかったことに、あの水木しげる先生は、明けても暮れてもゲーテだったそうです。「ゲーテとの対話」三冊本を戦地に持って行ったおかげで戦死を免れたばかりでなく、続く作家生活でも、それのおかげで大成したと語っています。
少しだけ紹介しますと、「一事を明確に処理できる人は、他の多くのことでも役に立つ」という文を説明して、「私の場合は諦めんかったのがよかったんです。私には人のために描くという考えがなかったのがよかった。自分のために面白がって描く。だから、つづけられたんです。」と平然と言ってしまうところが、もうゲーテと一心同体なのです。食べられない日々もしょっちゅうだったにもかかわらずです。
Yi Yin