oceanside

仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

地上に張り付いた人類の未来遺跡

2021-11-30 04:09:43 | 未来遺跡
地面に張りついた本
永遠の本
題名のない本

ここ海浜公園の南ゲート近くに
謎めいた本が地球に付着物として遺跡になっています

聞けばこの付近

白亜紀の断層上にあるそうです
ひょっとして恐竜たちの日記だったのでしょうか?

聞けばこの近くに原発施設があるらしいです

危険な賭けをし続ける人類の未来記なのでしょうか?

思えば
幼い時に両親に連れられた笑顔の記憶の
今大人になって
楽しかった時を結晶化して
その思いを彼らの子たちに伝えようとする
思いの丈の予想図なのでしょうか?

yatcha john s. 「海浜公園の地上本」


ファウンデーションの夢 34 「 Hukushima 」

2021-11-30 04:08:14 | ファウンデーションの夢
34 アルカディアお母さん、ターミナスの暮らしはいかがですか? たまにはポニェッツさんとお会いできていますか?

 彼(バイロン・ファレル)って凄く生意気な男なんですよ。と言うか自慢ですけどね。今ではファウンデーション宇宙軍のパイロットに戻ったんです。船を修理することにかけてはファウンデーション星域では右に出るものがいないって言うんじゃなくてね。三つ星と宇宙船のマークに愛着してるもんですから。先祖が馬の首星団の暗黒星雲の近くのネフェロス星の最高貴族ということは鼻にかけてはいませんが、今ではすっかり古典学者に変身して、ここ(スミルナ)のセフ・サーマックの独裁政権の残党や宇宙海賊を撲滅したあとでね。スミルナの古い寺院で発見した本に夢中になって毎晩、食事のあと、私にそらんじたところを語ってくれるの。嬉しいけど一ヶ月もしたら、私も覚えてしまったわ。今ではそれが呪文にも聞こえてきて彼が始めると眠くなってしまうのよ。どうしましょう。私には最高の夫よ。恥ずかしいほどよ。
 お母さん。ファウンデーションを次の時代に進めなくてはならない、と彼は言ってるわ。原子力で衰退する銀河を抑えて来たんですが、ファウンデーションがホントに銀河を復興するのには原子力を超えないといけないんですって。なぜなら、銀河の衰退の原因は、驕れる人類の科学技術にあったみたい。混沌はそこから生み出されたらしいの。

 「人類の進歩とは、遺伝子内に前もって組み込まれた自滅を覚悟した必死のもがきと言ってもいいような装置なしには機能しない。いつの限界でも、例えば、水が蒸発して水蒸気になる100℃を水の沸点というように。ある飽和点がある。
 ニフ人もその事態を何度も繰り返して来た。二十一世紀初頭に起きたコロナ大禍の政府の迷走振りには驚きを通り越して悲しくまでなった。
 その原因は、私の見解は明白である。最大の誤謬の原因はフクシマ原発事故時の政府関係者の対応に如実にあらわれた。すなわち、あの原発事故の反省はゼロであった。彼らは、再使用棒の処置、放射能を含む汚染水の海洋垂れ流し、メルトダウンした炉芯の処置などの最終的解決策を放棄し、解決不能の事態を被覆しようとした。そして誰もが責任をとろうとしなかったし、責任を転嫁しようとした。いまだに一世紀以上も経つのに総括が一切されてない。そこからニフ文化の沸点が始まった。ニフ文化が滅びるか、羽化するかはこれからの覚悟にかかっているように思う。『ジョン・ナックの歴史思想書』より」

yatcha john s. 『ファウンデーションの夢』 34 「 Hukushima 」


ファウンデーションの夢 34 「 Hukushima 」

2021-11-29 00:44:28 | Hukushima
34 アルカディアお母さん、ターミナスの暮らしはいかがですか? たまにはポニェッツさんとお会いできていますか?

 彼(バイロン・ファレル)って凄く生意気な男なんですよ。と言うか自慢ですけどね。今ではファウンデーション宇宙軍のパイロットに戻ったんです。船を修理することにかけてはファウンデーション星域では右に出るものがいないって言うんじゃなくてね。三つ星と宇宙船のマークに愛着してるもんですから。先祖が馬の首星団の暗黒星雲の近くのネフェロス星の最高貴族ということは鼻にかけてはいませんが、今ではすっかり古典学者に変身して、ここ(スミルナ)のセフ・サーマックの独裁政権の残党や宇宙海賊を撲滅したあとでね。スミルナの古い寺院で発見した本に夢中になって毎晩、食事のあと、私にそらんじたところを語ってくれるの。嬉しいけど一ヶ月もしたら、私も覚えてしまったわ。今ではそれが呪文にも聞こえてきて彼が始めると眠くなってしまうのよ。どうしましょう。私には最高の夫よ。恥ずかしいほどよ。
 お母さん。ファウンデーションを次の時代に進めなくてはならない、と彼は言ってるわ。原子力で衰退する銀河を抑えて来たんですが、ファウンデーションがホントに銀河を復興するのには原子力を超えないといけないんですって。なぜなら、銀河の衰退の原因は、驕れる人類の科学技術にあったみたい。混沌はそこから生み出されたらしいの。

 「人類の進歩とは、遺伝子内に前もって組み込まれた自滅を覚悟した必死のもがきと言ってもいいような装置なしには機能しない。いつの限界でも、例えば、水が蒸発して水蒸気になる100℃を水の沸点というように。ある飽和点がある。
 ニフ人もその事態を何度も繰り返して来た。二十一世紀初頭に起きたコロナ大禍の政府の迷走振りには驚きを通り越して悲しくまでなった。
 その原因は、私の見解は明白である。最大の誤謬の原因はフクシマ原発事故時の政府関係者の対応に如実にあらわれた。すなわち、あの原発事故の反省はゼロであった。彼らは、再使用棒の処置、放射能を含む汚染水の海洋垂れ流し、メルトダウンした炉芯の処置などの最終的解決策を放棄し、解決不能の事態を被覆しようとした。そして誰もが責任をとろうとしなかったし、責任を転嫁しようとした。いまだに一世紀以上も経つのに総括が一切されてない。そこからニフ文化の沸点が始まった。ニフ文化が滅びるか、羽化するかはこれからの覚悟にかかっているように思う。『ジョン・ナックの歴史思想書』より」

yatcha john s. 『ファウンデーションの夢』 34 「 Hukushima 」


plumed bird

2021-11-28 05:42:00 | 海浜公園
今日も空を羽ばたいていく白鳥の群れと並んで車飛ばしてた
それはそれはとても小さいときの夢
なんども夢の中で小学校の校庭から飛び上がる羽根を付けた少年A
あるときは自由に空の彼方へと
あるときは落下して地面に叩きつけられるとかして

世の中には夢で空を飛ぶのが大人の証明だとかいう民族がいるらしい
彼らは確実に夢の世界が真実で
うつつの世界の方が次とか思っているらしい

そしてまた今日も
彼らのようにうつつで空に離陸していき
下界を見下ろす老人Aが
自分の羽根をしごいて飛び上がっていく軽やかに

人生の苦味や重さから 
心を空にして

もう一人の自分を追い越したい衝動で

https://youtu.be/hBRQAN_Skk0

yatcha john s. 「 plumed bird」


ミーターの大冒険 オーロラへ 10 「コンポレロン 宇宙潮流 ジョン・ナック」

2021-11-27 14:34:43 | ミーターの大冒険
10 ミーター、驚いたわ、ファー・スター2世号は、新たなジャンプを繰り返す度に、もう一つのアクチュアル・フォース(actual force ) を見つけて、それらと摂取、融合して、枯渇したプラズマ・エネルギーを再生しながら飛び続けているわ。

 えへん、それが、ファー・スター2世号の独自で、優秀たる所以さ。これだけは、オリンサスさんの独創性なのさ。「宇宙潮流」に沿って突進する技術なんだ。まるでオリンサスさんが生きてるみたいだ。

 ミーター、「宇宙潮流」って「オリンサス」さんの技術ですって?

 イルミナ、「宇宙潮流」という真理は、ハニスさんが、ベリス岬の洞窟で再発見した、ガール文書のなかの一つ『ジョン・ナックの歴史思想書』の一部に記されてあった宇宙構成三要素の一つ暗黒エネルギーに関係のある概念なのさ。
 オリンサスさんは、若いとき、コンポレロンの友人から、それとの接触技術を教わったと聞いている。それを若いときはずっと無視してきたが、ハニスさんと知り合ってから、やっと重い腰を上げたように夢中になった。
 ハニスさんがアルカディアと知り合いになったのは、ベリス岬の洞窟で、「ガール文書」の一部を発見してからで、その中に「ジョン・ナックの歴史思想書」があった。その本には二万年以上前に故郷の星のある望遠鏡のことが記されてあった。その名前が、「すばる望遠鏡」。そのプロジェクトが「SuMIRe」。これによって宇宙誕生の神秘がやっと抉じ開けられた。この宇宙の起源138億年前のある瞬間、この宇宙はインフルエーションによって惹き起こされ、ビッグバン現象を起こした。その時、暗黒エネルギーが筋状に「シワ」をつくって宇宙潮流を構成した。この宇宙潮流が宇宙全体を繋いでいる。この宇宙潮流のシワに沿って進むのがジャンプなんだ。
 重要な真理がある。コンポレロンはターミナスのちょうど銀河の反対側に位置していて、シンナックスやヘリコンに近いばかりじゃない。伝説だが、目的地のオーロラ、そして最終目的地の人類のふるさとアタカナに辿り着く道しるべの星なんだよ。単にターミナスの同盟星ということではない。もしかしたら、反ミュールの星にも関係が深い。

 じゃあ、ミーター、それって誰かが、いわゆる「歴史消滅」から幕開けを図って、いよいよある人々にだけ、重要な真実のヴェールを開けつつあるっていうことね!その誰かって!

 そう、イルミナ、勘が鋭い!「不死の従僕」だろうかねぇ!

https://youtu.be/B7EAdAWRfV8

yatcha john s. 『ミーターの大冒険』 オーロラへ 10 「コンポレロン 宇宙潮流 ジョン・ナック」
Photo ∶すばる望遠鏡