oceanside

仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

紫の夜を越えて

2021-11-03 01:37:46 | ファウンデーションの彼方へ
紫の夜を越えて

虹色のスペクトルが赤で始まり、次に紫にシフトすることは科学的に知られている事実です。 そのため、銀河の端にあるターミナスが紫で象徴されているのも不思議ではありません。
そして、『ファウンデーションの彼方』と『ファウンデーションと地球』。アイザック・アシモフの旅もいよいよ「佳境」。駄洒落では人類の起点「家郷」への探索。2人の主人公は、2万年後に大きな旅を続け、ターミナスから大きな銀河を渡り、銀河に散らばる人間の起源を探るゴラン・トレヴァイズとジャノヴ・ペロラットです。 月から見た地球の色は?
色が緑か青のままであることを願わずにはいられません。

https://youtu.be/nqjkgsRD7Sw

yatcha john s. 「紫の終着点から青の起点への回帰の旅」

Yin Yi


ラーマヤーナとアイザック・アシモフ

2021-09-19 05:20:18 | ファウンデーションの彼方へ
ラーマヤーナとアイザック・アシモフ

 アイザック・アシモフは『ファウンデーションの彼方』の中で地球人類の進化形としてのガイア人を描いています。

 人類は、人間一人一人に固有に備わっている個性や自己固有の表現の多様性、はたまた自由という想定的な理想概念と同時に、社会の安定した秩序、全体社会との調和を達成できるのでしょうか?
 この問題は、極めて真摯に、本質的に哲学的課題の一つと思えます。

 私が思うに、アイザック・アシモフがこの小説を書かざるを得なかったということは、アイザック・アシモフも、この問題が人類にとって避けては通れない、と思ったからに違いありません。私には、最終的に彼が結局、人類の未来への可能性を探究しようとするならば、この一大課題に真っ正面から取り組まなければならなかったという確信があります。
 人類はいつから、いわゆるこの「個と全体」の問題を真摯に考えるようになったのでしょう。
 近代の世界史を見ると、産業革命時期のイギリスのチャーチスト運動からのように思えます。
そして、人間の個性を著しく抹消するファシズム、石油燃料に依存しなければならなかった二十世紀の環境問題など、がありそうです。
 しかし、ところが、驚いたことに古代インドで、なんとそればかりでなく、実際には、人類が宇宙を旅するという考えははるかに古いものです。 サンスクリット語の主要な叙事詩の一つである『ラーマーヤナ』には、大量破壊兵器で都市を破壊し、宇宙に移動できる飛行機械を描かれています。 これらが書かれたのは、西暦紀元前7世紀から3世紀にまでさかのぼります。
 思うに、個と全体との調整という哲学的課題は、人類が発祥した時から遺伝子の中に組み込まれた本来的要諦的課題なのです。
 私たちは、アイザック・アシモフを娯楽書として楽しむと同時にこの人類の究極的課題についても、引き続き考察し、議論を深めて行かなくてはなりませんね!

Yi Yin

https://youtu.be/L1uWUTc7WYE