oceanside

仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

ラジ ふたたび

2022-05-30 23:11:22 | ノスタルジア
Rajie again

ラジふたたび
きよらかな声

涼しげなアジアのかおり
70年代後半

僕らはまだ輝かしい未来を信じられた

愛と言えば
強く君を抱きしめること

トーキョーには大勢の味のある音楽が犇(ひし)めき

香港島経由で両手が180度の夜景と夢が拡がっていた

空港は再会と悲しみのコラージュの眼差しのトランスファー

もうこういうメロディーはどこにも聴こえないけど

だれかに会った記憶を思い出す度によみがえって

最近流行りの80%糖質オフのチョコレートを噛るように

https://youtu.be/kySQ9i2cosc

yatcha john s. 「Hold me tight 」


水切り石投げ

2022-05-10 04:50:20 | ノスタルジア
あなたは38段も飛ばさなくてもいい
回転をかけ、ほどよいスピードで、水面との角度10度を維持すること

そんなことより3段でも飛ばせられれば世界が上向く
投げること
石が上昇すること
水面に波紋が生じること

川を渡り
湖水の上を歩く

奇跡が今日も起こる
予感 高揚感 達成感
そして石と水との一体感
さらには波紋は未来への躍動を約束してくれる

yatcha john s. 「水切り石投げ」

ピンクの水玉模様のヘアバンド

2021-12-11 20:07:07 | ノスタルジア
そのころ その丘を駆け登るのが好きだった
お日さまが燦々と近くなり 何かを語ってくれた
甘い風が頬を撫で通り過ぎていく
てっぺんにはそれはそれは瀟洒なお宅
まわりには色とりどりのお花が揃って
そのころ そこだけ色彩の音楽が流れていた 

その日も花壇に水やりしているお嬢さんがいた
赤いスカートとピンクの水玉模様のヘアー・バンド
笑顔が素敵な丸顔

速く駆け抜けて垣根を越える勢いから逃れよう
「ごめんごめん わざとじゃないから ごめん」
「いいんです。どうせ汚いシャツですから」

あれから何年たったのだろう
僕が東京の大学に入ったころ
遠くのお金持ちに嫁いだと聞いたけど

あの水撒きは今でも僕の心のオアシスを潤し
色とりどりの世界へと向かわしてる
鮮やかなままであれ 過去 今 未来

yatcha john s. 「ピンクの水玉模様のヘアー・バンド」