あらすじ
ミーターの体は4年間で完全に復旧し、無事に同じく修理されたファー・スター2世号に戻された。
イルミナは当然無事だった。彼女の本体は、ターミナスの帝国辞書編纂図書館の地下からのコントロールなので、受動機さえあれば、どこにでも移送されるからだ。
イルミナはミーターが時々白昼夢を見、独り言を喋り出す癖を発見する。ミーターの体の全体がまるでアルカディアの思い出で満たされているように。イルミナはミーターの白昼夢の内容を知っているにもかかわらず敢えて尋ねるのであった。
思い出の一つは、その時が必ず来る事を50年も待っていたアルカディアのある晩のことであった。
アルカディアとペレアス・アンソーアの再会の出来事であった。
場面は、ミーターを乗せたファー・スター2世号のなか。シンナ星に軌道上にいて、時にミーターは地表探索を重ねる。再度の銀河横断に対しての並々ならぬ決意が滲み出ている。
シンナ星から見上げる眩(まばゆ)い極光になにかしらの兆(きざ)しを感じるミーターだった。
ただ時たまイルミナのちょっかいが耳障りだが、それでも面白いと感じる。
イルミナのアンソーアについての感想が際立つ。
ミーターは、それでも「音痴」という言葉から何かに気がつく。
ミーターはイルミナにオーロラへの進路を指示するが、禁断の星オーロラの位置がわからない。そこでミーターは、アルカディアの『続・追憶の鍵を開けて』の内容を思い出し、カルガンに行くことを思いつく。
100
イルミナ ミーターさん。カルガンの北極地に向かうのね?
ミーター いいや、オーロラに行くんだ。銀河の反対側のね。シリウス星系の。4年前に行った星系だよ。もう一度トライだ。
イルミナ、今度は超新星バーストを上手く逸れてくれよ。カルガン図書館のデータを注入したんだからな。
まずそのデータを詳細にチェックしてくれ。どこかにアタカナについて暗示されてるかも知れないからな。そしてコンポレロンに向かう。今分かっているのはコンポレオンだけだ。コンポレオンでオーロラの所在が分かるかも知れない。そしてソラリア、メルポメニア、アルファ。そしてガイアについてもな!それらを辿って行けばアタカナはきっと見つかる!
アタカナとコンポレオン以外は、みんな初めて聞く名前だわ!ターミナスの図書館はもう役に立たないのね。意気消沈。
でも、何であんたが知ってるの?
ハニスさんの指示だ。それから、イオスでレオナルドさんからコンポレオンの所在については教えてもらった。ソラリア、メルポニア、アルファとガイアについては、その名前だけだ。でもアタカナは教えないって。
何ででしょうね。おかしいわね!
レオナルドさんはこう言った。
「ミーター君、私はそれを知っている。しかし、君たちがこの銀河を復興するからには、君自身の能力でその謎を解決するんだ。まずコンポレオンに行きたまえ。」ってね。
まあ、まかしときな。きっと僕が探し出してみせる。ヒントはコンポレオン、そしてオーロラだ。そこに行けばなんとかなりそうな気がする。
「そんな気がする」ってどう言うことよ? ミーター、ロボットって論理的に行動するんじゃなかったの?当てずっぽじゃおかしいんじゃないの!怒るわよ!
まあ、怒るな。イルミネショナーが怒って、どうする。そういえばこの船、歴代の英雄たちの乗り物だっていうこと知ってた? この船の心臓部はシンパシック・ハーヴェイ号の部品が使われているって、レオナルドさんが言ってた。
ふ~ん? ところでミュールについてはどうなのよ!それも秘密?
https://youtu.be/X55v4-Gvj2g
yatcha john s.
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