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「進化は必ずと言っていいほど袋小路に陥る。ふつうはそこで絶滅するが、一部のものだけは、時間を遡って、生存の糸口を探りだす。」(ジョン・ナック)
レオナルド、その謎に答える前に、その神話の妥当性を調べて欲しい。
ダニール。ナックは、その根拠を提示しています。ゲノムのハプロタイプDEの分岐は八万年前にアララト山の麓で起きたと、述べてます。
そして、彼は、もう一人の二十世紀のヘリコン人の祖先を紹介しています。彼の名はアルベルト・アインシュタイン。相対性理論を明らかにしました。ナックは相対性理論とは、空間と時間の相関ばかりでなく、時間と時間の関係にも、当てはめられる、と言ってます。
有り難う。レオナルド、これで大きな謎が解けた。
選択の自由とは、拒否も含まれる。彼らは、東西に分岐しなくてもよかったんだ!あるいは今からでも遅くないかもしない、清らかな川の辺りに帰ることも。
それは科学の理論では無理です。ダニール!
果たしてそうであろうか? 原初に戻ることが可能ならばきっと、ガイア!
ところで、レオナルド、君の謎というのは?
ダニール、もうあなたが解いてしまわれました。あなたもひと(?)が悪い。
私には、もう一つ解かなくてはならない謎があるのだよ!
yatcha john s. 「 Albert Einstein 」『Foundation の夢』その8
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