単なる物語
若い時には数多くの不思議な出来事に逢うものです。私がまだ若かったとき、アメリカの各地を放浪している時のことです。確か、サンフランシスコで、観光地で食事をしている時のことです。近くにいた若い修道女が私のところにやってきて、「この本、面白いから読んでみてください」と言いました。「えっ、くれる!?何で?」「あなた、日本人でしょう」。「何でわかるの?」「だってあなたの英語相当変だもの」。「それに、読みたがっていると思ったから」。それで、彼女は持っている英語の指輪物語の一巻を私に手渡しました。「読みたがってる?」「この本、今読み終わったの。誰かに読んで貰いたかったから」。突然、この本読んで下さい、と言われてたのはこのときだけです。
何で信仰書でなく、単なる童話なのか?未だに謎です。無理して考えれば、天使の戯れ、「あなたの人生を物語のように過ごしなさい」という暗示だったのでしょうか。
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