ミーターの大冒険 エピローグ 第11話 「レアアース」
あらすじ
アルカディアが81歳で亡くなった。
ハニスの直感とミーターの柔軟性のある論理思考が冴え渡る。「心理歴史学」の権威のハリ・セルダンを唸らせた、地球探査の報告書を携え戻ったガールの真実発見とはなんだったのか?「微細心理歴史学」という真理なのか?ベイタ・ダレルが、ガールの見解を正確に踏襲していた、ということなのか?ミュールの必然性とは?ますます展開が際立って来たようだ。
そしてその究極的謎の究明には、「極素輻射体」、「ロボット第零法則」の理解までも到達した。
ジスカルド・ハニスはミーターの巧みな誘導によって、ジスカルド・ハニスがジスカルド・レベントルフ由来の命名であることに気付かされ、オリンサスが今の携わっている図書館改造に真摯に向き合う決心をする。ハニスの外遊が始まろうとしている。が、第2ファウンデーション及びまだ隠されているもうひとつのグループに会合できるかは、未知数であった。
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ハニス ミーター君、「変移」とは意味深い言葉だね。
『児童のための知恵の書』にも「日々新たなり新たなり」という人類の誕生の「人としての本義」の教えがあったのを思い出したね。
そして移動とは「精神の冒険」であり、あえて「異種」の文化と親密になること、「新たな材料」をすすんで摂取することを忘れてはならないんだね。
もうミーター君はアルカディアなしでしっかり独り立ちできるっていうことだね!
ところで、ミーター君、オリンサスさんの仕事が今、頓挫してしまってる。
ブック・フィルムのバーチャル化には大量な希土類元素が必要なのだが、ここターミナス星は皆無だから。この星の地盤は花崗岩が主だ。奇妙な星だな!
オリンサスさんをなんとか助けたいんだ。
ミーター ハニスさん、それならトランターに山ほどありますよ。心配いりません。トランターには銀河全体から集積された貴重な鉱物が500年前から放置されたままですからね。レアアースが、トランターのマイコゲン地区にはレアアースの集積場所がありますよ。そこに行けばなんなく手に入るはずです。
スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、リウム、ユウロビウム、ガドリニウム、テルビム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム
が今でもある、って記憶しています。
ハニス ミーター君、君がたまにロボットであることを忘れてしまってる。ハッハッハ!
それにしても、今、全銀河を維持しているターミナスにないものが、既に過去の遺物であるトランターにあるっていうのは、大いなる皮肉だな!
有難い。しばらく留守することになるね。ついでにニュートンに隠してあるファー・スター2世号の修理部品も調達してくるよ。
ミーター ハニスさん、ファー・スター2世号?
ハニス もう一つの探索もある。
ミーター もう一つの探索?
ハニス ミーター君、第二ファウンデーションともう一つのグループを!
yatcha john s.
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