New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

ブラジル公演記、出発準備

2009-09-20 20:11:00 | 2009年10月ブラジル
 今年の春、世界中に日本人の芸術家を派遣している国際交流基金のニューヨーク支部から、秋のブラジル公演の打診を受けた。その時は「わーぃ、ブラジルだぜ。サンバだぜ、ボサノバもあり。しかも日本とは逆に夏に向かう季節だから、よく写真で見るマスクのサイズの小さな布を付けただけのビキニのお嬢さんたちの本物がみれるぜっ!」と喜んでいた。
 
 ところが今日行った医者によれば「黄熱病の予防注射」は入国の際に必ず必要。あとは任意ですけど「マラリア」「破傷風」「タイホイド」が心配されますね・・・、との事。「えっ!これは冒険の旅なのか!」と驚いた。ソロピアノの公演とワークショップのはずだったのに・・・。とにかく黄熱病をやってください、と頼んで1本チクリで150ドル。さらに医者は蚊から感染する「デング熱(今まで天狗熱だとばっかり思っていた)には予防接種は効かないので肌用と服用と、二種類の虫除けスプレーを買わされた。帰りがけに「犬や猫を撫でないように」とのアドバイスをいただく。

 もらったパンフには水は沸騰させて、生ものは食べない、よく調理された食品だけを、などと注意書きがある。こんな病原菌だらけの土地で現地の人達は一体、どんな生活をしているのか?と疑問に思う。

 15年前にサンパウロに行ったときは、これほどの怖さは無かったのだが・・。まあ海岸沿いの都市は大丈夫らしい、5都市のうちの熱帯雨林地域のマナウスとベリンに気をつけねばならないようである。